シュナーベル氏、ECB次期総裁に就く用意-「次が利上げ」違和感ない
ちょっと嫌な発言。
金利について、米国はまだ金融政策が基本的には利下げ方向動いているという状況であるが、一方で先進国の中ではいくつか金融政策の方向性についてこれまで利下げをしてきたが反転させる可能性について匂わせるような動きをしているところが生じ始めている。
その中で、特段影響が大きそうなのはやはりユーロ圏である。
上記BBG記事は次期ECB総裁と見られているシュナーベル氏が次にECBに動きがあるとすれば利上げだという発言をしているのである。
これは足下でユーロ圏はインフレ率2%で落ち着いている一方で、景況感が底堅く推移しているということもあり、この流れでいくと利下げはありえなく、次に動くとすれば利上げだという趣旨を発言したわけである。
次に動くとすれば利上げというのはなんとなく可能性として視野には入るが、いくらなんでも言及するのが早すぎるのではないかと思っている。
まだ米国景気は関税影響で個人消費が減退している中で、最後の利下げ着地点がどの辺かというのをきちんと見定められていない上に、ユーロ圏経済も財政支出の拡張レベル次第で全然景況感が変わりやすいだろうと思える状態の中で、もうサイクル的には経済上向きっぽいから利上げ含みの発言をするというのはちょっと何もかもが上手く行く前提で
まあこの発言もまだすぐに利上げをするというわけでもないし、状況変化すればECBも馬鹿ではないのですぐにてのひら返すだろうが、この発言はそれなりに債券市場に影響を与えていて、ドイツ10年国債利回りは高くなってしまっている。
【ドイツ10年国債金利のチャート】

このようにいくつかの先進国は金融政策が実際に反転するかどうかはまだよくわからないが、反転しかねない状況になっていることを考慮すると、価格上昇が金利低下頼みの資産は勢いが退潮する可能性が高いように思う。
具体的にはそういった資産は仮想通貨と貴金属類だろうと思う。
また、変に利上げに前向きなような発言をしてしまったせいで、少なくとも欧州株はこれまで財政支出拡張による景気押し上げ期待を前提に上昇してきたわけであり、それが剥落しかねない発言でもあり、欧州株の上値は今後重たくなるだろうと思う。
日本株は日銀の利上げ姿勢がどちらかというとしぶしぶやっていて、引き続き緩和的な金融政策は続けそうという見通しがあるからこそ好調推移しているわけで、あまり拙速な利上げ前向き発言は金融政策の転換点とも捉えかねないので、少し個人的にはこの発言後の市場反応に注意していきたいと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
ちょっと嫌な発言。
金利について、米国はまだ金融政策が基本的には利下げ方向動いているという状況であるが、一方で先進国の中ではいくつか金融政策の方向性についてこれまで利下げをしてきたが反転させる可能性について匂わせるような動きをしているところが生じ始めている。
その中で、特段影響が大きそうなのはやはりユーロ圏である。
上記BBG記事は次期ECB総裁と見られているシュナーベル氏が次にECBに動きがあるとすれば利上げだという発言をしているのである。
これは足下でユーロ圏はインフレ率2%で落ち着いている一方で、景況感が底堅く推移しているということもあり、この流れでいくと利下げはありえなく、次に動くとすれば利上げだという趣旨を発言したわけである。
次に動くとすれば利上げというのはなんとなく可能性として視野には入るが、いくらなんでも言及するのが早すぎるのではないかと思っている。
まだ米国景気は関税影響で個人消費が減退している中で、最後の利下げ着地点がどの辺かというのをきちんと見定められていない上に、ユーロ圏経済も財政支出の拡張レベル次第で全然景況感が変わりやすいだろうと思える状態の中で、もうサイクル的には経済上向きっぽいから利上げ含みの発言をするというのはちょっと何もかもが上手く行く前提で
まあこの発言もまだすぐに利上げをするというわけでもないし、状況変化すればECBも馬鹿ではないのですぐにてのひら返すだろうが、この発言はそれなりに債券市場に影響を与えていて、ドイツ10年国債利回りは高くなってしまっている。
【ドイツ10年国債金利のチャート】

このようにいくつかの先進国は金融政策が実際に反転するかどうかはまだよくわからないが、反転しかねない状況になっていることを考慮すると、価格上昇が金利低下頼みの資産は勢いが退潮する可能性が高いように思う。
具体的にはそういった資産は仮想通貨と貴金属類だろうと思う。
また、変に利上げに前向きなような発言をしてしまったせいで、少なくとも欧州株はこれまで財政支出拡張による景気押し上げ期待を前提に上昇してきたわけであり、それが剥落しかねない発言でもあり、欧州株の上値は今後重たくなるだろうと思う。
日本株は日銀の利上げ姿勢がどちらかというとしぶしぶやっていて、引き続き緩和的な金融政策は続けそうという見通しがあるからこそ好調推移しているわけで、あまり拙速な利上げ前向き発言は金融政策の転換点とも捉えかねないので、少し個人的にはこの発言後の市場反応に注意していきたいと思う。
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