高級ブランド、関税で業績に暗雲-バーンスタインが見通し引き下げ
不要不急のものを買うパイが純粋に縮小。
足下で投資家は保有株のうち関税影響が強い銘柄を外す動きをしているわけで、関税の影響を強く受ける銘柄は非常に向かい風が強い状態にある。
ニュースでは真っ先に関税影響を受けるところとして自動車株・半導体株がやり玉に挙げられている。
もちろんその辺も株価的に強い動きをしているが、結構埋もれがちなのがブランド消費系株はこうした目立つニュースが連発に報じられている銘柄レベルでクソミソに売られているのが現状である。
その理由が、ブランド消費系株は大抵米国外で生産しているため、米国への輸入において関税の影響を受ける上に、特に生産拠点になっている地域で高い相互関税をかけられる可能性が強まっていることがまずマイナスとなっている。
これに加えて、ブランド消費系企業の事業はいわゆる不要不急のモノを売っているわけで、これまで2022年頃まではブランド株は最強だと思われていたところに中国のデフレによる節約志向の強まり・米国の金利上昇でのクレカ購入が死んだわけであるが、そこからトランプ関税でなんの付加価値も上がっていないのに値段が上がるわけなので、そういう時に不要不急のブランド品を買うわけはなく、買うにしてもこれまでの雑な買い方はせずに非常に選別して買うわけであり、全体のパイは明らかに小さくなるわけである。
そういう状態でブランド消費株が下落するのは当然の話で、悲惨な下がり方をしている。
ではどれぐらい悲惨な状況なのだろうか?
例えば服飾でトップオブトップのエルメスでさえド高値から20%も下落しているわけである。
【エルメスの株価チャート】

エルメスがこれだと、中国人向けにマーケティングを雑に進めてしまったし、自分のブランド力を過信して作りを粗雑にしていったLVMHなんてのは株価は悲惨of悲惨と言える状態である。
【LVMHの株価チャート】

いや、LVMHでこの悲惨さなのだから、もっとマーケティングが雑で自分のブランドを過信したところは関税で米国需要が死んで、中国ではデフレで需要死亡して株価はもっと悲惨な状態にある。
例えば、最近発売された米国株四季報を見ると、関税前から既に死んでいる銘柄がいくつも発見できる中で、さらに関税でオーバーキルされている銘柄が多数見つけることができる。
【参考書籍】
米国会社四季報2025年版春夏号
ナイキ・アンダーアーマー・ルルレモン・ケリング・バーバリーなどもう名前を挙げればキリがないレベルで自分達がトップブランドだと過信してマーケティングを疎かにしたところは問答無用で投資対象外である。
以上を考えると、こうした世の中になっている中では、2021~2022年に変にお高く止まっているくせに、その実製品クオリティがその価値に見合っていないところは株価が回復するのは当面なく、変なブランド株よりも生活密着型で生活する上で必要不可欠な商品を売っている・価格帯は良心的なレベルである会社の方が株価的には相対的に良い状態が続くだろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
不要不急のものを買うパイが純粋に縮小。
足下で投資家は保有株のうち関税影響が強い銘柄を外す動きをしているわけで、関税の影響を強く受ける銘柄は非常に向かい風が強い状態にある。
ニュースでは真っ先に関税影響を受けるところとして自動車株・半導体株がやり玉に挙げられている。
もちろんその辺も株価的に強い動きをしているが、結構埋もれがちなのがブランド消費系株はこうした目立つニュースが連発に報じられている銘柄レベルでクソミソに売られているのが現状である。
その理由が、ブランド消費系株は大抵米国外で生産しているため、米国への輸入において関税の影響を受ける上に、特に生産拠点になっている地域で高い相互関税をかけられる可能性が強まっていることがまずマイナスとなっている。
これに加えて、ブランド消費系企業の事業はいわゆる不要不急のモノを売っているわけで、これまで2022年頃まではブランド株は最強だと思われていたところに中国のデフレによる節約志向の強まり・米国の金利上昇でのクレカ購入が死んだわけであるが、そこからトランプ関税でなんの付加価値も上がっていないのに値段が上がるわけなので、そういう時に不要不急のブランド品を買うわけはなく、買うにしてもこれまでの雑な買い方はせずに非常に選別して買うわけであり、全体のパイは明らかに小さくなるわけである。
そういう状態でブランド消費株が下落するのは当然の話で、悲惨な下がり方をしている。
ではどれぐらい悲惨な状況なのだろうか?
例えば服飾でトップオブトップのエルメスでさえド高値から20%も下落しているわけである。
【エルメスの株価チャート】

エルメスがこれだと、中国人向けにマーケティングを雑に進めてしまったし、自分のブランド力を過信して作りを粗雑にしていったLVMHなんてのは株価は悲惨of悲惨と言える状態である。
【LVMHの株価チャート】

いや、LVMHでこの悲惨さなのだから、もっとマーケティングが雑で自分のブランドを過信したところは関税で米国需要が死んで、中国ではデフレで需要死亡して株価はもっと悲惨な状態にある。
例えば、最近発売された米国株四季報を見ると、関税前から既に死んでいる銘柄がいくつも発見できる中で、さらに関税でオーバーキルされている銘柄が多数見つけることができる。
【参考書籍】
米国会社四季報2025年版春夏号
ナイキ・アンダーアーマー・ルルレモン・ケリング・バーバリーなどもう名前を挙げればキリがないレベルで自分達がトップブランドだと過信してマーケティングを疎かにしたところは問答無用で投資対象外である。
以上を考えると、こうした世の中になっている中では、2021~2022年に変にお高く止まっているくせに、その実製品クオリティがその価値に見合っていないところは株価が回復するのは当面なく、変なブランド株よりも生活密着型で生活する上で必要不可欠な商品を売っている・価格帯は良心的なレベルである会社の方が株価的には相対的に良い状態が続くだろうと思う。
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