ソフトバンクG出資の新興企業、創業者が謝罪-粉飾に至った経緯語る
バブった時の悪習慣がまだ残っている。
上記はソフトバンクGが投資していた新興企業が、そもそも最初から不正会計でまったく財務諸表がでたらめだと吐露して死んだという記事であるが、。こうした新興企業がそもそも不正会計でいきなり死ぬケースがニュースの字面で多く見るようになったように思う。
直近でも上場したてのオルツという会社が、内部からその売上高の大半は不正で詐称されたものとして告発されており、2021年のSPACバブル以降に新興企業の醜悪な不正会計事案が目立つようになっている。
【参考ニュース】
謎のAIスタートアップ「オルツ」で何があったのか?
そもそもなぜこのような不正事件が新興企業で起きやすくなっているのか?
それは2000年以降のPEやVCのスタートアップ投資の姿勢に関係している。
ドットコムバブル以降、米国を中心にPEやVCがスタートアップ投資で巨額の利益を儲けるトラックレコードができたことから、多くの金融関係者がこの分野に参入してきた。
しかし、そうした中でいかに投資を素早く決定するかが重要なファクターに変わっていき、そしてソフトバンクGが孫正義の即断即決でまともにデューデリせずにいきなり大金をぶちこむという流れに変わったことから、もはやPE・VCはザルデューデリで投資を決定せざるを得なくなっていった。
そこらへんは下記参考書籍を読んでもらえればわかる話である。
【参考書籍】
The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(上)
投資を受ける側の新興企業は、単に資金繰りが苦しいから藁にもすがる思いで悪いと思いつつ不正会計に突っ走るケースから、そもそも最初から金をだまし取るという100%悪人というものまで様々であるが、共通しているのは人間は目の前に大金を積まれたらいくらでも悪魔に魂を売るということである。
このように未公開系の株はもはやデューデリが機能しないままステージが進んでいき、大企業が買収してくれなかった場合は無理やり詐称したまま上場を目指しにいくのである。
昔であれば企業価値が大きくなる前に詐欺が発覚して死ぬわけであるが、名だたるPE・VCがデューデリせずに投資を決定してしまうために、後に引けないまま上場してしまうのであり、結局これが上場した企業の大半が上場ゴールとなって株価が上場時をピークとして暴落していくメカニズムとなっているおり、新興企業株は現在も2010年代~2021年までゼロ金利下で行われたバブルの呪縛からまだ逃れられていないことを示していると思われる。
結局は下記過去記事のような考え方をしていれば、まあ当然だよなあという動きになっているわけである。
【過去参考記事】
熱狂的バブル相場の天井を捉えるために見るべきモラルハザード・不正行為とは?
なので、基本的に新しく上場してくる銘柄の全部とは言わないが、95%ぐらいはそもそも上場ゴールを前提にした単に投資家からお金をだまし取ることが横行する世界になっているわけである。
一部で未公開株を個人にもみたいなサービスを展開しようとしているところがあるが、実態はともかく有望そうであれば孫正義がなんのデューデリもせずにお金をぶち込むので、未公開株サービスで個人に提供される未公開株なんてのは95%どころか99.9%は割高で押し込まれるかそもそも詐欺同然のものという残飯未満のものしか出てこないので、
個人的にはこうした考えがあるので、常にクソ株が構成銘柄に供給されてしまう東証グロース250について指数ベースでは絶対に投資しないと決めているのであり、チャートを見れば大体お察しであることがすぐわかるだろう。
【東証グロース250指数のチャート】

なので、投資・金融市場に詳しくてそのリスク込みで許容できるという手練れならともかく、投資初心者がいきなりそこで投資銘柄を見つけてテンバガー狙おうなどというのはカモ同然なのでやめるべき話だろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
バブった時の悪習慣がまだ残っている。
上記はソフトバンクGが投資していた新興企業が、そもそも最初から不正会計でまったく財務諸表がでたらめだと吐露して死んだという記事であるが、。こうした新興企業がそもそも不正会計でいきなり死ぬケースがニュースの字面で多く見るようになったように思う。
直近でも上場したてのオルツという会社が、内部からその売上高の大半は不正で詐称されたものとして告発されており、2021年のSPACバブル以降に新興企業の醜悪な不正会計事案が目立つようになっている。
【参考ニュース】
謎のAIスタートアップ「オルツ」で何があったのか?
そもそもなぜこのような不正事件が新興企業で起きやすくなっているのか?
それは2000年以降のPEやVCのスタートアップ投資の姿勢に関係している。
ドットコムバブル以降、米国を中心にPEやVCがスタートアップ投資で巨額の利益を儲けるトラックレコードができたことから、多くの金融関係者がこの分野に参入してきた。
しかし、そうした中でいかに投資を素早く決定するかが重要なファクターに変わっていき、そしてソフトバンクGが孫正義の即断即決でまともにデューデリせずにいきなり大金をぶちこむという流れに変わったことから、もはやPE・VCはザルデューデリで投資を決定せざるを得なくなっていった。
そこらへんは下記参考書籍を読んでもらえればわかる話である。
【参考書籍】
The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(上)
投資を受ける側の新興企業は、単に資金繰りが苦しいから藁にもすがる思いで悪いと思いつつ不正会計に突っ走るケースから、そもそも最初から金をだまし取るという100%悪人というものまで様々であるが、共通しているのは人間は目の前に大金を積まれたらいくらでも悪魔に魂を売るということである。
このように未公開系の株はもはやデューデリが機能しないままステージが進んでいき、大企業が買収してくれなかった場合は無理やり詐称したまま上場を目指しにいくのである。
昔であれば企業価値が大きくなる前に詐欺が発覚して死ぬわけであるが、名だたるPE・VCがデューデリせずに投資を決定してしまうために、後に引けないまま上場してしまうのであり、結局これが上場した企業の大半が上場ゴールとなって株価が上場時をピークとして暴落していくメカニズムとなっているおり、新興企業株は現在も2010年代~2021年までゼロ金利下で行われたバブルの呪縛からまだ逃れられていないことを示していると思われる。
結局は下記過去記事のような考え方をしていれば、まあ当然だよなあという動きになっているわけである。
【過去参考記事】
熱狂的バブル相場の天井を捉えるために見るべきモラルハザード・不正行為とは?
なので、基本的に新しく上場してくる銘柄の全部とは言わないが、95%ぐらいはそもそも上場ゴールを前提にした単に投資家からお金をだまし取ることが横行する世界になっているわけである。
一部で未公開株を個人にもみたいなサービスを展開しようとしているところがあるが、実態はともかく有望そうであれば孫正義がなんのデューデリもせずにお金をぶち込むので、未公開株サービスで個人に提供される未公開株なんてのは95%どころか99.9%は割高で押し込まれるかそもそも詐欺同然のものという残飯未満のものしか出てこないので、
個人的にはこうした考えがあるので、常にクソ株が構成銘柄に供給されてしまう東証グロース250について指数ベースでは絶対に投資しないと決めているのであり、チャートを見れば大体お察しであることがすぐわかるだろう。
【東証グロース250指数のチャート】

なので、投資・金融市場に詳しくてそのリスク込みで許容できるという手練れならともかく、投資初心者がいきなりそこで投資銘柄を見つけてテンバガー狙おうなどというのはカモ同然なのでやめるべき話だろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック