豪中銀が今年3回目の利上げ、4.35%に インフレ高止まり警告
同じ利上げという文字面だけで捉えると相場認識を誤る。
2026年に入ってからまだ米国は利下げ継続と思われていたところから、原油価格高騰もありあれよあれよと利下げ観測が消えつつあり、逆に少し利上げがあるんじゃないかみたいな予想も出てきている。
これによって米国金利上昇するんだからもう株価は下落間違いなし・あるいは上がるわけがないという論調が強い。
しかし、これについて利上げという表面上の文字面だけで判断していて、中身をしっかり考えていない人ほどそういった雑な判断に行きつきやすいと思うので、今回はいやいやその判断はいくらなんでも拙速ではというのを書いていきたいと思う。
2022年の時を思い出すと、ちょうど下記過去記事のようにデフレからインフレに世界が変わる中で、一体どれだけ利上げすれば良いのかという恐怖感があった。
【過去参考記事】
デフレからインフレへなぜ世界は大きくレジームチェンジしたのか?
また中央銀行側もインフレが止まる兆しが出るまで無制限に利上げするという覚悟さえ見せていて、ワンショット50bps利上げとか平気でぶちこんできたために多くの市場参加者が面食らってしまった。
これが2022年の大体ピークから20%ぐらいかつ1年ぐらい続いた弱気相場の動きで、まだ多くの人の記憶に残っている動きであった。
しかし、現在の中央銀行の姿勢は利上げはもしかすると必要かもぐらいのテンションで、やったとしても25bps様子見をしながらとなる。
しかもその回数もあったとしてもたかが知れていることが直近のオーストラリア中銀のRBAの金融政策決定会合で確認できている。
前回金融政策決定会合で、RBAは0.25%の利上げを決定して、政策金利4.35%と今年3回目の利上げとなった。
利上げ理由として経済の供給能力に対して需要が強い=capacity pressuresが残っていることを示しているとして、そこにさらに原油価格上昇でインフレ懸念があるというのを挙げている。
しかし、議事録を見るとかなり据え置き議論も丁寧になされていて、今回の利上げでかなり金融引き締め的な状況になったので様子見したいという姿勢が強い内容となった。
これは直近10年国債の実質金利(名目金利-10年予想インフレ率)が既に2.5%近くと諸外国の実質金利と比べても一番高く、この水準であれば様子見することが是となるとRBAは考えているわけである。
オーストラリアが10年実質金利2.5%で立ち止まっていることを考えると、現在米国の実質10年金利は2.1%になっているわけで、利上げしたとしても1~2回がせいぜいでしょという見極めが可能なわけである。
【米国年限別実質金利】

https://muragoeinvest.com/ustmarket
こういうのを考慮していくと、「金利上昇しているのに株価が上昇しているのはおかしい」というのはちょっと大袈裟であり、別に今ぐらいの中央銀行のテンションであれば多少の金利上昇はあってもAIブームを止める程の利上げにはならないわけで、多少株価にマイナス影響があったとしても根本的に相場を崩すほどのような話にはならないでしょというのも見極めやすいだろうと思う。
ネット上では一部金利がボックスを上抜けする可能性があり、そこを上抜けたら金利は上昇トレンドになるという意味不明な解説をする人もいるが、金利がテクニカルだけで動くなんてことは下記過去記事の通りありえないので、参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
債券金利をテクニカル分析だけで判断することにはほとんど意味がない理由
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
同じ利上げという文字面だけで捉えると相場認識を誤る。
2026年に入ってからまだ米国は利下げ継続と思われていたところから、原油価格高騰もありあれよあれよと利下げ観測が消えつつあり、逆に少し利上げがあるんじゃないかみたいな予想も出てきている。
これによって米国金利上昇するんだからもう株価は下落間違いなし・あるいは上がるわけがないという論調が強い。
しかし、これについて利上げという表面上の文字面だけで判断していて、中身をしっかり考えていない人ほどそういった雑な判断に行きつきやすいと思うので、今回はいやいやその判断はいくらなんでも拙速ではというのを書いていきたいと思う。
2022年の時を思い出すと、ちょうど下記過去記事のようにデフレからインフレに世界が変わる中で、一体どれだけ利上げすれば良いのかという恐怖感があった。
【過去参考記事】
デフレからインフレへなぜ世界は大きくレジームチェンジしたのか?
また中央銀行側もインフレが止まる兆しが出るまで無制限に利上げするという覚悟さえ見せていて、ワンショット50bps利上げとか平気でぶちこんできたために多くの市場参加者が面食らってしまった。
これが2022年の大体ピークから20%ぐらいかつ1年ぐらい続いた弱気相場の動きで、まだ多くの人の記憶に残っている動きであった。
しかし、現在の中央銀行の姿勢は利上げはもしかすると必要かもぐらいのテンションで、やったとしても25bps様子見をしながらとなる。
しかもその回数もあったとしてもたかが知れていることが直近のオーストラリア中銀のRBAの金融政策決定会合で確認できている。
前回金融政策決定会合で、RBAは0.25%の利上げを決定して、政策金利4.35%と今年3回目の利上げとなった。
利上げ理由として経済の供給能力に対して需要が強い=capacity pressuresが残っていることを示しているとして、そこにさらに原油価格上昇でインフレ懸念があるというのを挙げている。
しかし、議事録を見るとかなり据え置き議論も丁寧になされていて、今回の利上げでかなり金融引き締め的な状況になったので様子見したいという姿勢が強い内容となった。
これは直近10年国債の実質金利(名目金利-10年予想インフレ率)が既に2.5%近くと諸外国の実質金利と比べても一番高く、この水準であれば様子見することが是となるとRBAは考えているわけである。
オーストラリアが10年実質金利2.5%で立ち止まっていることを考えると、現在米国の実質10年金利は2.1%になっているわけで、利上げしたとしても1~2回がせいぜいでしょという見極めが可能なわけである。
【米国年限別実質金利】

https://muragoeinvest.com/ustmarket
こういうのを考慮していくと、「金利上昇しているのに株価が上昇しているのはおかしい」というのはちょっと大袈裟であり、別に今ぐらいの中央銀行のテンションであれば多少の金利上昇はあってもAIブームを止める程の利上げにはならないわけで、多少株価にマイナス影響があったとしても根本的に相場を崩すほどのような話にはならないでしょというのも見極めやすいだろうと思う。
ネット上では一部金利がボックスを上抜けする可能性があり、そこを上抜けたら金利は上昇トレンドになるという意味不明な解説をする人もいるが、金利がテクニカルだけで動くなんてことは下記過去記事の通りありえないので、参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
債券金利をテクニカル分析だけで判断することにはほとんど意味がない理由
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック


