FRB、資金市場の逼迫緩和へ2019年型対応の公算-JPモルガン

一旦この話は解散ということで良さそう。

ここ数週間話題になっていたこととして、米国の短期金融市場大丈夫なんでしたっけという話があった。

理由としてFRBがずっとQTを進めていったことによって市場流動性を吸収し続けていたわけであるが、これによって10月以降の年末資金繰りシーズンに入った時にきちんと資金手当て十分なんですかねと夏頃から噂される状態となっていた。
実際にそういったことを考慮してFRBは10月FOMCで12月からQT停止という決定を下したわけである。

そして10月後半になってからこの年末資金繰りの話もあったのか、大きなSRF利用金額が統計上見えたことから、短期金融市場ひっ迫しとるやんけというのが市場で話題になった。

【SRF利用状況】
タイトルなし

https://www.newyorkfed.org/markets/desk-operations/repo

実際にこのSRFが利用されていた間は、政策金利を引き下げたにもかかわらず、政策金利アッパーバンドを超えるレポ金利になっていたせいで、ちょっとこれ続くと危なくないですか?みたいな雰囲気になっていた。

しかし、このSRFの利用についてまとまったロットでの利用というのは11/4までとなり、11/5以降はほぼ利用されなくなった。
そして実際にレポ金利はようやく政策金利のレンジ超えレベルから3.9%まで低下したことから、短期金融市場の混乱はもう収まったものと思われる。
今回の下げ相場騒動はこの短期金融市場の一時的な混乱にメガテックの大型社債起債がぶつかるという不運があったことでやや大きめにフォーカスされた感があるので、SRFの利用がなくなりレポ金利も落ち着いたと考えればこの短期金融市場の混乱に関する話はもう忘れていいだろうと思う。

米国短期金融市場の混乱についてはもう忘れていいとはいったものの、一方で市場の動揺はまだ止まっておらず、これは米国政府閉鎖が継続していることや、以前のブログ記事で書いた通り景気鈍化に伴うハイリスク融資の一部焦げ付きでハイイールド債券ファンドの設定が滞っていることがまだ足を引っ張っているような状況だろうと思う。
この辺は12月FOMCでの利下げというのが見えてくればおそらく不安が解消されていく話だろうと思うので、この下げで買い増しをするかそれとも様子見するかといったところは各自で決めてもらいたいところである。
ちなみに10月末~11月頭の株価下落はここらへんが主な原因なので、原因不明で株価が下落したと言っている人はここらへんの金融市場の資金需給的なところをきちんと追っていないという形なので、ここらへんの認識をしているかしていないかは相当程度金融市場に対する知見の深さのリトマス紙的な感じだとも思う。
 
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