US inflation cools in May; consumer spending rises moderately

大分雰囲気だけで米債ショートしているプレイヤーが迷走している。

6月の相場も終わりということで、まだ米国株は高い水準に位置しているものの、一方で米国債金利については相当迷走した挙句、今積極的にトレードしている人達は大局観はあまり見れていなくて、目の前の指標や一部当局者の発言やセルサイドのよくわからないレポートや発言に振り回される形で迷走する形でトレードされている状態が散見され続けている。

特に意味不明だったのは6/26の何の米国重要指標発表がない中で金利が全年限で8bps近く上昇した局面である。
6/26については確かにカナダ・オーストラリアのCPIが多少上振れしたものの、米国では何の重要指標の発表もなかったわけだし、米国のCPIがカナダ・オーストラリアと連動するわけねーだろという中で、どうしても米債ショートしたいというプレイヤーがPCE発表前にショートして米債金利を上昇させていたように思われる。
これまで投機マネーで無理やり上げていた銅などの産業金属や農作物コモディティが下落している一方で、コモディティ関連では最後の上昇にかけられるものとして原油が若干上がっていたことも、米債金利をショートしたい人達を誘引した原因になったように思われる。

【米国債10年金利のチャート】
タイトルなし


しかし、その翌日発表されたGDP確報値では個人消費寄与が2%から1.5%に下方修正された上に、Initial Claimも再び23万人台で定着しつつあり、失業保険受給者もじりじり上昇し、さらに新築住宅販売に下振れしていたということで、小国ならともかくアメリカみたいな大国でこれでインフレ率上振れなんて可能性あるのかよというような状態であった。
そして、発表された月末のコアPCEは前年比が市場予想一致の2.6%、前月比も市場予想と一致の0.1%の上昇となったわけだが、その脇で個人支出の前月比が市場予想0.3%に対して0.2%ということで、あらためて個人消費の抑制が見られた。

以上6月の統計において、全ての個人消費関連統計が下振れたわけで、さらにコアPCEがこの個人支出に対して遅行性があることを考慮すれば、米金利低下が見込めるのではないかと思うが、月末+トランプ大統領爆誕懸念が合わさって米金利は上昇したりなど、未だ米金利はそれをもっぱらメインに投資している金法勢には不安の種となってしまっている。
7月も引き続き小売統計などを中心として、個人消費関連統計を中心に弱含む可能性は過剰貯蓄の消滅やクレカのリボ払い残高が伸びなくなってきたことを考慮すれば、利下げは比較的近いと考えることはそこまで難しい予想ではないと思う。
なので、金利がよくわからない場面で上昇した場合はひたすらそこは買い叩くことがまだワークしそうな状態が続きそうだ。

一方で、政策金利はもうFRBはインフレがーと言っちゃっている手前で、遅行指標で判断しますと実質宣言しているわけで、ビハインドすることは間違いなしなので、この統計結果をもって利下げで株高だと考えるのはやはりちょっと違うのではないかなと思うので、手元ポジションを維持しながら押し目が来れば追加できる資金がどれぐらい手元にあるかを計算して待っているというステージを個人的には続けている。

日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック