Chinese investment rebounds despite growing frictions - Chinese FDI in Europe: 2024 Update

欧州株高の背景はこれってことやね。

今年は欧州株高が目立つ展開が進んでおり、米国からの資金シフトが進んでいると盛んに報道される展開となっている。

【DAX指数のチャート】
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しかし、個人的には単に証券投資ポジションの移し替えではちょっと説明できないレベルで比較的長く、かつ欧州でも主要国だけでなく、もっと微妙な欧州の国の株価(ギリシャ、ハンガリー、ポーランドなど)まで上昇しているのを見ると、もともと自力経済が弱い地域なことも考慮するともっと別の力学が働いていそうだなと思って感じていたが、どうやらその正体は中国であった可能性が高そうだなと冒頭のニュース記事を読んで思ったので、それについて書いていきたい。

中国では国内の不動産バブル崩壊の大不況・米国との貿易対立で非常に手詰まり感が強く、外への活路を見出す流れが続いている。
そういったこともあり、もはや中国国内での展望はほぼ活路が見いだせなくなっている中で、欧州への投資を行って事業姿勢の維持を続けようと言う直接投資が進んでいるのである。(特にEV周り)
これにより、これまで中国から欧州への直接投資は2016年以降ずっと減りっぱなしであったが、2025年に入ってからは今のペースなら150億ドルぐらの投資ペースになるのではないかという早い投資マネーが入ってきていることもあり、

実際に急速に欧州株高が進んだのは2025年に入ってからであることを考えると、単に米国からの投資資金シフトだけでなく、直接投資マネーというもっと足の長い資金投入があり、これが欧州株高の底上げにつながっているということである。

そういった意味では、中国株のリスクテイクをしたいと考えた時には、別に本当に中国・香港株に資金を投入する必要性はなく、中国マネーがどんどん入っている欧州株の方に振り向けた方がリスクリワード的にはプラスだと思われる。
逆に言えば、米国・日本・インド株がここまで欧州株に対して足下パフォーマンスが悪いのはこの中国投資マネーがさほど入っていないことによるところが大きいわけである。

ただし、注意しなければいけないのは、欧州株は米国・日本・インドと違いEPSが伸びていない中で中国投資マネーによる株高が発生しているわけで、欧州株は中国マネー依存度が高まっている。
つまり中国での市場変調があった時には、それに連動しやすくなっており、中国金融市場動向に常にアンテナを張っておく必要性が生じることには気を付けたいところである。

 
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