ブラジル、BYD工場建設に停止命令 現場で「奴隷労働」
中国式非人間的労働はもはや世界から認められない。
上記は去年末の記事であるが、ブラジルでBYDの工場建設において奴隷みたいな労働慣習が横行しているとして建設停止命令が出た記事である。
どうやらこの工場建設自体もBYD資本が入っている建設会社によるものであり、結局BYD自体が労働者を人間と思っていないような労働慣習で労働者を使役しており、中国企業全般で昨今労働需給が緩みっぱなしな中で非人間・非人道的労働慣習が蔓延していることが想定される。
そして、今回のブラジルの事件は中国企業の慣習がもはや世界の労働者人権に悪い影響しか与えないので排除される方向に向かっていることを意味するので、それについてまとめていきたい。
中国企業の強さのメインは採算度外視での補助金込み大量生産物量アタック+無いに等しい労働者保護という2つであるが、これを他の国が補助金なし+労働者保護を維持したまま対抗しようとするのはかなり厳しい。
これまでは中国がまだ小さい国であったので許されていたが、大国になった今そのようなデタラメ企業経営に真正面から対抗しようとすれば、中国本土でさえ多くの労働者が疲弊している中で自国労働者も無駄に疲弊することになってしまう。
そうなる前に自国の法律基準に合わせて許容できないとして、工場の現地生産や中国からの輸出はストップをかけられる方向で動く流れが継続するだろう。
そのため、今後自国と産業が重なっていない低付加価値なものについては引き続き先進国は輸入してくれるだろうが、自国と産業が重なっているものについては米国だけでなく欧州なども特段躊躇なく関税や輸入に対して何かしらの規制をかけるだろう。
さらに言えば、これは先進国に限定されるものではなく、新興国も非人間的な労働を強いるようなものについてはきっぱりNOを突き付けるわけなので、中国は自国に大量の余剰生産能力を抱えて立ち往生するしかなくなっている。
そうなると結論としては、結局中国国内で抱えてしまった大量余剰生産能力をスクラップするしかないわけである。
しかし、言うは易し行うは難しであり、そもそもこの大量余剰生産能力は地方政府の息がかかった形で構成されているため、スクラップすること=地方政府高官の失態と認識され、当事者の政治的破滅を招くものであり、容易に受け入れられない。
しかも習近平から2025年も実質GDP成長率5%という目標をぶち上げられてしまい、スクラップした瞬間達成できなくなる目標を前にして、もはや思考が完全フリーズしてしまうしかなくなっている。
そのような既に自体はパラダイムシフトしているのに、一方で当事者は従前からの思考法でどうにかするしかないと思考停止しているので、そのような事態に対して世界の投資家は見逃してくれるほど甘くはないので、2024年はまだ比較的中国株はマシな動きをしたが、2025年は再びひどい動きになるだろうと思う。
【CSI300のチャート】
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
中国式非人間的労働はもはや世界から認められない。
上記は去年末の記事であるが、ブラジルでBYDの工場建設において奴隷みたいな労働慣習が横行しているとして建設停止命令が出た記事である。
どうやらこの工場建設自体もBYD資本が入っている建設会社によるものであり、結局BYD自体が労働者を人間と思っていないような労働慣習で労働者を使役しており、中国企業全般で昨今労働需給が緩みっぱなしな中で非人間・非人道的労働慣習が蔓延していることが想定される。
そして、今回のブラジルの事件は中国企業の慣習がもはや世界の労働者人権に悪い影響しか与えないので排除される方向に向かっていることを意味するので、それについてまとめていきたい。
中国企業の強さのメインは採算度外視での補助金込み大量生産物量アタック+無いに等しい労働者保護という2つであるが、これを他の国が補助金なし+労働者保護を維持したまま対抗しようとするのはかなり厳しい。
これまでは中国がまだ小さい国であったので許されていたが、大国になった今そのようなデタラメ企業経営に真正面から対抗しようとすれば、中国本土でさえ多くの労働者が疲弊している中で自国労働者も無駄に疲弊することになってしまう。
そうなる前に自国の法律基準に合わせて許容できないとして、工場の現地生産や中国からの輸出はストップをかけられる方向で動く流れが継続するだろう。
そのため、今後自国と産業が重なっていない低付加価値なものについては引き続き先進国は輸入してくれるだろうが、自国と産業が重なっているものについては米国だけでなく欧州なども特段躊躇なく関税や輸入に対して何かしらの規制をかけるだろう。
さらに言えば、これは先進国に限定されるものではなく、新興国も非人間的な労働を強いるようなものについてはきっぱりNOを突き付けるわけなので、中国は自国に大量の余剰生産能力を抱えて立ち往生するしかなくなっている。
そうなると結論としては、結局中国国内で抱えてしまった大量余剰生産能力をスクラップするしかないわけである。
しかし、言うは易し行うは難しであり、そもそもこの大量余剰生産能力は地方政府の息がかかった形で構成されているため、スクラップすること=地方政府高官の失態と認識され、当事者の政治的破滅を招くものであり、容易に受け入れられない。
しかも習近平から2025年も実質GDP成長率5%という目標をぶち上げられてしまい、スクラップした瞬間達成できなくなる目標を前にして、もはや思考が完全フリーズしてしまうしかなくなっている。
そのような既に自体はパラダイムシフトしているのに、一方で当事者は従前からの思考法でどうにかするしかないと思考停止しているので、そのような事態に対して世界の投資家は見逃してくれるほど甘くはないので、2024年はまだ比較的中国株はマシな動きをしたが、2025年は再びひどい動きになるだろうと思う。
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