アジア株 インド株大幅続伸、モディ首相率いるインド人民党がマハラシュトラ州で圧倒的勝利

あっという間に中国株の賞味期限は終了して、再びインド株が盛り上がりそう。

よくDCやインデックス投資で新興国株インデックスファンドがあるわけで、投資候補の一つにあがるが、中身は下記の通り大体主に9か国程度で構成されていて、うち中国(香港株)・インド・台湾・韓国で大体75%が構成されている。

【新興国株式指数の国別構成比率】
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https://www.nikkei.com/nkd/fund/portfolio/?fcode=02312101

ここ2~3ヵ月は中国が景気刺激策を連発させたことからにわかに盛り上がってきたわけであるが、あまりにも景気状況の落ち込みが厳しく、毎月連発できるわけもなく11月に入ってからは投資家のおねだりに中国政府も応えられなくなり、ド高値で捕まった中国本土の個人投資家の信用買いが積まれたまま香港株はじりじり割れる展開となってきており、PDDの決算ミスもあり全戻しが見え始めてきている。

【香港ハンセン指数のチャート】
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こうして中国の楽観が消えてきたわけであるが、そうなると自然と外国人投資家は再び中国株をアンダーウェイトするしかなくなる。
そしてアンダーウェイトした分の資金はどこかに移さなければいけない。
では実際に資金を移す候補を考えるとどうだろうか?
台湾はTSMC単独で10%引っかかるような限界持っているケースが多いし、TSMC以外だとあとはせいぜいメディアテックかクアンタコンピューターぐらいしかない。
韓国もサムスンかSKハイニックスぐらいしかなく、なんとかぎり現代自動車が候補になるぐらいだと思うが、大体サムスンもSKハイニックスも多分限界まで入れている。
あと残っている新興国だとブラジル・南アフリカ・サウジアラビア・メキシコなんてのは資源があるだけの政治が腐敗しきった国で、株の利益が収奪されやすい国で非常にやりづらい。
となると、投資候補が多い国としてインドしか実質的に選択肢がない。

インドであれば、現在経済成長が好調推移する中で金融銘柄も触りやすいし、インフラ関連銘柄も触りやすいし、IT系もあるわけで、バランスよく投資が可能である。
となれば、中国株が再び期待できない状態に陥ればインド株に再び資金がシフトするのは想像しやすいだろう。
実際に香港株の底抜けと反比例する形でインド株が再び上昇を始めている。

【インドSENSEX指数のチャート】
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インド株のPERは22倍ぐらいと香港株の10倍と12倍も高いわけであるが、うちインフレ率の差だけで5%ぐらいあることを考えれば個人的には十分正当化できるバリュエーションじゃないかなと思っている。
少なくとも民営企業を活躍させる気がない南米・アフリカ、2~3銘柄ぐらいしかまともな銘柄がない韓国・台湾と比べればインド株はカジュアルに資金を振り向けやすいステータスなので、香港株が案の定期待外れで終わり始めている中で、やはり新興国株ならインド株一択だろうという見方に再び回帰し始めていると個人的には思う次第である。
  
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