コマツ、円安効果で減益幅縮小 25年3月期4%減に
さすがにFRBの経済見通しより利下げ回数剥落してるのはおかしくないかと思う感じ。
色々決算が発表されている中で、世界経済全体の景気を見る上では個人的にはコマツの決算に注目している。
よくマッドマネーで有名なジムクレイマーは書籍などで世界経済を見る上ではキャタピラーの決算コールを聞けと書いてあったりするが、キャタピラーの決算はどうしてもコマツより遅れて出てくるし、正直英語読むのめんどって思っちゃったりするし、コマツの決算資料の方がより情報が充実しているので、コマツの方の決算コールと資料を見て世界経済のファンダメンタルズを見ておこうと決めている。
【参考書籍】
ジム・クレイマーの“ローリスク"株式必勝講座
実際に今期のコマツの決算コールと資料の両方を見ると、欧米での建設機械の販売見通しが切り下がっているのである。
【コマツのIRページ】
https://www.komatsu.jp/ja/ir/library
【米国の見通し】
【欧州の見通し】
市場では欧米景気は堅調推移しているという見通しや、米国は大統領選後にトランプ政権であれば財政支出で景気堅調さが続くという見方が徐々に強まっている一方で、コマツの決算では欧米の建設機械販売見通しが4月当初の見通しから半年で切り下がっているわけである。
そう考えれば、4月に市場が予想していた経済見通しより実態は悪いことは確実であり、4月時点より上の米国債金利水準というのはさすがに米国大統領選でのオールレッドを織り込みすぎではないかと思う次第である。
個人的には、今回のコマツ決算はやはり欧米の景気は金融引き締めの継続で確実に鈍化している証拠だろうなと思っている。
特に欧州は当初から弱気見通しだったところからさらに下方修正されているわけで、結構深刻なように見えていて、ECBは粘らずにさっさと利下げしろと思う次第である。
米国についても、この時点で下方修正しているというのは、足下の米国景気は堅調という市場の見通しからは若干下の方向になっており、緩やかな景気軟調トレンドは続いているものと思われるし、コマツは決算コールで利下げ期待みたいなのを言っているが、利下げが実体経済に効くには1年半ぐらいかかることを考えると、やはり米国景気に期待しすぎではという感じがある。
ただ、景気に対して期待の高い欧米では失望的なものが出ているが、それ以外のところは逆に思ったより粘っているなという感じがある。
インドネシア・オーストラリアについては資源価格がそこまで下がらなそうということで販売見通しは特段変更していないこと・中国についてはさすがに過去3年死ぬほど販売減少してきた中で、さすがに景気刺激策が一応は出てきたことから一旦は販売底打ち的な感じになっている。
そういうことを考えれば全面的に世界景気が死んで株価暴落というよりは、どこかのタイミングできちんとFRBとECBが利下げコミットしてくれれば問題ないだろうという考えが妥当なように思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
さすがにFRBの経済見通しより利下げ回数剥落してるのはおかしくないかと思う感じ。
色々決算が発表されている中で、世界経済全体の景気を見る上では個人的にはコマツの決算に注目している。
よくマッドマネーで有名なジムクレイマーは書籍などで世界経済を見る上ではキャタピラーの決算コールを聞けと書いてあったりするが、キャタピラーの決算はどうしてもコマツより遅れて出てくるし、正直英語読むのめんどって思っちゃったりするし、コマツの決算資料の方がより情報が充実しているので、コマツの方の決算コールと資料を見て世界経済のファンダメンタルズを見ておこうと決めている。
【参考書籍】
ジム・クレイマーの“ローリスク"株式必勝講座
実際に今期のコマツの決算コールと資料の両方を見ると、欧米での建設機械の販売見通しが切り下がっているのである。
【コマツのIRページ】
https://www.komatsu.jp/ja/ir/library
【米国の見通し】
【欧州の見通し】
市場では欧米景気は堅調推移しているという見通しや、米国は大統領選後にトランプ政権であれば財政支出で景気堅調さが続くという見方が徐々に強まっている一方で、コマツの決算では欧米の建設機械販売見通しが4月当初の見通しから半年で切り下がっているわけである。
そう考えれば、4月に市場が予想していた経済見通しより実態は悪いことは確実であり、4月時点より上の米国債金利水準というのはさすがに米国大統領選でのオールレッドを織り込みすぎではないかと思う次第である。
個人的には、今回のコマツ決算はやはり欧米の景気は金融引き締めの継続で確実に鈍化している証拠だろうなと思っている。
特に欧州は当初から弱気見通しだったところからさらに下方修正されているわけで、結構深刻なように見えていて、ECBは粘らずにさっさと利下げしろと思う次第である。
米国についても、この時点で下方修正しているというのは、足下の米国景気は堅調という市場の見通しからは若干下の方向になっており、緩やかな景気軟調トレンドは続いているものと思われるし、コマツは決算コールで利下げ期待みたいなのを言っているが、利下げが実体経済に効くには1年半ぐらいかかることを考えると、やはり米国景気に期待しすぎではという感じがある。
ただ、景気に対して期待の高い欧米では失望的なものが出ているが、それ以外のところは逆に思ったより粘っているなという感じがある。
インドネシア・オーストラリアについては資源価格がそこまで下がらなそうということで販売見通しは特段変更していないこと・中国についてはさすがに過去3年死ぬほど販売減少してきた中で、さすがに景気刺激策が一応は出てきたことから一旦は販売底打ち的な感じになっている。
そういうことを考えれば全面的に世界景気が死んで株価暴落というよりは、どこかのタイミングできちんとFRBとECBが利下げコミットしてくれれば問題ないだろうという考えが妥当なように思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック