分譲マンション、賃料の伸びに陰り 首都圏3カ月連続下落
米国との雰囲気の違いは明らか。
上記日経新聞の記事は首都圏のうち東京以外のファミリー向け賃貸マンションの賃料上昇が止まりつつあることを説明している記事である。
地域によっては下落しているとのことである。
実際に記事内の賃料推移グラフを見ると2023年は結構上昇したわけであるが、2024年になるとその上昇率は大きく鈍っている。
記事内では賃料の引き上げに対して需要が追い付いていないと書かれているが、これは日銀の金融政策を予想する上で非常に重要な話である。
米国の利上げというのはインフレ抑制を最優先としていたことにあるが、そのインフレの中で大きな割合を占めていたのは家賃であった。
米国家賃はインフレ統計上は2023年に年率8%で上昇しながら、今でも5%近く伸びている状況である。
(とはいえ緩やかに低下していっているわけだが)
しかし日本では東京はともかくとして、東京以外の多くの地域でもう賃料上昇が見込めない感じになっているというのが現状なのが、このニュース記事でわかる状況だ。
どうしても金融関係者というのが東京中心にばっかり住んでいるので、自分の住んでいる地域の賃料とか住宅価格が上昇しているから、これは金利上昇間違いなしと考えがちであるが、日本は東京だけで成立しているわけではなく、日本の人口の9/10は東京外に住んでいることも考慮しながら金融政策というのは決められる。
インフレにとって重要な項目である家賃という部分の上昇が止まっている状況でむやみやたらに利上げによる金融引き締めをやればせっかくの脱デフレが見えてきたところを破壊してしまう。
そういったことを考えれば、このニュースはやはり日銀の拙速な金融引き締めを躊躇させる内容としては十分だと思う。
これまで当ブログではここからの日銀利上げは春闘の様子を見ながらでしか無理だろうと書いてきたが、ほぼそれを裏付けるない硫黄ではないかと思う。
なお、比較的需給がしっかりしているファミリー向けで賃料上昇が止まっていることを考えると、需給がゆるゆるなワンルームなんてのは当然のように賃料は上昇しない。
しかも、修繕費も管理費も上昇していて、投資ローン金利も上昇しているわけで、最初から手出しだったワンルームマンションの損益がよりひどいことになることは当然の帰結であり、いよいよワンルームマンション投資組は損切りすべきなのかだらだら持ち続けるのかの判断を迫られる段階になりつつあるように思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
米国との雰囲気の違いは明らか。
上記日経新聞の記事は首都圏のうち東京以外のファミリー向け賃貸マンションの賃料上昇が止まりつつあることを説明している記事である。
地域によっては下落しているとのことである。
実際に記事内の賃料推移グラフを見ると2023年は結構上昇したわけであるが、2024年になるとその上昇率は大きく鈍っている。
記事内では賃料の引き上げに対して需要が追い付いていないと書かれているが、これは日銀の金融政策を予想する上で非常に重要な話である。
米国の利上げというのはインフレ抑制を最優先としていたことにあるが、そのインフレの中で大きな割合を占めていたのは家賃であった。
米国家賃はインフレ統計上は2023年に年率8%で上昇しながら、今でも5%近く伸びている状況である。
(とはいえ緩やかに低下していっているわけだが)
しかし日本では東京はともかくとして、東京以外の多くの地域でもう賃料上昇が見込めない感じになっているというのが現状なのが、このニュース記事でわかる状況だ。
どうしても金融関係者というのが東京中心にばっかり住んでいるので、自分の住んでいる地域の賃料とか住宅価格が上昇しているから、これは金利上昇間違いなしと考えがちであるが、日本は東京だけで成立しているわけではなく、日本の人口の9/10は東京外に住んでいることも考慮しながら金融政策というのは決められる。
インフレにとって重要な項目である家賃という部分の上昇が止まっている状況でむやみやたらに利上げによる金融引き締めをやればせっかくの脱デフレが見えてきたところを破壊してしまう。
そういったことを考えれば、このニュースはやはり日銀の拙速な金融引き締めを躊躇させる内容としては十分だと思う。
これまで当ブログではここからの日銀利上げは春闘の様子を見ながらでしか無理だろうと書いてきたが、ほぼそれを裏付けるない硫黄ではないかと思う。
なお、比較的需給がしっかりしているファミリー向けで賃料上昇が止まっていることを考えると、需給がゆるゆるなワンルームなんてのは当然のように賃料は上昇しない。
しかも、修繕費も管理費も上昇していて、投資ローン金利も上昇しているわけで、最初から手出しだったワンルームマンションの損益がよりひどいことになることは当然の帰結であり、いよいよワンルームマンション投資組は損切りすべきなのかだらだら持ち続けるのかの判断を迫られる段階になりつつあるように思う。
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