中国経済、回復に偏り-工業生産は堅調も消費出遅れ
これははたして持続性あるのか?
上記は中国について工業生産については統計発表においても市場予想を超えるなど回復が続いている一方で、小売統計は市場予想を下ブレしてしまっており元気がない状態が続いていると述べていて、回復に偏りがあると評されている。
しかし、個人的にはこれは偏りがあるというより、中国政府の景気刺激策が旧来の考え方に基づいているものであり、やや危ういものではないかと思うので、これについて書いていきたい。
一般的に中国はこれまで生産へ補助金を大量につけて生産させ、これを海外に輸出するというモデルで経済を発展させてきた。
そのため、中国で景気刺激策をするとなった時には真っ先に財政支出というのは生産や投資に振り向けられるものであり、国民の消費を活性化させるための財政支出は後回しになる傾向にある。
実際にコロナ禍の時は先進国のような国民生活自体を維持するための財政支出は一切しなかったがために、これが現在の個人消費の弱さにつながっている一因とも言われている。
そのため、ここもとになって中国政府自体も不動産バブル崩壊から端を発した現在の景気の弱さについては認識しているわけであり、これに対する対応策というのは旧来通りの生産・投資に補助金を与えるという方向になっており、統計結果を見る限り実際補助金をもらった企業が生産を増やしているということになりそうだ。
問題はこの生産がきちんと捌けるのかどうかである。
生産したものが捌けない場合は単に在庫となって不良資産になってしまうわけであるので、この観点は非常に重要だと思われる。
しかし上記ブルームバーグ記事にある通り、中国内需の消費意欲は引き続き弱いという状態が続いている。
これは中国では基本的に国民へばらまきを行っていないからである。
ばらまきというと全てが悪いように聞こえるが、実際は中国の場合ばらまき自体が中国共産党の資産を国民に配布してしまうことを意味するため既得権益層はやりたくないという気持ちがいっぱいであるため、これが妨げになってしまっている。
さらに中国から先進国への輸出は先進各国が中国依存度を減らすために中国以外の国へのフレンドリーショアリングを進めており、以前のような増え方は期待できない状態になっている。
そういうことを考えると、生産するのはいいけど消費の裏付けなし・輸出先のあてなしであとこれをどれだけ続けられるのかという疑問が湧いてくる。
特にこの中国における生産が回復していることが一部欧州企業が恩恵にあずかっていて、これが欧州製造業企業が間違った形で先行きはリバウンドが期待できると勘違いしていて決算説明しているケースが多い。
なので、このまま外国への輸出も増えないし、内需も奮わないとなると、現在中国政府が出している財政による景気刺激策は在庫を積み上げるためだけに使われているという評価になり、景気回復期待感は続かないのではないかと思うし、香港ハンセン指数の上昇はそのことを無視して動いているのではないかと思う。
【香港ハンセン指数のチャート】

日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
これははたして持続性あるのか?
上記は中国について工業生産については統計発表においても市場予想を超えるなど回復が続いている一方で、小売統計は市場予想を下ブレしてしまっており元気がない状態が続いていると述べていて、回復に偏りがあると評されている。
しかし、個人的にはこれは偏りがあるというより、中国政府の景気刺激策が旧来の考え方に基づいているものであり、やや危ういものではないかと思うので、これについて書いていきたい。
一般的に中国はこれまで生産へ補助金を大量につけて生産させ、これを海外に輸出するというモデルで経済を発展させてきた。
そのため、中国で景気刺激策をするとなった時には真っ先に財政支出というのは生産や投資に振り向けられるものであり、国民の消費を活性化させるための財政支出は後回しになる傾向にある。
実際にコロナ禍の時は先進国のような国民生活自体を維持するための財政支出は一切しなかったがために、これが現在の個人消費の弱さにつながっている一因とも言われている。
そのため、ここもとになって中国政府自体も不動産バブル崩壊から端を発した現在の景気の弱さについては認識しているわけであり、これに対する対応策というのは旧来通りの生産・投資に補助金を与えるという方向になっており、統計結果を見る限り実際補助金をもらった企業が生産を増やしているということになりそうだ。
問題はこの生産がきちんと捌けるのかどうかである。
生産したものが捌けない場合は単に在庫となって不良資産になってしまうわけであるので、この観点は非常に重要だと思われる。
しかし上記ブルームバーグ記事にある通り、中国内需の消費意欲は引き続き弱いという状態が続いている。
これは中国では基本的に国民へばらまきを行っていないからである。
ばらまきというと全てが悪いように聞こえるが、実際は中国の場合ばらまき自体が中国共産党の資産を国民に配布してしまうことを意味するため既得権益層はやりたくないという気持ちがいっぱいであるため、これが妨げになってしまっている。
さらに中国から先進国への輸出は先進各国が中国依存度を減らすために中国以外の国へのフレンドリーショアリングを進めており、以前のような増え方は期待できない状態になっている。
そういうことを考えると、生産するのはいいけど消費の裏付けなし・輸出先のあてなしであとこれをどれだけ続けられるのかという疑問が湧いてくる。
特にこの中国における生産が回復していることが一部欧州企業が恩恵にあずかっていて、これが欧州製造業企業が間違った形で先行きはリバウンドが期待できると勘違いしていて決算説明しているケースが多い。
なので、このまま外国への輸出も増えないし、内需も奮わないとなると、現在中国政府が出している財政による景気刺激策は在庫を積み上げるためだけに使われているという評価になり、景気回復期待感は続かないのではないかと思うし、香港ハンセン指数の上昇はそのことを無視して動いているのではないかと思う。
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