FRB、7月利上げの観測消えず 米消費者物価指数にらみ

これも株価調整を起こしそうな悪材料。

ここもと株価はあっちにふらふらこっちにふらふらと怪しげな雰囲気であり、特に半導体株にティルトしている人はS&P500はまだ浅い押しなのに既に悲壮感が高まっている。

そうした中で、個人的に少し懸念を持っているのが足下の政策金利と米国債6ヵ月金利の位置である。

【米国政策金利と6ヵ月米国債金利のチャート】
output (9)


これを見てもらえればわかるが、2023年中旬以降は利下げ期待および実際に利下げが続く中で、基本的には6ヵ月米国債金利が政策金利を下回る動きが続いた。
2025年4月の関税ショックにおいても、関税によるインフレで利上げが必要かもみたいな議論はあったが、あの当時でも結局6ヵ月金利が政策金利が上回ることはなかったわけで、これが株価の下支え要因であった。
いわゆる金融相場による押し上げである。

しかし、インフレ対応利上げが目前に迫りつつあるという中で、6ヵ月金利が政策金利を上回っており、やや引き締めが既に見えている状態にある。
これが市場参加者のリスク選好が正常範囲であれば、今回利上げされたとしてもあくまで一時的なインフレ対応という側面が強く、本気で景気を抑制するためにごり押しする利上げではないので、そこまで株価に悪影響は出ないだろう。
しかし、今足下の株に対するみんなの姿勢はバキバキに強い、というか既に資金投下していてしまって、座して待ってしまっている状態にある。
また株価が上がれば上がるほど、利上げが正当化できてしまうという問題もあるので、株価が再び最高値を更新しようとすると、この度合いが強まってしまうという問題もある。

こうしたことを総合的に考えると、金利調整が先か株価調整が先かという話になるわけで、個人的には相場に強気にはあまりなれないといったところである。
少なくとも一回上値で捕まった人達が投げないとポジションが綺麗にならないかなという感触を持っているので、それまでは悪材料に敏感になりやすい地合いが引き続き続くのではないかと思う。
株価が調整されることは一時的なAI設備投資の抑制的な働きもあり、景気に対する強気感も低下してくれるはずで、そうなれば利上げ恐怖感も消えていくはずなので、そこまでいけば下記過去記事のようにAIブームを見ていく中でまだまだAIブームが続くよねと自信を持ちながらポジションの追加ができると思う。

【過去参考記事】
どのようにAIバブルが醸成され、最終的にどうはじけるかのプロセスを考える

  
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック