村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

コモディティ

AIブーム継続を確認してひたひたと銅価格が最高値を更新

銅価格が最高値接近 供給懸念根強く、投資マネーが流入

まあ銅価格はこうなるよなあと。

足下でゴールドやシルバーについてはCMEの証拠金連続引き上げ事件以降あまりぱっとしない値動きが続いており、
そういった中で金属系の中では一際強さが目立つのがやはり銅である。

【銅先物のチャート】
タイトルなし

銅については以前のブログ記事にも書いたが、AIブームの中で電力供給やサーバー間接続などで銅が大量に必要であり、中国の不動産バブル崩壊という大きなマイナスを埋めてあまりある需要増加動向になっている。
そのため、かつて経済全体の元気さを示すバロメーターとして見られ、ドクターカッパーと言われていた銅は今度はAIブームが進捗しているかどうかを確認するバロメーターの一つになりつつある。

この銅についてはゴールドやシルバーと同様に、CMEによる先物取引連続証拠金引き上げ事件に巻き込まれたわけであるが、そうはいっても価格上昇幅はゴールド・シルバー・プラチナと比べると非常に低い水準にあった。
これは銅が他3種と違って貯蔵目的のような需要はなく、基本的に産業用途であり、これまでの貴金属バブルとはちょっと距離があった。

それでも十把一絡げに先物市場の証拠金連続引き上げから影響を受けざるを得なかった状況であったことに加えて、ホルムズ海峡封鎖によるエネルギー価格高騰で世界各国での金利上昇もあり、これが金属類全般の価格はそれなりに下押しを受ける結果となった。

しかし、下記過去記事の通りにAIブームを観察していくと特段エネルギー価格上昇でもAIブームが止まる気配は見えなかった。

【過去参考記事】
どのようにAIバブルが醸成され、最終的にどうはじけるかのプロセスを考える

そしてホルムズ海峡が封鎖されていてもAI設備投資が止まらなかったことを確認したことから、銅価格は最高値を再度更新する展開になったという判断ができるだろうと思われる。
このように資源全般はAIブームによる需要増加に加えて、リーマンショック以降開発投資抑制されていた効果もあり銅需給は非常に引き締まった状態にあるので、これを見る限りは相場に対しては少なくとも悲観論に傾く必要性はなく、個人的にも原油関連株・銅関連株・金の3つはハイテクほどではないが、個人的にもポートフォリオに組み込んでおり、組み込んだまま様子見するのでOKだろうと思っている。
シルバー・プラチナ・パラジウムは良いかもしれないが、土地勘が全くないことと、一回コールオプションのやらかしで撃たれていることもあり、そちらの判断は個人的にはよくわからないということで投資はちょっと避けている。
    
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ゴールドの劣化した値動きから考える買い手の弱さ

Why Is Gold Falling? Gold Price Risk Crash to $3,400

上値追いパワーがない。

XやYoutubeでは未だに株は弱気だがゴールドは絶対だみたいな感じで言及する人は多いが、ここもとのゴールドの値動きは地政学リスクがあるにもかかわらず弱いと言わざるを得ない。

しかも動き方はおそらく多くの人がいらいらする動きになっている。
株が上がる日はちょい上げぐらいしかしないのだが、株があまり上がらなかったり下がった日には普通に倍プッシュで下がるため、押し目を買ってもあまり儲からないし、上値を追うと即含み損みたいな動きになっている。

【ゴールドの価格チャート】
タイトルなし

このような動きをしているところに、現在のゴールドの取引をしている人達の構造がなんとなくうかがえるので、これについてまとめていきたい。

この動きについて、米国金利が上昇しているだのFRBの動きがどうだのドルの動きがどうだのと無理やり解説しようとしているが、根本的にはそういう話ではないと思っている。
まずゴールドは2025年から2026年ピークのところまでに倍になるといった速い速度で上昇してきた。
その過程で投機的にレバレッジやコールオプションを使ったワンチャン狙い投資が末期に横行したところで、CMEが先物取引の証拠金を大幅に引き上げたところでクラッシュした。
この辺の考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
上にも下にも行き過ぎる現象をオプション市場から考察する

その後一旦相場が落ち着いたわけであるが、既に投機的手法は証拠金を大幅に引き上げられたことから積極的に上値を追いかけようというプレイヤーが少ないことに加えて、上で捕まっている人が大量に存在するために、上がろうとするたびにその時点で売りがぶつけられていく。

こうしたことを考慮すると、 足下の値動きの微妙さはかなりクリアに理解できると思う。
まだゴールドしか信望できないみたいな人はたくさんいて、一応世界各国中央銀行の定額買いみたいなところもあって下支えられているものの、さすがに絶対値の価格が高すぎるし、今は原油確保で忙しいため、過剰にゴールドに資金を投入している場合という状態である。
下記過去記事で判断してもゴールドの割高さはまだ継続していることは明白だ。

【過去参考記事】
価値判断基準の難しいゴールドの割高・割安を「多くの人が考える常識」から判断する

とにもかくにも引き続きゴールドは割高な状態にあり、上値を追いかけてまで買おうというパワーがないことは明らかであり、いつでもどんな価格でもゴールドは絶対だということはないので、さすがに今ゴールドを投資推奨している人はちゃんと相場と向き合っていないんじゃないかとしか思えない。
     
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イラン情勢激変後の新常態が続くことを予想

48時間以内にホルムズ封鎖解除を イランに要求、発電所攻撃示唆―米大統領

新常態ということを認識しながら先行きを考えたい。

米国・イスラエルのイランへの攻撃が始まってもう3週間経つが未だに事態の落としどころは見えていない状態であり、先々についての考え方を追加的にまとめていきたいと思う。

現在のイランはもはや自国の存亡をかけた戦争になっているので、中途半端な幕引きは基本的に許さない方向になっており、自国の制空権がほぼない中でミサイルやドローンによる周辺アラブ諸国の石油関連施設とホルムズ海峡を通過しようとする石油タンカーへの攻撃で自国の存立を条件をなんとかしようとしている。
今回の攻撃事態はイスラエルがメインの話であり、米国が中途半端に手を引いてもイスラエルが攻撃を継続しているとイラン側の強硬姿勢は変化するものではなく、米国が主導権を握っているという状態にもない。
そのため中途半端に米国が手を引いたとしてもイラン側は周辺アラブ諸国の石油関連施設やホルムズ海峡を通行しようとするタンカーを選別しての攻撃を継続する見込みで、これが一定程度中長期的な湾岸諸国からの原油・天然ガス供給抑制要因になってしまう。

そうなった時にロシアのウクライナ侵攻の時と同じだが、新常態に慣れるまでは高い原油価格が継続しやすいだろうと思われる。
その水準としては普通に落ち着いてもWTIベースで80ドル台とかではないだろうか。
原油価格がこれ以上上昇するかどうかは不明であるが、少なくとも以前のような60ドル台に戻る可能性はないだろうと思っている。
なんとなくだが、WTIベースで原油価格80ドル台というのが落ち着いても維持されそうな雰囲気があるように思う。

【WTI原油価格のチャート】
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原油価格高止まりというのはロシアのウクライナ侵攻の時をケースに考えると大体1年ぐらいは諸々市場や経済に影響を与えやすいことを考慮しながら投資戦略は考えていくべきだろうと思う。
1年ぐらい経つと新常態に慣れていくことによって経済は正常化していくだろうと思われる。
ただしその過程で色々評価が変わる部分はあるだろうと思われる。
一番予想しやすいのは湾岸諸国以外での原油開発が活発化することで、特に米国シェールガスの生産拡大は見込みやすい話だろう。
あとは今回日本・中国・韓国は石油備蓄をきちんと揃えている一方で、雑な新興国は大した備蓄量持っていない状態で今の苦境に直面しているので、原油産出する南米国家以外の雑新興国の株価は相当厳しい値動きになりそうである。
(アジアだとまともにネットで原油輸出しているのはマレーシアのみ)


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一旦ゴールド・シルバーの下落は止まったかのように見えるが・・・

金・銀価格が再び急落 金利上昇・原油高・アジア株安、揺らぐ価値

難しいこと考えず、単に割高なだけ。

今週は貴金属を高値で掴んでしまった人達にとっては非常に手厳しい相場となり、特に一時期人気のあった銀(シルバー)はあれよという間に高値から半値近くまで下落する大惨事となった。

【シルバーのチャート】
タイトルなし

報道やYoutubeで小難しく解説していたりする人はいるが、別に経済ファンダメンタルズがーとか実質金利がーとかそういうことはほとんど関係なく、当ブログでは何回か買ってきたが、後先何も考えていない投機プレーヤーがレバ掛けて買った分がCMEの証拠金引き上げで買いが鈍ったところに、イラン情勢のせいで貴金属なんて買ってる場合じゃねえぞということでさらに買いが薄れて、強制投げさせられた人が爆増しただけだろと思ったりしている。

しかし、さすがに米国上場ETFのSLVの出来高を見ると投げ売りっぽい出来高が出来ていることに加えて、下記過去記事の考え方に沿いながらCBOEのサイトで確認できるオプション出来高を見ても大分投げ売りのテンションが高まったなというのが観察できた。

【過去参考記事】
株価が上にも下にも行き過ぎる現象をオプション市場から考察する

このようにたった数ヵ月前はいかにレバレッジをかけて上値を追うかみたいなテンションだったのが、木曜日の貴金属は今度は慌てて売りに回るみたいな極端なムーブになり、そういった極端なムーブが見えたことでとりあえず強制売りに追い込まれた人の売りが一巡して、無差別爆撃的な下落は一旦止まったかもと思ったりしている。

しかし、じゃあ再び貴金属が再び上値を目指すかと言うと、これは現時点では少し難しいのではないかと思う。

まず理由の一つ目としては、以前として割高感が目立つことは下記過去記事の考え方をすれば当然であり、馬鹿が高値掴みしたところをわざわざ助けに行きたいみたいなお人よし投資家は少ないわけで、上昇すればやれやれ売りがどかどか入ることは想像に容易い。

【過去参考記事】
価値判断基準の難しいゴールドの割高・割安を「多くの人が考える常識」から判断する

また、これまでゴールドの上昇の大きな理由として世界各国の政府・中央銀行がドルの代わりにゴールドを外貨準備として買っているという材料があった。
しかし、今世界各国にとって重要な戦略的資源はなんなのかと考えればゴールドではないことは明白だ。
ご存じの通り、今世界各国にとって最も重要な戦略資源は原油・天然ガスであり、いくら払ってもいいから手に入れなければいけないという国だらけになっている。
そんな時に暢気にゴールドを買うという判断する馬鹿がこの世に存在するだろうか?

さらに原油価格をゴールドで割ったレシオを計算してもらえればわかるだろうが、1990年以降の中で最もゴールドは原油価格に対して割高になっている。

【1990年以降のWTI原油/ゴールドのチャート】
wti_gold_ratio_since_1990

こんな状態でわざわざクソ割高なゴールドに金を消費する意味が足下ではないわけなので、ゴールド価格の上昇の大きな根拠になっていた中央銀行や政府による金購入期待が当面期待しづらくなる。
少なくとも世界各国とも備蓄を放出している状態なので、備蓄の再補充ができるまでゴールドの積み増しをしている場合ではない。

以上を考えれば貴金属価格自体はワンチャン底打ちはあるだろうが、上値を追えるようなポテンシャルがなく、ゴールドは当面横ばいのような値動きが継続するだろうと思う。
そうした時に、シルバーはよくわからんインフルエンサー達が煽った分に経済合理性があるとは考えづらく、さてどうなるんでしょうかねえというところである。
       
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論理的に考えれば、戦争の時にゴールドは必要とされない

金価格が下落、ドル高とインフレ懸念が重し

マジモンの戦争起きた時に、はたしてゴールドが必要とされるかどうか論理的に考えると疑問。

イランでの戦争が始まって2週間たったが、当ブログでも何回か書いた通り地政学リスク大爆発しているにもかかわらず、ゴールド価格は上昇するどころか下落しており、なんでやみたいな感想が徐々に報道やXのツイートで増えてきているので、これについて以前に書いたレバレッジが積み重なりすぎているというのに加えて、追加的な考え方をまとめていきたい。

まず現在のイラン情勢で起こっていることはホルムズ海峡の実質封鎖と原油供給不足懸念であり、これによって原油価格が上昇している。
そして戦争が起こっているわけで、必要とされているのは兵器や食料である。
実際に人間が戦いを継続するにはゴールドは必要とされず、もっと消費されるモノに対しての需要が大幅に高まるのである。
こういうのを想像した時にゴールドを握っていても、それは本当の意味では戦争で必要とされていないものであることは明白であり、北斗の拳の下記シーンがまさにイメージにぴったりな話だろうと思う。

【マジモンの戦争が起きている時のイメージ】
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実際にロシアのウクライナ侵攻が起きた時はゴールドの価格動向はどう動いたかと言うと、戦争直後こそ上昇したものの、その後は米国利上げを食らって2割近く下落した。

【ゴールドのチャート】
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こういうことを考えれば地政学リスクの懸念みたいな話では思惑的にゴールドが買われるものの、いざマジモンの戦争が起きた時にケツ拭く紙にもなりゃしねえということで売られるというのが恒例みたいな感じになっている。
そして戦争自体がみんながもう気にしなくなるレベルにまで影響力が小さくなったところで、戦争によってばらまかれた分のお金が貴金属に回って、それからようやくゴールド価格は上昇してくるという資金循環になる。

なので、個人的にゴールドはやはり当面買う局面ではないだろうと思うし、ゴールドが買われないならそれ以上に下落しやすいシルバーなんてのは新規買いはもってのほかではないだろうかと思っている。
まあ安値で持っているゴールドは売る必要性はないだろうと思っているけど、1オンス5200ドル台で買ったポジションが当面報われることはないだろうと思うし、シルバーも1オンス90ドルオーバーで買われたところに価値なんてないだろと思ったりしている。
プライスだけ考えれば普通に原油買った方がまだ勝率ありそうな気がするというのが正直なところであり、結局ゴールドという資産自体は平和な時代に光り輝くものであり、本当に戦争が起きた時にはそれって何の役に立つんですかねえという形で売られやすいのではないかと思ったりしている。
    
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