VIX指数急騰後の株価はどのように推移する傾向があるか
ボラティリティに対する慎重さが求められる。
第一期トランプ政権の時からそうであったが、第二期トランプ政権は一期を上回るレベルの予測不可能性を武器にして打って出ているわけであるが、その予測不可能性がもはや金融市場が許容できる範囲を超えたために相場が大混乱に陥ったわけである。
先行きの株価については個人的には関税措置が徐々に緩和されていることもあり、一応株価などの目線が少しずつ固まってきてはいるものの、発足してたった数ヵ月でこの大混乱ぷりを考えると、今後もトランプ政権は予測不可能性を武器と自己満足を含めた考え方で相場をかく乱し続ける要因になるだろう。
つまり、トランプ政権中は株価の中長期的方向性という話は別にして、常に上下でかいボラティリティがあり続けることを前提として相場を考えなければいけないわけである。
こういう時はことさらにレバレッジETFというのは不利である。
なぜなら、レバレッジETFは日々ポジションを相場変動に合わせる形で増減させるので、ボラティリティが高くなればなるほど天井買い・底値売りの取引がETF内で行われるために、ブルでもベアでもどちらも元本が削られていくことになる。
実際に半導体SOX指数の3倍ブル・ベアのETFのチャートを確認したい。
【SOXLのチャート】

【SOXSのチャート】

ブルは相場下落で死んでいるわけであるが、ベアもほぼ儲かっていないに等しい状況になっている。
どちらもここ数日のボラティリティの高さで一撃でもう元に戻らんでしょというレベルのダメージを受けるのが頻発しており、どこかVIXショートと似ている性格がある。
本当にレバレッジを効かせて儲けたいと思うのであれば、レバレッジETFのような毎日レバレッジかけている部分のポジションが影響を受けるような取引ではなく、信用取引や返済がずっと遠い資金の活用(極論でいえばウォーレンバフェットの保険金を使った取引はこれに該当する)が必要であり、特に今の予測不可能なトランプ政権下でレバレッジをかけて投資する上で意識すべき話だろうと思う。
現在の局面でのレバレッジETF取引はほぼデイトレかせいぜい数日またぎぐらいでやる投資であり、中長期投資なんてのはまあ百歩譲ってS&P500関連でやるならともかく、セクター特化でやるのはほぼ自殺行為に近いのではないかと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
ボラティリティに対する慎重さが求められる。
第一期トランプ政権の時からそうであったが、第二期トランプ政権は一期を上回るレベルの予測不可能性を武器にして打って出ているわけであるが、その予測不可能性がもはや金融市場が許容できる範囲を超えたために相場が大混乱に陥ったわけである。
先行きの株価については個人的には関税措置が徐々に緩和されていることもあり、一応株価などの目線が少しずつ固まってきてはいるものの、発足してたった数ヵ月でこの大混乱ぷりを考えると、今後もトランプ政権は予測不可能性を武器と自己満足を含めた考え方で相場をかく乱し続ける要因になるだろう。
つまり、トランプ政権中は株価の中長期的方向性という話は別にして、常に上下でかいボラティリティがあり続けることを前提として相場を考えなければいけないわけである。
こういう時はことさらにレバレッジETFというのは不利である。
なぜなら、レバレッジETFは日々ポジションを相場変動に合わせる形で増減させるので、ボラティリティが高くなればなるほど天井買い・底値売りの取引がETF内で行われるために、ブルでもベアでもどちらも元本が削られていくことになる。
実際に半導体SOX指数の3倍ブル・ベアのETFのチャートを確認したい。
【SOXLのチャート】

【SOXSのチャート】

ブルは相場下落で死んでいるわけであるが、ベアもほぼ儲かっていないに等しい状況になっている。
どちらもここ数日のボラティリティの高さで一撃でもう元に戻らんでしょというレベルのダメージを受けるのが頻発しており、どこかVIXショートと似ている性格がある。
本当にレバレッジを効かせて儲けたいと思うのであれば、レバレッジETFのような毎日レバレッジかけている部分のポジションが影響を受けるような取引ではなく、信用取引や返済がずっと遠い資金の活用(極論でいえばウォーレンバフェットの保険金を使った取引はこれに該当する)が必要であり、特に今の予測不可能なトランプ政権下でレバレッジをかけて投資する上で意識すべき話だろうと思う。
現在の局面でのレバレッジETF取引はほぼデイトレかせいぜい数日またぎぐらいでやる投資であり、中長期投資なんてのはまあ百歩譲ってS&P500関連でやるならともかく、セクター特化でやるのはほぼ自殺行為に近いのではないかと思う。
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