まあこれまでが異常だったということで・・・

ここもとX上での不動産クラスタは暗い話が多い印象であった。
その理由はまさに下記過去記事の通りで、これまで人気だった高額タワマンの引き合いがぱったり死んでおり、特に注目度の高い新築タワマン・2億円オーバー物件は在庫滞留が多すぎて徐々に値引きが進み始めているという話が出回り始めている。

【過去参考記事】

日本の中古住宅不動産市場動向(2026年6月)


まず新築タワマンでは、あれだけ人気があった新築品川リビオタワーの未入居物件が一期一次価格で売り出されており、3期1次対比で20%近く割り引かれてねえかこれみたいな話が出たり、赤羽の新築タワマン全然登録進んでねえじゃねえかみたいな話も出ており、これまでモデルルーム予約でさえ大変だった1年前の状況から状況は大きくがらっと変わってしまった。

そして、中古市場では港区・湾岸地域のタワマンを中心に値下げが相次いでおり、これまでワンチャン誰か馬鹿が買ってくれることを期待した値付けされていたチャレンジ価格物件が諦めて徐々に値段を下げ購入者が出てくるのを窺う状況となっている。
そのため湾岸タワマンをここ数ヵ月で購入した人は現時点で1000~2000万円ぐらいの含み損となっている。

中古の高値掴みというのはかなり自己責任論が強い一方で、不動産クラスタにとって厳しいのはこれまで買った瞬間に含み益が出ていた新築タワマンが、昔のように含み損になる時代になってしまったことだろう。
品川リビオタワーの件によって、ここ数ヵ月で販売された1.5億円オーバー新築タワマンは中古に出すと分譲価格より下に出さざるを得ないみたいな雰囲気となっている。

しかし、これは逆を言えばようやくこれまでの異常なマンション転売ブームが収まったことを意味する。
そもそも新築マンションを買って即転売したら利益が出るというのは普通に考えるとおかしい話であった。
なぜなら新築マンションというのは純粋な不動産価値に不動産デベロッパーが利益を乗っけて売っているものであり、それが大体2割だというのが定説であった。
そのため新築マンションは買った瞬間に大体2割の含み損になるというのが2010年より前の時代の常識であった。

しかし、そこからアベノミクス+インフレというセットで不動産価格が右肩上がりで上昇する中で、不動産デベロッパーの予想より速いスピードで物件価格が上昇してきたために、新築マンションなのに購入したら即利益になるという不思議な状況となった。
不動産デベロッパーもボランティアではないので、利益をさらに伸ばせるように価格上乗せしていたが、それを追い越すレベルで新築区部タワマンは転売業者の参入もあり人気化した。

しかし、日銀の金融引き締め+融資審査の厳格化によって現実的に2億円オーバー物件なんてのはほとんどの人は融資降りんわ!ってなると転売業者も抱えている在庫を捌けなくなり、結局どんづまったところで高額タワマン転売ブームは終了したというところだろう。
ただ、これまでの物件価格上昇は転売業者によって押し上げられてきた側面が大きいので、逆に転売業者はあまり絡んでいなくて実需しか入っていないような物件は現時点ではそこまで影響を受けていないというのが現状だ。

というわけで新築買ったら全てバラ色という時代は終わったので、あまり自分の体力を顧みない不動産購入は当面御法度だろうと思う。
     
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