http://www.reins.or.jp/library/2026.html
↑中古住宅不動産市場統計を出しているレインズデータライブラリーのHP
毎月レインズデータライブラリーで発行されている首都圏の中古住宅不動産市場動向の2026年3月データを今回は確認していきたいと思う。
まずは概況からである。
【中古マンション市場の概況】

まだ前年比の価格上昇率が一桁後半の数値があるが、この前年比で価格上昇している分は後ろのページに載っているグラフを確認すると、ほぼ去年3~4月の2ヵ月分で上昇した分に過ぎず、繁忙期すぎた後の価格上昇が今のような成約数の微妙さを考慮すれば、そんなに期待できない雰囲気が強まっているだろうと想像しやすい雰囲気になっている。
【地域別成約単価推移動向】

東京区部の成約減が目立つ格好となり、調子こいていた高額物件がさすがに悪目立ちしすぎていてあかんでしょという感触が強まっている一方で、実需の方では一応物件価格上昇が止まってそれなりに物件をゆっくり選べることや、賃貸価格の上昇もあり逆に実需面は少し価格を切り下げたレンジで物件探ししているような雰囲気があるように思う。
【新規登録・在庫・成約価格時系列データ】

こちらのデータの解釈が難しいが、成約価格が伸びなくなっているのにまだ在庫と新規登録価格が伸びていて、なんじゃこりゃという風になっている。
実はこれはややトリック的なところがあり、これまで書いてきたように今雰囲気が最も怪しいのは調子こいた2億円オーバーの高額物件であり、そのため転売ヤー的な人達が慌てて都心3区物件を売り出しているがために在庫は高額物件比率が高まっていることによって売り出し価格が上昇しているように見えていると思われるので、このデータはちょっと割り引いて考える必要がある。
レインズのデータを見る限り、いよいよ住宅不動産市場について価格の限界点にたどり着いてきていることは明らかであるし、その理由は政策金利引き上げによる住宅ローン変動金利の上昇、銀行の審査基準の厳格化により融資額が出なくなってきていること、金融庁からも地銀に対して住宅不動産貸出に対する警告が出ていることなどを踏まえても、ファンダメンタルズ的にも限界点にたどり着いていることは明らかだろう。
じゃあ住宅価格が下落するかというと、結局供給足らずの価格上昇だったということもあり、業者在庫というのは一部転売ヤーを除けば軽く、そういった意味で現在アメリカで起こっているような住宅価格がほぼ横ばいみたいな動きになると思われる。
この辺の住宅需給サイクルの考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
住宅不動産価格の先行きを予想するために知っておくべき不動産需給サイクルとは?
また、2023年頃のアメリカでの政策金利の動きとケースシラー住宅価格指数の動きを考慮すると、住宅価格の伸びが止まり始めるともう金融引き締めは相当後半戦であるわけで、日本も利上げ後半戦やろなーと思いながら市場を観察していきたいところである。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
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毎月レインズデータライブラリーで発行されている首都圏の中古住宅不動産市場動向の2026年3月データを今回は確認していきたいと思う。
まずは概況からである。
【中古マンション市場の概況】

まだ前年比の価格上昇率が一桁後半の数値があるが、この前年比で価格上昇している分は後ろのページに載っているグラフを確認すると、ほぼ去年3~4月の2ヵ月分で上昇した分に過ぎず、繁忙期すぎた後の価格上昇が今のような成約数の微妙さを考慮すれば、そんなに期待できない雰囲気が強まっているだろうと想像しやすい雰囲気になっている。
【地域別成約単価推移動向】

東京区部の成約減が目立つ格好となり、調子こいていた高額物件がさすがに悪目立ちしすぎていてあかんでしょという感触が強まっている一方で、実需の方では一応物件価格上昇が止まってそれなりに物件をゆっくり選べることや、賃貸価格の上昇もあり逆に実需面は少し価格を切り下げたレンジで物件探ししているような雰囲気があるように思う。
【新規登録・在庫・成約価格時系列データ】

こちらのデータの解釈が難しいが、成約価格が伸びなくなっているのにまだ在庫と新規登録価格が伸びていて、なんじゃこりゃという風になっている。
実はこれはややトリック的なところがあり、これまで書いてきたように今雰囲気が最も怪しいのは調子こいた2億円オーバーの高額物件であり、そのため転売ヤー的な人達が慌てて都心3区物件を売り出しているがために在庫は高額物件比率が高まっていることによって売り出し価格が上昇しているように見えていると思われるので、このデータはちょっと割り引いて考える必要がある。
レインズのデータを見る限り、いよいよ住宅不動産市場について価格の限界点にたどり着いてきていることは明らかであるし、その理由は政策金利引き上げによる住宅ローン変動金利の上昇、銀行の審査基準の厳格化により融資額が出なくなってきていること、金融庁からも地銀に対して住宅不動産貸出に対する警告が出ていることなどを踏まえても、ファンダメンタルズ的にも限界点にたどり着いていることは明らかだろう。
じゃあ住宅価格が下落するかというと、結局供給足らずの価格上昇だったということもあり、業者在庫というのは一部転売ヤーを除けば軽く、そういった意味で現在アメリカで起こっているような住宅価格がほぼ横ばいみたいな動きになると思われる。
この辺の住宅需給サイクルの考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
住宅不動産価格の先行きを予想するために知っておくべき不動産需給サイクルとは?
また、2023年頃のアメリカでの政策金利の動きとケースシラー住宅価格指数の動きを考慮すると、住宅価格の伸びが止まり始めるともう金融引き締めは相当後半戦であるわけで、日本も利上げ後半戦やろなーと思いながら市場を観察していきたいところである。
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