米S&P500最高値迫る 「買い遅れ恐怖」あおる7兆円流入観測

この程度でFOMOなんてちゃんちゃらおかしい。

米国のイラン攻撃の緊張感が既にピークを過ぎている中で、多くの人の予想とは裏腹に米国の代表株価指数は最高値を更新する展開となった。
上記報道などの通り、上昇のうちのいくらかはイラン情勢の緊張緩和であることは誰しもが認めてはいるものの、まだホルムズ海峡の封鎖が続いているし、インフレ懸念から金利引き下げできないですよねとかプライベートクレジットの問題がある中で株価が最高値更新するのはおかしいのではないか、これはFOMOではないかと言及する人は相当多い様に思う。
しかし、本当にその考え方は論理的なのか、十分な検証がされているのかを確認していきたい。

そもそもS&P500・ナスダック100指数をここまで押し上げてきた原動力はなんだったのか思い出したい。
2025年前半までは米国代表株価指数の上昇を牽引してきたのはいわゆるマグニフィセント7といった少数銘柄がメインであった。
しかし、足下は逆にマグ7は足を引っ張る中、AIブームを背景とした半導体関連銘柄・電力設備関連銘柄が相場を牽引しており、実は上昇銘柄数だけでいえばマグ7が上昇してきた時よりも上昇銘柄数という意味では多い状態にある。
(だからS&P500よりS&P500イコールウェイト指数の方が上昇している)

このように足下の株価指数上昇は草の根的な銘柄の上昇が牽引していたが、一方でまだFANG+は最高値を更新していない。

【FANG+指数のチャート】
タイトルなし

しかも銘柄はどいつもこいつもAIブームド真ん中銘柄群であり、こいつらが今までアンダーパフォームしてきたわけである。
さらに思い出してほしいことは、どの銘柄も別に決算をミスったわけではなく、思惑だけでPERが下がってきたことにある。
そうした中で下記過去記事に照らし合わせてFANG+指数を見ると、なんか随分割安で全然買っている人いるんか?みたいな話になるので、これでFOMOだと言い切るのはちょっとナイーヴすぎないかと思う。

【過去参考記事】
どのようにして株式相場で投げ売りされていると判断すべきか注目すべき3つのポイント

つまり、まだ指数の構成比率の高い銘柄が上昇するポテンシャルが存在しているのである。
こう考えると、現時点でもうS&P500・ナスダック100指数が一旦の上昇目途を達成し、しばらく雰囲気はぐだぐだの横ばいになるだろうと考えるのはちょっとナイーヴすぎるのではないだろうかと思う。
特に今回の下げからの最高値更新をする際には、大体みんなS&P500でいうと6700あたりに壁があり戻り売りがあってN字波動がどうのこうのとかいって戻り売り見立てしていたところに完全なギャップアップで一瞬にして破られた挙句、そこから一切待ってもらえない形で最高値まで駆け抜けた。
つまり、ここ半年ずっと売っていた人達がまとめて置き去りにされたわけである中、まだ指数の中で構成比の高いマグニフィセント7が割安な状態にあることを考慮すると、マグ7がぶち上げられたらS&P500・ナスダック100は現時点で斜に構えてかしこぶって押し目からの買い場を待っている人達をぶち抜く上昇が続く可能性の方が高いのではないかと思う。
     
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