ユーロ高、ECBの政策を左右する要素-フランス中銀総裁

口先介入祭り。

ここ数週間は円について日米での協調レートチェックによる口先介入的なものが入り、円高・米ドル安になっている中で、米国側は米ドル安については一定程度は産業の国内回帰をめざせるものとしてあまり心配していないという発言がトランプから出たりするなど、あえて米ドル安指向のような口先介入っぽい方向性となった。

そうした中で主要通貨ではこれまでユーロが一方的に買われてきた背景がある。

【EURUSDのチャート】
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しかし、このユーロ高はあまり行き過ぎると輸出採算が合わなくなったり、国内デフレ要因になるということもあり、既にEU圏のインフレ率は2%となっている中でユーロ高が経済に逆風という認識が徐々に出始めている。

このように米国の口先介入が入る中で、ECB側もこれ以上のユーロ高が見られるのであれば何かしらの措置をする可能性を示唆するような報道が、わざわざECB高官から出ているというのが上記ブルームバーグニュースの内容である。
何かしらの措置というのはいきなり介入をぶつけてくるということはないが、次のECBのアクションが利上げかもと見られている見通しを利上げなしや逆に利下げに傾けるなども可能であり、様々なアクションが想定されるが、いずれにしろECBから軽い口先介入っぽい動きになったと考えるのがよいように思う。

これによって、米ドル・ユーロという世界の通貨流通量の大半を占める2大通貨が通貨安指向方向になっていることが判明したわけである。
通貨安を指向するということは、基本的には資金の流動性を注入していく方向になるわけなので、現在市場は金余りとなっている中で、さらに追加される観測になるのである。

結局これで大きく上昇したのはゴールドであった。
シルバーよりゴールドの方が上昇したのは金銀レシオがもう相当きつい数値になっているというのもあるが、シルバーは米国市場が主戦場で、欧州の方はゴールド選好が強いのでゴールドの方がイントが高まったという理解をしている。

【ゴールド価格のチャート】
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ユーロ高によって容易にECBが利上げに踏み切れないことを考慮すると、これは貴金属価格だけでなくリスク資産価格全体にサポート要因になるので、やはり株などには強気姿勢を継続したいと思う。

また、これによってこれまで通貨安にやや苦しめられてきた日本・韓国はほっと一息な状況になる確度がより高まったと言えるだろうと思う。
  
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