雑噂話でここまで変な結論が出るのか。

Xをチラ見していると、引き続き銀(シルバー)価格が暴れ回っていてわっしょいわっしょいになっているが、その中でJPモルガンが銀ショートで破綻する可能性があるみたいな、全く理性的ではない与太話が流れてきたので、これについてまとめていきたい。

【銀価格のチャート】
タイトルなし


そもそもこのJPモルガンが銀ショートを持っているという話時点がChatGPTで確認するといくつかの噂が変に重なって解釈されてできた与太話だとぶった切られているのに、さらにその妄想話を膨らませる形で銀ショートでJPモルガンが破綻するみたいな話に飛躍する人さえ上記ツイートのように出始めている。

なぜJPモルガンの銀ショートの話が与太話と考えるのか?
当ブログでは、以前にクレディスイスが実質破綻した時に事業会社と金融機関での破綻の意味合いが全く違うことについて、下記記事の通り書いてきた。

【過去参考記事】
事業会社と金融機関で大きく異なる「破綻」の意味合い

この記事を踏まえて考えると、そもそもJPモルガンが裸銀ショートを組んでいる可能性は極めて低い。
上記過去記事に書いてある通り、金融機関というのは金融当局によってその経営状況を監視されているわけであるが、さらにJPモルガンはTLAC規制対象行として最も影響力が大きい銀行としてより厳しい資本バッファーを積むことなどを強制されている。

そのような銀行が銀価格が爆裂上昇しただけで破綻に追い込まれるようなポジションを裸で保有しているとすれば、まずそのポジションは大量にリスクウェイトを食うし、金融当局が絶対に黙っていない。
シリコンバレーバンクでさえプレーンな国債とMBSを雑保有していて、それをサンフランシスコ連銀が見逃していたら長期金利上昇すると同時に預金引き出し連鎖が起きて破綻したことについてザル監視と言われていることを考えると、JPモルガンが破綻するような銀ショートなんてポジションを持っていたら今頃とっくのとうにFRBが飛んできて即刻ダイモンCEOをクビにするはずである。

しかし、FRB当局から特段警告は出ていないし、仮にあったとしてもここまでの銀価格上昇の中でいくらでもヘッジ手段やポジション解消が可能であったわけだし、ここまでポジション放置するような銀行経営者なんて無能どころの話ではない。

なので、この噂話というのは銀をロングしている人が意図的に流している与太話的なものであり、相当質の悪い情報だなあと思うと同時に、こういう噂話で勝負している人間がいるほど煮詰まってきているのかと思う次第である。
     
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