住宅ローン変動金利の5年ルールと125%ルールとは?
リスクを取るならばという考え方だけどね。
4月に変動金利の住宅ローンが参照している短期プライムレートを各行は引き上げ、概ね6月頃ぐらいから新しい利率が適用された返済というのがスタートする。
金利は上がるものの、個人の住宅ローン返済においては5年ルールというのが存在しており、一か月ごろに支払う総金額は5年間変わらない(一部銀行の住宅ローンは違うようであるが)というルールがある。
【イメージ図】

もちろん返済全体の中で利息が占める割合が増加するので、総返済金額は増えるものの、5年間は返済金額自体は変わらないわけである。
変動金利住宅ローン利率は上がったとはいえ、0.25%であるわけで、これは7000万円の残債があれば、大体月に9000円ほど利息の支払い金額が増える計算になる。
月に9000円の支払いが増えるというのは一見多額に見えるかもしれないが、7000万円も金を借りてる与信がある人は大体足下のインフレで手取り収入増加の恩恵を受けているわけで、例えば都心大手企業の今年春闘ベア率が大体3%であることを考慮すると、住宅ローンの利払い増加分は十分支払いできる状態である。
とはいえ、負担が増加することには違いはないし、日銀的にはまだ最低でもあと0.5%ぐらい利上げする雰囲気はあるわけで、まだ利払い金額が増える可能性は将来的にはあるわけで、この負担をどう軽減すべきなのかというのが人生のマネープランを考える上でも重要になっている。
普通に考えると繰上げ返済が最も手っ取り早い答えに思えるかもしれないが、拙速な繰上げ返済は場合によっては足下では不利になる可能性がある。
理由として、上述した5年ルールは繰上げ返済すると銀行側が新しい契約での計算しなおしになるため、5年ルールが適用されなくなり、いきなり毎月の支払金額が増加することになってしまうので、実は正解のようでやや微妙な選択肢となっている。
せっかく毎月の支払金額の増額は5年間待ってもらえるているわけで、これは言い換えれば時間的オプションをもらえていると言える。
なので、現在変動金利の住宅ローン残債がある人は5年間(あるいはあと4年ぐらい?)は繰上げ返済をせずに余資を投資に回して増やしていき、実際に支払う金額が5年ルールが終わって引きあがった時に、投資によって増やすことができた資金で繰り上げ返済で残債元本を大きく削減して将来の利息支払いを節減することが、一定程度リスクを取りながら住宅ローン返済を目指す人にとっては良い選択肢になるのではないかと思う。
もちろん投資にはリスクがつきものであり、万人にとって良い選択肢とは言えないが、家計に余裕がある人であれば十分選択肢として取れるオプションだろうと思う。
また、こういう時こそ投資はどうするのかと言えばインデックス投資が最適であり、オルカンとかその辺で積み立て投資が力を発揮するところであり、単に金利上昇によって返済負担増加を嘆くのではなく、せっかくインフレで額面収入が増えている中で返済を待ってもらえるというオプションをいかに活かしていくかを考えることも重要なマネーリテラシーの一つだろうと思う。
(なお、投資は自己責任でよろしくお願いします)
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
リスクを取るならばという考え方だけどね。
4月に変動金利の住宅ローンが参照している短期プライムレートを各行は引き上げ、概ね6月頃ぐらいから新しい利率が適用された返済というのがスタートする。
金利は上がるものの、個人の住宅ローン返済においては5年ルールというのが存在しており、一か月ごろに支払う総金額は5年間変わらない(一部銀行の住宅ローンは違うようであるが)というルールがある。
【イメージ図】

もちろん返済全体の中で利息が占める割合が増加するので、総返済金額は増えるものの、5年間は返済金額自体は変わらないわけである。
変動金利住宅ローン利率は上がったとはいえ、0.25%であるわけで、これは7000万円の残債があれば、大体月に9000円ほど利息の支払い金額が増える計算になる。
月に9000円の支払いが増えるというのは一見多額に見えるかもしれないが、7000万円も金を借りてる与信がある人は大体足下のインフレで手取り収入増加の恩恵を受けているわけで、例えば都心大手企業の今年春闘ベア率が大体3%であることを考慮すると、住宅ローンの利払い増加分は十分支払いできる状態である。
とはいえ、負担が増加することには違いはないし、日銀的にはまだ最低でもあと0.5%ぐらい利上げする雰囲気はあるわけで、まだ利払い金額が増える可能性は将来的にはあるわけで、この負担をどう軽減すべきなのかというのが人生のマネープランを考える上でも重要になっている。
普通に考えると繰上げ返済が最も手っ取り早い答えに思えるかもしれないが、拙速な繰上げ返済は場合によっては足下では不利になる可能性がある。
理由として、上述した5年ルールは繰上げ返済すると銀行側が新しい契約での計算しなおしになるため、5年ルールが適用されなくなり、いきなり毎月の支払金額が増加することになってしまうので、実は正解のようでやや微妙な選択肢となっている。
せっかく毎月の支払金額の増額は5年間待ってもらえるているわけで、これは言い換えれば時間的オプションをもらえていると言える。
なので、現在変動金利の住宅ローン残債がある人は5年間(あるいはあと4年ぐらい?)は繰上げ返済をせずに余資を投資に回して増やしていき、実際に支払う金額が5年ルールが終わって引きあがった時に、投資によって増やすことができた資金で繰り上げ返済で残債元本を大きく削減して将来の利息支払いを節減することが、一定程度リスクを取りながら住宅ローン返済を目指す人にとっては良い選択肢になるのではないかと思う。
もちろん投資にはリスクがつきものであり、万人にとって良い選択肢とは言えないが、家計に余裕がある人であれば十分選択肢として取れるオプションだろうと思う。
また、こういう時こそ投資はどうするのかと言えばインデックス投資が最適であり、オルカンとかその辺で積み立て投資が力を発揮するところであり、単に金利上昇によって返済負担増加を嘆くのではなく、せっかくインフレで額面収入が増えている中で返済を待ってもらえるというオプションをいかに活かしていくかを考えることも重要なマネーリテラシーの一つだろうと思う。
(なお、投資は自己責任でよろしくお願いします)
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