August US PCE inflation cools to within reach of Fed target
諦めの悪い債券ショートプレーヤーは多そう。
月末注目恒例統計として米国PCEと個人所得関連統計が発表されたので、内容と市場反応をまとめたい。
まずPCEについては市場予想が前年比+2.3%に対して結果は+2.2%と下振れ、コアは市場予想と同じ+2.7%となった。
また、個人所得は市場予想前月比+0.4%に対して結果+0.2%、個人支出は市場予想前月比+0.3%に対して結果+0.2%と完璧な下振れとなった。
今月は新規失業保険申請件数は低水準推移で、FRBの失業率予想も4.4%と過去の景気後退局面と比べれば低いが、普通に目をその他の指標に向けると普通に鈍化していっていることが確認できる。
今回のPCE・個人所得・個人支出の下振れを考慮すると、11月のFOMCでの50bps利下げは十分可能性があるわけで、そうなるといきなりFRBのDOTSの中央値から外れるし、さらに言えば多くのエコノミストが9月FOMC前まで考えていた今年合計75bpsの利下げが大外れもいいところみたいな内容になる可能性が見える。
しかし金曜日の債券の反応は月末リバランスもあったが非常に反応は出遅れ気味であった。
まず米国PCE発表前に、フランスとスペインのCPIが余裕で市場予想を大幅に下回って、前年比2%を割れとなって欧州金利が大きく低下していたのが、米国PCE発表前に向かって金利低下幅をかなり縮小させていた。
そして実際に米国PCEが発表されると、市場予想を下回る内容であったのに、債券金利が低下を始めるまでに数分かかっていった。
しかも、今回のPCE発表と併せて発表される個人所得も市場予想を下回っており、一切上回っている指標は今回なかったが、それでもしっかりとした金利低下反応するまでにそれなりに時間がかかった。
【米国10年債金利のチャート】

以上を考慮すると、失業率と新規失業保険申請件数だけを見て、まだ「米国景気は利下げしなくてもいいほど堅調」と信じている人は多いように思われる。
本当に考えるべきなのは、ちょっと前の金利水準はインフレ抑制を最優先としたものであり、本来のFRBの雇用にも気を配るというデュアルマンデートに戻るにあたって、中立金利まではとりあえず下げないといかんよねという話であり、さらに言えば本当に失業率上昇・新規失業保険申請件数爆増の形の景気減速が発生したら中立金利どころの話じゃない利下げせんといかんよねというところであることを念頭に置いて、機関投資家中心の話ではあるが債券ロングをしっかり保持することが重要だと思われる。
また為替については石破政権爆誕で、変に高市期待があった分の円安も剥げて、さらに2連続50bps利下げが見えている中で、ドル高円安が145円より上に行くという夢もこの時点で消えたと考えれば良いように思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
諦めの悪い債券ショートプレーヤーは多そう。
月末注目恒例統計として米国PCEと個人所得関連統計が発表されたので、内容と市場反応をまとめたい。
まずPCEについては市場予想が前年比+2.3%に対して結果は+2.2%と下振れ、コアは市場予想と同じ+2.7%となった。
また、個人所得は市場予想前月比+0.4%に対して結果+0.2%、個人支出は市場予想前月比+0.3%に対して結果+0.2%と完璧な下振れとなった。
今月は新規失業保険申請件数は低水準推移で、FRBの失業率予想も4.4%と過去の景気後退局面と比べれば低いが、普通に目をその他の指標に向けると普通に鈍化していっていることが確認できる。
今回のPCE・個人所得・個人支出の下振れを考慮すると、11月のFOMCでの50bps利下げは十分可能性があるわけで、そうなるといきなりFRBのDOTSの中央値から外れるし、さらに言えば多くのエコノミストが9月FOMC前まで考えていた今年合計75bpsの利下げが大外れもいいところみたいな内容になる可能性が見える。
しかし金曜日の債券の反応は月末リバランスもあったが非常に反応は出遅れ気味であった。
まず米国PCE発表前に、フランスとスペインのCPIが余裕で市場予想を大幅に下回って、前年比2%を割れとなって欧州金利が大きく低下していたのが、米国PCE発表前に向かって金利低下幅をかなり縮小させていた。
そして実際に米国PCEが発表されると、市場予想を下回る内容であったのに、債券金利が低下を始めるまでに数分かかっていった。
しかも、今回のPCE発表と併せて発表される個人所得も市場予想を下回っており、一切上回っている指標は今回なかったが、それでもしっかりとした金利低下反応するまでにそれなりに時間がかかった。
【米国10年債金利のチャート】

以上を考慮すると、失業率と新規失業保険申請件数だけを見て、まだ「米国景気は利下げしなくてもいいほど堅調」と信じている人は多いように思われる。
本当に考えるべきなのは、ちょっと前の金利水準はインフレ抑制を最優先としたものであり、本来のFRBの雇用にも気を配るというデュアルマンデートに戻るにあたって、中立金利まではとりあえず下げないといかんよねという話であり、さらに言えば本当に失業率上昇・新規失業保険申請件数爆増の形の景気減速が発生したら中立金利どころの話じゃない利下げせんといかんよねというところであることを念頭に置いて、機関投資家中心の話ではあるが債券ロングをしっかり保持することが重要だと思われる。
また為替については石破政権爆誕で、変に高市期待があった分の円安も剥げて、さらに2連続50bps利下げが見えている中で、ドル高円安が145円より上に行くという夢もこの時点で消えたと考えれば良いように思う。
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多少出遅れても押し目を提供してくれるから
債券ロングしやすくて助かるわ