【VIXのチャート】
タイトルなし


これは個人的に想定した範囲よりも下げきつめだが、ほぼ原因はわかっている。

足下の相場は米国株だけ見ると想定の範囲だが、為替や日本株は自分が想像した範囲より大きめに下がっている。
そしてその犯人がいきなりVIXが40台に大幅上昇する形で姿を現した。
個人的に今回の下げの原因はボラティリティ売りポジションのアンワインドが原因だと考えており、これは2018年にあったVIXショックの令和版だと思ったので、これについて書いていきたい。

そもそも2018年のVIXショックは何だったのかを説明した。
2018年年初に起こったVIXショックは、当時トランプ減税でいけいけどんどんであった相場であったが、じわりと金利が上昇して将来的な政策金利上昇が見えている中で、VIXをショートして儲けていた人達が突然のボラティリティの上昇で、VIXに絡ませた金融商品が大暴落して死んだという事件である。
この時はS&P500が上から下まで10%売られるのを短期間に一回発生した後、若干リバった後にだらっと売られて結局底打ちするまでに2ヵ月ぐらいかかった事件であり、当時のVIX開発者が「なぜこのような金融商品が存在するか私には理解不能」と言わせたりと市場を賑わせた事件である。
つまり、ボラティリティを売って儲けていたポジションが全て台無しになったという事件である。

今回もその気配が非常に強い。
まず2022年のド底値から足下までも人気トレードはなんだったかというと、ボラティリティ売りポジションであったように思う。
2020年を境にオプションを気軽に触る勢が大幅増加したことを背景に、単に原資産をロングするよりボラ売りした方が手っ取り早く儲かるというのが知れ渡っていた。
その証拠にVIXが2023年も後半になるとこれでもかってレベルに下がっていて、そこに張り付く形で推移していた。

そしてオプションと使った人気トレードは2023年以降いろいろ思いつく。
まず誰でも思いつくのはナスダックである。
それから円キャリートレードであり、特にメキシコペソ円に絡ませたトレードは大人気であった。
そして最後に人気のあったトレードは米債先物ショートのオプション売買だっただろう。

こうしたトレードが混雑していた中で、先週木曜日の激寒ISM製造業景況指数と金曜日の同じく激寒雇用統計で一気にポジションアンワインドでボラティリティが上昇したことにより、ボラ売りポジションの多くがアンワインドを余儀なくされた。
基本的にボラ売りというのは実質的なトレンドフォローのトレードであるため、ボラティリティが急拡大すると混雑しているトレードほど逆回転すると考えれば、足下の相場の動きの差については大体説明がつくように思う。

一応VIXが40台につっかけたことを考えると、単純に調子こいたボラ売りポジションは全部死んだように思うので、現在下げ5合目は越えていると考えている。
ただし、今回はファンダメンタルズの変化込みの調整と考えると、第一波だけで終わると考えるのはやや拙速感があると考えており、やはり第二波の下げ(特に米国株)ぐらいまでは下げがあって、そこで皆がもう駄目だと絶叫したところが今年最大の買いチャンスだろうと思うので、じっと正座してその時を待ちたいと思う。

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