中国が財政政策で12日会見-景気刺激策が焦点に、投資家期待
後追いなので、この時点でビハインド。
3日連続での中国関連記事ですまないと思うが、ニュースが目白押しなので、今日も中国について書いていきたい。
8日のNDRC記者会見で具体的な財政支出策が出てこなかったために外国人投資家の怒りの投げ売りが続いているわけだが、さすがにあまりにも動きがきついために、中国政府は大慌てで12日土曜日に財政政策について記者会見をすると発表して、なんとか市場を落ち着かせようとしている。
しかし、このとってつけたような会見開催は非常に印象が悪い。
少なくとも国慶節の連休中に財政支出について議論する時間はたっぷりあったのに、それで連休明けのNDRCの記者会見はクソみたいなプロパガンダな内容であり、外国人投資家が望む具体的な財政支出に関する説明はなかった。
あれだけ言われていたのに説明がなかったというのは、普通に考えれば案をまとめることができなかったと考えるのが妥当だろう。
そして会見に失望した外国人や中国機関投資家が投げ売りに走り、デイトレができない中国本土個人投資家だけが取り残される展開となった。
それを見て慌てたのか、あらためて財政相が12日の土曜日に記者会見を開いて財政支出に関して説明すると発表した。
しかし、この前のブログにも書いた通り、景気刺激策における財政支出は金融緩和よりも政治的決断をするまでに非常にハードルが高い。
過去を考えれば中国政府はリーマンショックの時も財政支出は主に財源を地方政府に出させていたわけで、中央政府はあまり自腹を切っていない。
そもそも中国では中央政府と地方政府は従属関係にはなく、下手すると対立関係にもあったりするわけで、おいそれと中央政府が自腹を切って地方政府を救うことは、対立相手に利権を渡すようなものであり、先進民主主義国家より実は切りづらいカードなのである。
そして、今回は不動産バブル崩壊のために地方政府は全く財源がなく、中央政府しか財政支出ができないわけだが、これまでそのような大きな決断をしてこなかったがためにフリーズしているのではないかと思っている。
そして昨日の株価反応を見て大慌てで記者会見を決めたわけだが、そのようなカジュアルさで財政支出をぶちこめるとは思えない。
このような重大な決断をするとすれば、習近平の性格を考えれば必ず自分が大々的に発表し、自分がこの国の偉大なる指導者であることを示す以外に考えられない。
そして発表する場も、てきとーに決められた記者会見などではなく、必ず大きな共産党の大イベントであることも想像に難くない。
そう考えれば12日の土曜日の財政相の記者会見で外国人投資家が期待するような内容が出てくることは万に一つもないだろうと思う。
特に足下の中国株は既に素人本土個人投資家がレバレッジをかけてしまった後の価格になっているわけで、上で大量にアホが捕まっていることを考えれば、それを救うような買い玉を発注するなんてことは狂気の沙汰ではないかと思う。
【CSI300のチャート】
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
後追いなので、この時点でビハインド。
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8日のNDRC記者会見で具体的な財政支出策が出てこなかったために外国人投資家の怒りの投げ売りが続いているわけだが、さすがにあまりにも動きがきついために、中国政府は大慌てで12日土曜日に財政政策について記者会見をすると発表して、なんとか市場を落ち着かせようとしている。
しかし、このとってつけたような会見開催は非常に印象が悪い。
少なくとも国慶節の連休中に財政支出について議論する時間はたっぷりあったのに、それで連休明けのNDRCの記者会見はクソみたいなプロパガンダな内容であり、外国人投資家が望む具体的な財政支出に関する説明はなかった。
あれだけ言われていたのに説明がなかったというのは、普通に考えれば案をまとめることができなかったと考えるのが妥当だろう。
そして会見に失望した外国人や中国機関投資家が投げ売りに走り、デイトレができない中国本土個人投資家だけが取り残される展開となった。
それを見て慌てたのか、あらためて財政相が12日の土曜日に記者会見を開いて財政支出に関して説明すると発表した。
しかし、この前のブログにも書いた通り、景気刺激策における財政支出は金融緩和よりも政治的決断をするまでに非常にハードルが高い。
過去を考えれば中国政府はリーマンショックの時も財政支出は主に財源を地方政府に出させていたわけで、中央政府はあまり自腹を切っていない。
そもそも中国では中央政府と地方政府は従属関係にはなく、下手すると対立関係にもあったりするわけで、おいそれと中央政府が自腹を切って地方政府を救うことは、対立相手に利権を渡すようなものであり、先進民主主義国家より実は切りづらいカードなのである。
そして、今回は不動産バブル崩壊のために地方政府は全く財源がなく、中央政府しか財政支出ができないわけだが、これまでそのような大きな決断をしてこなかったがためにフリーズしているのではないかと思っている。
そして昨日の株価反応を見て大慌てで記者会見を決めたわけだが、そのようなカジュアルさで財政支出をぶちこめるとは思えない。
このような重大な決断をするとすれば、習近平の性格を考えれば必ず自分が大々的に発表し、自分がこの国の偉大なる指導者であることを示す以外に考えられない。
そして発表する場も、てきとーに決められた記者会見などではなく、必ず大きな共産党の大イベントであることも想像に難くない。
そう考えれば12日の土曜日の財政相の記者会見で外国人投資家が期待するような内容が出てくることは万に一つもないだろうと思う。
特に足下の中国株は既に素人本土個人投資家がレバレッジをかけてしまった後の価格になっているわけで、上で大量にアホが捕まっていることを考えれば、それを救うような買い玉を発注するなんてことは狂気の沙汰ではないかと思う。
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