仏政権崩壊の可能性、再び総選挙との声 IMF介入リスクと財務相

結局米国より欧州の方が政治リスク低いなんて幻想。

上記は以前にもブログ記事で書いてきたフランス政治リスクであるが、いよいよ状況は混迷を極める事態となっている。

個人的には資産配分の中にフランスのポジションはオルカンで一部影響あるぐらいだし、世界経済全体で見るとフランスがどうのこうのでフランス以外の資産価格がマイナスに動くことなんて滅多にないので、正直フランス動向にほとんど興味がなくて追ってこなかったわけであるが、さすがにフランス国債の利回りがイタリア国債の利回りを上回ってたりするのを見ると、
しかし、フランス自体は腐ってもEUの中で第二位を誇る経済を持つ国であるわけなので、EU全体の中で政治リスクが高まってきていますよねというのをなんとなく予感させる内容であることは間違いないわけである。

このフランス政治リスクニュースを見るたびに思うことは、米国政治リスクを避けるために欧州資産を買うべしなんて理論はやっぱり現実が見えていない理論だったよなあと思う。
米国は土地面積が非常に大きく、資源も豊富であり、まさに世界一位を誇れるだけのしっかりした経済基盤がある国であり、そもそも建国の時の精神的に最終的な軌道修正が起こりやすい素質もあるということで、政治のごたごたがあったとして国としての立ち位置がそうそう変わるみたいな脆弱性がないため、目立つニュースフローだけ見ると政治リスクで経済に悪影響があると思ってしまうが、そこまで米国というのはやわな国ではない。
しかし、フランスはそのような厚いバッファーはなく、マクロン大統領が就任して以降長い間くすぶり続けていたのがついに表面化し、格付け対比で明らかに下のイタリア国債利回りより金利は高い状態と本気で心配する向きが増えている。

【フランス10年国債利回りのチャート】
タイトルなし


なので、フランスの状況を見れば現在経済に本当に悪影響があるという見方をすると米国よりフランスの方がよっぽど高いという評価を個人的には考えている。

これまで欧州資産は米国政治リスクが高いとして米国資産離れの受け皿みたいな考え方で買われていた背景があったわけであるが、普通に政治リスクはフランスの方が高いとなれば、欧州に対する過大評価というのは剥げてしかるべしだろうと思っている。
以上を考えれば、足下で欧州株が足踏みになっている一方で、米国株がじりじり高くなっていることはこうした評価が浸透しつつあることであるが、あれだけ米国離れが騒がれていた一方で米国戻りは報じられなく、ここを見逃してしまっている投資家はなんだかんだで多い様に思う。
     
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック