韓国株が日中8%急落、今年7回目のサーキットブレーカー発動

まだ高値で掴んでしまって売る判断ができない人にとっては苦しい状況が続きそう。

先週末は米国株が一応上昇して終了したが、週明けから上記の通りKOSPIがサーキットブレーカーかかったりということで、荒れて始まる一週間となった。
KOSPIが荒れているということは、ご存じの通り値動きのほとんどはサムスンとSKハイニックスなわけで、結局メモリ株が下落していることを意味してりう。

メモリ株については短期的にあまりにも投資家が買い側に需給が偏っている中で、アップルが裏切って中国CXMTのDRAMを買おうとしていたりとか、市場シェアを守るために各社設備投資を発表し始めて供給増えそうといったりなど、少しでもマイナス材料が出るとアンワインドされやすい状況にあり、中長期的ファンダメンタルズとの関係性が薄い形でボラティリティ高く推移してしまっている。

既にSKハイニックス・キオクシアの株価がピークから4割安、サムスン・マイクロンの株価が3割安になっている中で、Xのつぶやきを見ているともう無理だ!ギブアップ!という声より、未来を信じてます・買い増ししました報告が多く悲壮感が足りないなと感じており、まだ資金需給の偏りが正常化していない雰囲気が強く、ちょっとこの時点で下げ止まるとは個人的には思えない状況となっている。

【SKハイニックスの株価チャート】
タイトルなし

さらに下記過去記事に書いている通りVKOSPIを観察するとガンマスクイーズの後遺症は未だに終わっていない。

【過去参考記事】
ガンマスクイーズの発生はどのように確認し、どうなればガンマスクイーズは落ち着いたと判定できるのかを考える

こういったことを考慮するともう下げ止まると考えるのはちょっと浅いのではないかと思う。

じゃあどこまで下落すんのよという話であるが、過去に同様に人気化した半導体株の下落率を見てみるとよいかもと思っている。
例えばまだ今のようなAIブームがはっきりする以前でエヌビディアの株は既に人気があったが、例えば2018年のように一時的に金融引き締めで厳しい値動きをした時は60%近く株価が下落した。

【エヌビディアの2018年末頃の値動き】
タイトルなし

なお、ここからエヌビディア株は2026年7月現在で普通に70倍ぐらいになっているので、中長期的な株価成長と短期的な需給調整というのがいかに別物かというのが過去のエヌビディア株を見ていてもわかると思う。

あのエヌビディア株でさえ人気化して株価成長していく中で60%近く一時的に下落したりするんだから、既に平均3~4割近く下落していて、まだ調整完了感が出ていないメモリ株が追加的に下落してピークから短期的に6割下落してもなんら不思議ではないと思う。
6割下落すると、大体レバレッジかけて投資している人は2倍がデフォなので、ちょうど高値でレバ買いした人が完全に焦土と化す感じになるので、なんとなく推測的には妥当なラインではないかと思う。
なおピークから6割下落したとしても、せいぜい今年の3月ぐらいの株価水準なので、2025年から持っている人にとってはかゆいかもしれないが、さほど痛くはない。

さすがにAIブームが終わっているわけではなく、下記過去記事のようにブームが終わった銘柄のように75%以上下落すると予想するのはいくらなんでも悲観的すぎるだろと思うので、個人的にはピークから5~6割ぐらいの下落というのを調整目途としておきたい。(当たるかどうかはよくわかりません・・・)

【過去参考記事】
ブームからバブル崩壊したセクター・個別銘柄が最低でもピークから75%株価が下落する理由

  
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック