米利下げ急ぐ必要ない、景気・労働市場堅調で=SF連銀総裁
もしかして状況見えていないのでは?
米国の景気については色々見ていると、雇用については低賃金層のところの需要が強い中で比較的高賃金属性のところが弱く推移しているというのが概ねコンセンサスになってきている。
そういった意味で、州毎の失業率なども見ていると中央部州の失業率が非常に低い状態のままである一方で、沿岸部州はじわじわと失業率が上昇してきている。
その中でも特に一際悪いのがカリフォルニア州で、カリフォルニアの失業率は既に5.3%という水準になっている。
【カリフォルニア州の失業率推移】

水準的には既に2016年代ぐらいまで悪化しており、この水準は少なくともタイトとは言えない水準になっているのである。
カリフォルニア州だけを見ると、これを管轄している地区連銀はいくらか利下げに言及してもいいぐらい景況感は悪化していると言及しても良いように思う。
このカリフォルニア州の失業率上昇は、あまりにも最低賃金が高すぎて普通の業態だとこんなところで人雇ってもまともに利益をあげられないということと、AI活用によるIT企業の雇用意欲減退というダブルパンチで生じていると言われている。
なので、普通に考えると利下げ議論について最初に話が出てくるとすれば、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁から口火が切られる必要性がある。
しかし、ここで一つの懸念が生まれる。
それはデイリー総裁の能力である。
デイリー総裁下のサンフランシスコ連銀については非常に能力が低いと現在見られている。
その原因は2023年3月のSVB銀行の破綻である。
SVBについては当ブログでも何回か取り上げたが、いわゆるALMミスマッチで短期預金を超長期MBSに突っ込んだ挙句、金利上昇で爆死した銀行であるわけだが、こんなのはちょろっとSVBのバランスシート見ればすぐ気づくだろと関係者から総ツッコミされる案件であった。
どれだけ当時非難されたかは下記参考ニュースを読んでもらいたい。
【参考ニュース】
SVBの問題見落とし、戦犯はSF連銀の幸福追求とFRBの官僚主義
直接的にSVBの問題見落としはデイリー総裁のクソみたいな組織運営であったと言及されており、デイリー総裁は次期続投は無理だと言われている。
SVBぐらい簡単なバランスシート問題を見落とすぐらいなのだから、カリフォルニアで生じている雇用の需給悪化についてもしかして見落としているのではないかとも考えられるわけである。
少なくとも真面目にカリフォルニア州の失業率を見ていたら、利下げを急ぐ必要は全くないみたいな記事一番上のニュース記事のようなタカ派っぽい発言にはならないのではないかと思う。
デイリー総裁こそややハト派に傾くべきなのだが、なんとなくだが何も見えていないとすると、他の連銀発言に非常に引っ張られてしまっているのではないかと危惧する。
例えばミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が非常にタカ派なのは、管轄しているミネソタ州の失業率が2%台と非常に労働需給がひっ迫していることに起因しているものであり、そうした地区連銀のFRB理事メンバーがそういう発言をするのはまあしゃあないよねという話なのである。
なので、どの段階でデイリー総裁が再び判断を間違えたのかと燃え上がるのかは個人的には一度見ておきたい事象だと思うし、そういう批判が生じた時は相場も変動しているだろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
もしかして状況見えていないのでは?
米国の景気については色々見ていると、雇用については低賃金層のところの需要が強い中で比較的高賃金属性のところが弱く推移しているというのが概ねコンセンサスになってきている。
そういった意味で、州毎の失業率なども見ていると中央部州の失業率が非常に低い状態のままである一方で、沿岸部州はじわじわと失業率が上昇してきている。
その中でも特に一際悪いのがカリフォルニア州で、カリフォルニアの失業率は既に5.3%という水準になっている。
【カリフォルニア州の失業率推移】

水準的には既に2016年代ぐらいまで悪化しており、この水準は少なくともタイトとは言えない水準になっているのである。
カリフォルニア州だけを見ると、これを管轄している地区連銀はいくらか利下げに言及してもいいぐらい景況感は悪化していると言及しても良いように思う。
このカリフォルニア州の失業率上昇は、あまりにも最低賃金が高すぎて普通の業態だとこんなところで人雇ってもまともに利益をあげられないということと、AI活用によるIT企業の雇用意欲減退というダブルパンチで生じていると言われている。
なので、普通に考えると利下げ議論について最初に話が出てくるとすれば、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁から口火が切られる必要性がある。
しかし、ここで一つの懸念が生まれる。
それはデイリー総裁の能力である。
デイリー総裁下のサンフランシスコ連銀については非常に能力が低いと現在見られている。
その原因は2023年3月のSVB銀行の破綻である。
SVBについては当ブログでも何回か取り上げたが、いわゆるALMミスマッチで短期預金を超長期MBSに突っ込んだ挙句、金利上昇で爆死した銀行であるわけだが、こんなのはちょろっとSVBのバランスシート見ればすぐ気づくだろと関係者から総ツッコミされる案件であった。
どれだけ当時非難されたかは下記参考ニュースを読んでもらいたい。
【参考ニュース】
SVBの問題見落とし、戦犯はSF連銀の幸福追求とFRBの官僚主義
直接的にSVBの問題見落としはデイリー総裁のクソみたいな組織運営であったと言及されており、デイリー総裁は次期続投は無理だと言われている。
SVBぐらい簡単なバランスシート問題を見落とすぐらいなのだから、カリフォルニアで生じている雇用の需給悪化についてもしかして見落としているのではないかとも考えられるわけである。
少なくとも真面目にカリフォルニア州の失業率を見ていたら、利下げを急ぐ必要は全くないみたいな記事一番上のニュース記事のようなタカ派っぽい発言にはならないのではないかと思う。
デイリー総裁こそややハト派に傾くべきなのだが、なんとなくだが何も見えていないとすると、他の連銀発言に非常に引っ張られてしまっているのではないかと危惧する。
例えばミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が非常にタカ派なのは、管轄しているミネソタ州の失業率が2%台と非常に労働需給がひっ迫していることに起因しているものであり、そうした地区連銀のFRB理事メンバーがそういう発言をするのはまあしゃあないよねという話なのである。
なので、どの段階でデイリー総裁が再び判断を間違えたのかと燃え上がるのかは個人的には一度見ておきたい事象だと思うし、そういう批判が生じた時は相場も変動しているだろうと思う。
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