【参考書籍】
株の投資大全――成長株をどう見極め、いつ買ったらいいのか
常識だけでは勝つことが難しいことの証左。
色々投資関連書籍を読んでいる中で、上記の書籍を読む機会があり、読んでみて思ったところがあるので、今回はそれをまとめていきたいと思う。
この書籍に書いてあることは、株式投資するにあたって「極めて真っ当な考え方」であり、特に異論をはさむ余地はない。
財務諸表の見方・配当利回り・PER・PBR・株価チャートの形状・景気サイクル・リスク管理・日常生活から成長株を探す・各業界の注目ポイント・会社四季報を活用・成長シナリオを考えるにあたって参入障壁や経営者の質を見る・業績トレンドを見るなど、どれもこれも金融プロであれば「常識」であることは間違いない。
しかし、この書籍を書いたとうのひふみ投信自体はここ数年余裕でベンチマークに負けていることは多くの人が知るところである。
【2024年7月末のひふみプラスの成績】
そういったことを考慮すると、これら常識だけでは相場で勝っていくことはできないことを意味するのではないかと思う。
金融プロが当たり前に知っていることだけでは、αは出せないのである。
日本語が読めない人は「じゃあ常識なんて知ってても無駄なんだ!」とか言い出しかねないが、常識は「知っていなければまず話にならない部分」であり、常識を知らなければ大負けする可能性だけが大幅に増加することは、多くの常識を知らずして大勝負かまして退場していった人達を思い出せばすぐにわかる話だろう。
つまり、我々投資家は教科書や多くの投資書籍に書かれている「当たり前の常識は知っていることがスタートライン」である一方で、これとは違う考え方を持って投資に挑む必要性があるという論理を個人的にはひねり出している。
しかもこの違う考えというのは「他の投資家の大半がまだ知らないor考えてもいないこと」を「適切なタイミングで思いついて投資実行する」という思考法の正しさとタイミングの正しさの2つを同時に求められる、非常に難易度が高く、針の穴に糸を通す難しさを要求される。
逆に上記2つの項目に確信度が高いのであれば、大勝負に出てもいいわけであるが、さらに投資段階ではこの2つに対して「適切な量の資金を投下する」ということも要求される。
こういうものが必要であることが、アクティブファンドでαを出す難しさであると個人的には考えている。
この3要素の全てが合致しないと相場でインデックスに勝っていくことは難しい。
まず「他の投資家の大半がまだ知らないor考えてもいないこと」をひねり出すことは、人より一歩進んだ知性を持たなければいけない。
「適切なタイミングで思いついて投資実行する」ことも非常に難しく、10年後の未来を適切に予想できたとしても、その未来が実現するまでに平気でインデックスにボロ負けするような投資では意味がないのである。
そして「適切な量の資金を投下する」というのも、ビビりで正しく考えられたにもかからず少額しか資金を投下しなければ十分なリターンが得られないわけで、大きな資金を張る勇気が必要なのである。
このように書籍一つ読んでも色々考えるべきポイントは多いなと感じた次第である。
ちなみにこういった教科書的な当たり前のことを色々書いて、これを投資の必須法であると吹聴し上から目線で色々述べるものの、お前のところのファンドはベンチマークのTOPIXにもS&P500にもボロ負けやんけというのは「おおぶねファンド」でも同じことが言えるのが下記書籍を読んでいるとわかるところである(辛辣)
【参考書籍】
ビジネスエリートになるための 投資家の思考法――The Investor's Thinking
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
株の投資大全――成長株をどう見極め、いつ買ったらいいのか
常識だけでは勝つことが難しいことの証左。
色々投資関連書籍を読んでいる中で、上記の書籍を読む機会があり、読んでみて思ったところがあるので、今回はそれをまとめていきたいと思う。
この書籍に書いてあることは、株式投資するにあたって「極めて真っ当な考え方」であり、特に異論をはさむ余地はない。
財務諸表の見方・配当利回り・PER・PBR・株価チャートの形状・景気サイクル・リスク管理・日常生活から成長株を探す・各業界の注目ポイント・会社四季報を活用・成長シナリオを考えるにあたって参入障壁や経営者の質を見る・業績トレンドを見るなど、どれもこれも金融プロであれば「常識」であることは間違いない。
しかし、この書籍を書いたとうのひふみ投信自体はここ数年余裕でベンチマークに負けていることは多くの人が知るところである。
【2024年7月末のひふみプラスの成績】
そういったことを考慮すると、これら常識だけでは相場で勝っていくことはできないことを意味するのではないかと思う。
金融プロが当たり前に知っていることだけでは、αは出せないのである。
日本語が読めない人は「じゃあ常識なんて知ってても無駄なんだ!」とか言い出しかねないが、常識は「知っていなければまず話にならない部分」であり、常識を知らなければ大負けする可能性だけが大幅に増加することは、多くの常識を知らずして大勝負かまして退場していった人達を思い出せばすぐにわかる話だろう。
つまり、我々投資家は教科書や多くの投資書籍に書かれている「当たり前の常識は知っていることがスタートライン」である一方で、これとは違う考え方を持って投資に挑む必要性があるという論理を個人的にはひねり出している。
しかもこの違う考えというのは「他の投資家の大半がまだ知らないor考えてもいないこと」を「適切なタイミングで思いついて投資実行する」という思考法の正しさとタイミングの正しさの2つを同時に求められる、非常に難易度が高く、針の穴に糸を通す難しさを要求される。
逆に上記2つの項目に確信度が高いのであれば、大勝負に出てもいいわけであるが、さらに投資段階ではこの2つに対して「適切な量の資金を投下する」ということも要求される。
こういうものが必要であることが、アクティブファンドでαを出す難しさであると個人的には考えている。
この3要素の全てが合致しないと相場でインデックスに勝っていくことは難しい。
まず「他の投資家の大半がまだ知らないor考えてもいないこと」をひねり出すことは、人より一歩進んだ知性を持たなければいけない。
「適切なタイミングで思いついて投資実行する」ことも非常に難しく、10年後の未来を適切に予想できたとしても、その未来が実現するまでに平気でインデックスにボロ負けするような投資では意味がないのである。
そして「適切な量の資金を投下する」というのも、ビビりで正しく考えられたにもかからず少額しか資金を投下しなければ十分なリターンが得られないわけで、大きな資金を張る勇気が必要なのである。
このように書籍一つ読んでも色々考えるべきポイントは多いなと感じた次第である。
ちなみにこういった教科書的な当たり前のことを色々書いて、これを投資の必須法であると吹聴し上から目線で色々述べるものの、お前のところのファンドはベンチマークのTOPIXにもS&P500にもボロ負けやんけというのは「おおぶねファンド」でも同じことが言えるのが下記書籍を読んでいるとわかるところである(辛辣)
【参考書籍】
ビジネスエリートになるための 投資家の思考法――The Investor's Thinking
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック