ゴールドマン・サックス12%増益 10〜12月、株式取引好調で
今の米国経済情勢をよく表している決算だったと思う。
米国決算シーズンがスタートしており、恒例の米国銀行から発表があり、内容と市場反応を眺めていると、足下の市場環境をよく表している内容で米国銀行間でも差があるなと感じたので、それについてまとめていきたい。
先頭バッターはJPモルガンとバンカメの決算発表があったが、発表後は株価はやや下落しているということもあり、市場予想自体はビートしているがやや期待外れだと市場は考えているような動きとなった。
【JPMの株価チャート】

一方でゴールドマンサックスやモルガンスタンレーは決算発表後株価は上昇しており、同じ米銀でも明らかに動きは異なる動向となった。
【GSのチャート】

この差はどこから生まれているかというとそれぞれの得意領域の差にある。
JPM・BACなどはいわゆる伝統的な銀行業がメインであり、伝統的な融資というのが主事業である。
もちろん米銀は全体としてもっと事業分散できているというところもあるが、JPM・BACなどの伝統銀行系は言っても融資が主事業であるわけであり、足下は全体として融資はさほど伸びていないというのが現状である。
特に個人向けは明らかに伸びが悪いというのは、関税影響で少し想像すればすぐ分かる話だろう。
一方でGSやMSはリーマンショックを機に銀行になっているが、元々は証券専業であり、伝統的な銀行業ではなく証券業ビジネスの方が主事業なのである。
そして証券業の方はAIブームに伴う資金調達増加の恩恵を全面的に受けている。
単純な社債発行からM&A・私募債の募集など案件は目白押しである。
例えばモルスタはメタ・ブルーオウルのJVデータセンタープロジェクトであるHyperion Datacenterの私募債を全面的に引き受けてそれを売り捌いたりなどしているわけである。
このように同じ米銀でも主事業はなんでしたっけというところで決算後反応に差があることに加えて、これは足下の米国経済の複雑性が強いことを意味する。
単純に伝統的な融資という面では個人向けや中小企業向け融資などは低調であることは疑いようがない。
一方でAIブームに伴って、その周辺の資金調達はびっくりするほど活況である。
つまり、見る側面によって米国経済は弱くも強くも見え、ミックスするとなんか微妙だけど不思議な均衡をしているという評価になるので、利下げはもう必要ないほど強いと主張するのも間違いだし、株価は暴落間違いなしなほど弱いと主張するのも間違いではないかと思っている。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
今の米国経済情勢をよく表している決算だったと思う。
米国決算シーズンがスタートしており、恒例の米国銀行から発表があり、内容と市場反応を眺めていると、足下の市場環境をよく表している内容で米国銀行間でも差があるなと感じたので、それについてまとめていきたい。
先頭バッターはJPモルガンとバンカメの決算発表があったが、発表後は株価はやや下落しているということもあり、市場予想自体はビートしているがやや期待外れだと市場は考えているような動きとなった。
【JPMの株価チャート】

一方でゴールドマンサックスやモルガンスタンレーは決算発表後株価は上昇しており、同じ米銀でも明らかに動きは異なる動向となった。
【GSのチャート】

この差はどこから生まれているかというとそれぞれの得意領域の差にある。
JPM・BACなどはいわゆる伝統的な銀行業がメインであり、伝統的な融資というのが主事業である。
もちろん米銀は全体としてもっと事業分散できているというところもあるが、JPM・BACなどの伝統銀行系は言っても融資が主事業であるわけであり、足下は全体として融資はさほど伸びていないというのが現状である。
特に個人向けは明らかに伸びが悪いというのは、関税影響で少し想像すればすぐ分かる話だろう。
一方でGSやMSはリーマンショックを機に銀行になっているが、元々は証券専業であり、伝統的な銀行業ではなく証券業ビジネスの方が主事業なのである。
そして証券業の方はAIブームに伴う資金調達増加の恩恵を全面的に受けている。
単純な社債発行からM&A・私募債の募集など案件は目白押しである。
例えばモルスタはメタ・ブルーオウルのJVデータセンタープロジェクトであるHyperion Datacenterの私募債を全面的に引き受けてそれを売り捌いたりなどしているわけである。
このように同じ米銀でも主事業はなんでしたっけというところで決算後反応に差があることに加えて、これは足下の米国経済の複雑性が強いことを意味する。
単純に伝統的な融資という面では個人向けや中小企業向け融資などは低調であることは疑いようがない。
一方でAIブームに伴って、その周辺の資金調達はびっくりするほど活況である。
つまり、見る側面によって米国経済は弱くも強くも見え、ミックスするとなんか微妙だけど不思議な均衡をしているという評価になるので、利下げはもう必要ないほど強いと主張するのも間違いだし、株価は暴落間違いなしなほど弱いと主張するのも間違いではないかと思っている。
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