失敗した資金調達、品質問題の数々。破産申請したフィスカーの波乱に満ちた歴史

バブルの完全終了。

上記記事はこの前に破産した米国上場していた米国EVメーカーであるフィスカーが破産したことについての詳細な内容である。

記事を読めば、こんな企業が破産なんてまあ当然だと思うしかない内容であった。
資金調達はシリコンバレーのノリで行われたが、様々な血のにじむ努力の結晶で行われている自動車製造というのを単にデザイナー視点でしか考えずに行った結果、全く粗悪な品質のものしか出来上がらず、満足に受注分さえ引き渡すこともできなかった結果として潜在顧客の信頼を失って、そのままキャッシュフロー足らずかつリファイナンスもできず一直線で破産したということである。
ようはまともな売上を上げることができず、自動車産業のお作法も知らずして、ポンチ絵だけでお金を集めて浪費しただけということである。

【フィスカーの株価チャート】
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このフィスカー破産が意味することは、「自動車産業をシリコンバレーみたいな軽いノリでやること自体が間違っている」ということを示しているわけで、多くのPEがこれまでのIT企業の投資知見を活かして(活かせてない)PE投資する形で新興企業が続出したが、その結果はシリコンバレーのノリである「プロジェクトを走らせながら考えればいいや」という自動車製造ではあってはならない安全軽視・在庫管理ミス・ポンチ絵モックでの新車発表リリースというまるで詐欺のような仕草で資金調達した詐欺企業が続出したということに過ぎなかった。
こうして化けの皮が剥がれ、EV需要が低迷していく中で、いよいよEVメーカーがデフォルトしていく流れが生じ、本格的なEV生産増加の期待が剥落するステージとなっていきそうである。

まず最初に歯車が狂うのは、現時点でキャッシュフローが回っていないEV専業メーカーである。
上場しているところでいえば、リビアン・Li Auto・Xpengあたりはもう無価値一直線だろう。
現時点でキャッシュフロー回っていなくて、ファンダメンタルズが悪化しているんだからと、投資家は回収不能になる前に取り付け的な形になるので、借金のリファイナンスは誰も応じなくなるので、普通にデフォルトするだろう。
この辺は誰でも想像が付くないようだと思う。

【リビアンの株価チャート】
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次に駄目なのはバッテリー関連に偏重している部材メーカーだ。
米国であればその代表格はアルベマールで、S&P500が最高値超える中で最安値更新待ったなしみたいな状態になっている。
ようはリチウム価格なんて、みんなEVがびっくりするほど需要が伸びること前提にリチウム掘りまくっていたわけで、その目論見が完全に外れてリチウム価格は供給過剰で暴落するしかないので、リチウムに賭けていた企業なんてのは駄目で当然だ。
アルベマール以外ではSQMなどもそれに該当するが、韓国のバッテリーメーカーもなんとなく危うさを感じるところだ。

【アルベマールの株価チャート】
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そして意外なところとしてマグナインターナショナルもひどいことになっている。
先ほどのニュース記事の中にもある通り、フィスカーが生産をマグナに丸投げしていたと書かれていたところから、マグナはOEMでEV製造を相当任されていたことがわかっている。
一時期はなんか自動車生産のホンハイとか意味不明な呼ばれ方をしていたような記憶もあるが、こうした雑丸投げで受注できてた案件がなくなるので、残念ながら不採算ラインが増えるばかりだろう。

【マグナインターナショナルの株価チャート】
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このようにこれまでEVに全振りしてきた企業は不相応な株価評価を受けた後は何もいいことがないまま業績が下方に向かっており、もはや全投資家はEV銘柄についてどのように投資するかではなく、どのように撤退するかしか考えていない状況で、ひたすら投資資金は引っこ抜かれる形が継続していて、フィスカー倒産はそれを加速する流れになるだろう。

実際にEVに全振りしている企業ばかりが集まっているETFであるLITはさらに下に向かおうとしている。

【LITの株価チャート】
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残念ながらLITを見る限り、まだピークから60%しか下がっておらず、ブームが終了したセクターがこの程度でボトムと考えるのは個人的には早計だと思っており、そこらへんは下記過去記事を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
ブームからバブル崩壊したセクター・個別銘柄が最低でもピークから75%株価が下落する理由

また、EV銘柄が底打ちするには、こんなデフォルトして当然と見られていたフィスカーレベルの倒産ではなく、もっと「え!この企業がデフォルトするの!?」というものが必要だと思っており、そこらへんは下記過去記事を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
なぜ株価は傍から見れば最悪な経済状況・タイミングで底打ちするのか


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