【米国株】利下げ期待後退で金利上昇リスクに直面するマグニフィセントセブン、ナスダック100の見通し
一度擦ったネタで大幅下落って可能性は低いんじゃないかなあ。
ここもと再度米国債金利が上昇していて、この金利上昇を材料として米国株は下目線という人が増えつつあるように思われる。
【米国10年債金利のチャート】
しかし、今回の金利上昇ではたして下落目線の人達が期待するほどの下落がはたしてあるのだろうかと個人的には疑問に思っているので、これについて今回は書いていきたい。
まず金利上昇による株価下落というのは2022年に起こった下落相場の大きなトピックであった。
インフレの高止まりからいきなり先進各国が金利引き上げに一気に舵を切り、特に米国FRBの金融引き締めが非常に苛烈であったことは記憶に新しい。
それを乗り越え2023~2024年は2022年に我慢して投資していた人達は全員報われお祭り的な上昇相場となったわけである。
しかし、2024年後半に入って、それまでFRBの利下げは一気に中立金利までいくかと思いきや、なんと2025年はたった2回というところまで利下げ予想幅が削減され、その中で米国債金利が上昇し、再度2022年のような相場下落があるのではないかと示唆する人はXやYoutubeで多い展開となっている。
しかし、個人的にはこの考え方については非常に懐疑的である。
まず2022年に既にそのネタは擦り切っているわけで、企業側も馬鹿ではないので金利上昇に対してどのような対応をするのかというのを2022年に学んでいる状態にある。
加えて、2022年の時はFRBはとにかく何が何でも利上げという方向であったが、今回は様子見しながらゆっくりと利下げをしていきたいということで、2022年の時と比べて経済をクラッシュさせに行くという向きでは全くない。
(まあ2022年の時もあくまでFRBは経済をクラッシュさせたいと思って動いていたわけではないが)
また投資家側も、そもそも金利上昇が怖いと思っている投資家なんてのは2022~2024年の相場では一切取れていないわけで、ここまで踏ん張ってきている投資家は金利上昇に対してもかなり耐性がある。
そういうことも考えると、FRBが別に追加の金融引き締めを意図しているわけではない中で、金利上昇をネタにあらためて売るんでしたっけという話である。
どうしても株価が暴落するほど下落するには、フレッシュなネタが必要なわけで、既に擦り切ったネタでは売り崩れる可能性は低いと思う。
以上を勘案すると、金利上昇で米国株がみんなが騒ぐほど下落するとは思えない。
むしろ、これは健全な状態なのではないかと思っている。
なぜなら株価が上昇しようとすれば金利が上昇し、過度に上昇することをけん制する。
これに対して株価はすかさず反応し、ファンダメンタルズが弱いセクターは下落し、金利低下を促してくれる。
そのため、常に市場では不安がつきまとうわけだが、これが過度なバブルになるのを抑止してくれる。
過度なバブルが抑止されるということは安定した金融政策が期待できるわけで、自力でEPSを伸ばせる企業はひたすら株価が上昇してくれることが期待できる。
なので、個人的には金利高止まりネタによる米国株下落は2022~2023年に擦り切ったネタであり、いまさら暴落ネタにならないし、むしろ健全な相場形成をして長期間にわたる株価上昇を演じてくれるのではないかとさえ思っている。
下がるとすれば、もっと新規性のある別なネタだろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
一度擦ったネタで大幅下落って可能性は低いんじゃないかなあ。
ここもと再度米国債金利が上昇していて、この金利上昇を材料として米国株は下目線という人が増えつつあるように思われる。
【米国10年債金利のチャート】
しかし、今回の金利上昇ではたして下落目線の人達が期待するほどの下落がはたしてあるのだろうかと個人的には疑問に思っているので、これについて今回は書いていきたい。
まず金利上昇による株価下落というのは2022年に起こった下落相場の大きなトピックであった。
インフレの高止まりからいきなり先進各国が金利引き上げに一気に舵を切り、特に米国FRBの金融引き締めが非常に苛烈であったことは記憶に新しい。
それを乗り越え2023~2024年は2022年に我慢して投資していた人達は全員報われお祭り的な上昇相場となったわけである。
しかし、2024年後半に入って、それまでFRBの利下げは一気に中立金利までいくかと思いきや、なんと2025年はたった2回というところまで利下げ予想幅が削減され、その中で米国債金利が上昇し、再度2022年のような相場下落があるのではないかと示唆する人はXやYoutubeで多い展開となっている。
しかし、個人的にはこの考え方については非常に懐疑的である。
まず2022年に既にそのネタは擦り切っているわけで、企業側も馬鹿ではないので金利上昇に対してどのような対応をするのかというのを2022年に学んでいる状態にある。
加えて、2022年の時はFRBはとにかく何が何でも利上げという方向であったが、今回は様子見しながらゆっくりと利下げをしていきたいということで、2022年の時と比べて経済をクラッシュさせに行くという向きでは全くない。
(まあ2022年の時もあくまでFRBは経済をクラッシュさせたいと思って動いていたわけではないが)
また投資家側も、そもそも金利上昇が怖いと思っている投資家なんてのは2022~2024年の相場では一切取れていないわけで、ここまで踏ん張ってきている投資家は金利上昇に対してもかなり耐性がある。
そういうことも考えると、FRBが別に追加の金融引き締めを意図しているわけではない中で、金利上昇をネタにあらためて売るんでしたっけという話である。
どうしても株価が暴落するほど下落するには、フレッシュなネタが必要なわけで、既に擦り切ったネタでは売り崩れる可能性は低いと思う。
以上を勘案すると、金利上昇で米国株がみんなが騒ぐほど下落するとは思えない。
むしろ、これは健全な状態なのではないかと思っている。
なぜなら株価が上昇しようとすれば金利が上昇し、過度に上昇することをけん制する。
これに対して株価はすかさず反応し、ファンダメンタルズが弱いセクターは下落し、金利低下を促してくれる。
そのため、常に市場では不安がつきまとうわけだが、これが過度なバブルになるのを抑止してくれる。
過度なバブルが抑止されるということは安定した金融政策が期待できるわけで、自力でEPSを伸ばせる企業はひたすら株価が上昇してくれることが期待できる。
なので、個人的には金利高止まりネタによる米国株下落は2022~2023年に擦り切ったネタであり、いまさら暴落ネタにならないし、むしろ健全な相場形成をして長期間にわたる株価上昇を演じてくれるのではないかとさえ思っている。
下がるとすれば、もっと新規性のある別なネタだろうと思う。
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今はインフレ懸念が高まる→金利上昇なので、金利上がるタイミングは名目の株価予想も上がるわけだからなぁ