米2月雇用統計、FRBは利下げ急がずとの見方裏付け
米債ショートバイアスが強いから変な動き方をする。
昨日は注目の米国雇用統計であったので、統計結果と市場動向について確認していきたい。
雇用統計の結果は雇用者数について市場予想20万人に対して27.5万人と若干上振れ、平均時給は前年比は市場予想4.3%に対して同じであったが、前月比では市場予想0.2%に対して0.1%と下振れ、失業率は市場予想3.7%に対して3.9%と上振れる結果となった。
さらに前回統計結果で雇用者数35.3万人であったのが22.9万人に改定されて、なんじゃそりゃという内容となった。
前回のぶれぶれ数値の結果、多少の上下はほぼ賃金インフレ率に関係ないことがわかったため、市場予想20万人に対して27.5万人という若干の上振れはほとんど気にしなくてよくなった。
内容もフルタイム減少のパートタイム増加とデフレーショナリーなものとなった。
総じてみれば米国雇用統計は順調にソフトランディングっぽく緩やかに需給緩和されているというのがわかった、今年の利下げに向けて極めて順調な統計結果となった。
一方で米債金利の動きはいかにもショートバイアスが強いという動きになった。
雇用統計はもはや人数の多少の上下はほぼ誤差であり、普通に賃金の伸び率鈍化・正社員減少のパート増加・求職者増加からの失業率増加で6月利下げ開始を十分に正当化するものであった。
しかも前回の雇用統計の39.5万人が改定されて22.9万人になっており、前回の意味不明に強かった雇用統計が全く幻想であることが判明した。
しかし、市場参加者の多くは前回CPIの数値をトラウマ的に捉えており、ショートバイアスが強いせいもあって、雇用統計発表30分ぐらいは金利がブルスティープしたのだが、最終的にツイストスティープ的になった上に短い年限の金利の下がり方も甘い形になった。
既にFRBメンバーのタカ派芸人達が年3回の利下げをほぼ確約してくれている状況で、年4回利下げがベースシナリオ・ワンチャン5回というのが見えていて、そこからは中立金利パスまで金利が順繰りに下がっていくと考えると長期ゾーンはもっと金利下になってもおかしくない、中立金利2.5%なら最終的には10年3%ぐらいへの低下は十分あるだろと思っているが、変に米国景気は利下げしないぐらいに強いというバイアスがかかっている人が多いのか一直線にそうなっていない。
【米国5年債金利のチャート】

株については今回は全く別物の動きであった。
株は既にオーバーラン気味に過熱していたこともあり、雇用統計自体は利下げを支援するものであったので寄ってからしばらくはわっしょい祭り的な形で上昇した。
しかし、エヌビディアのワンチャンファーコールがインマネしたところから利益確定が一気に飛んできてガタガタに相場が崩れ、これまで興奮気味に買われていた銘柄ほど崩れる展開となった。
そういった意味で株はこれからの金利がどうなるかと関係ない領域にいて、少し調整して落ち着くべきというところにいるのは確かだろうと思う。
ただし、買い気が強いということもあってなんとなくだが本格押し目になるにはここから1ヵ月以上かかりそうな気がしており、それまで変に高値ジャンピングキャッチをしないよう自制心を保つことが肝要だと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
米債ショートバイアスが強いから変な動き方をする。
昨日は注目の米国雇用統計であったので、統計結果と市場動向について確認していきたい。
雇用統計の結果は雇用者数について市場予想20万人に対して27.5万人と若干上振れ、平均時給は前年比は市場予想4.3%に対して同じであったが、前月比では市場予想0.2%に対して0.1%と下振れ、失業率は市場予想3.7%に対して3.9%と上振れる結果となった。
さらに前回統計結果で雇用者数35.3万人であったのが22.9万人に改定されて、なんじゃそりゃという内容となった。
前回のぶれぶれ数値の結果、多少の上下はほぼ賃金インフレ率に関係ないことがわかったため、市場予想20万人に対して27.5万人という若干の上振れはほとんど気にしなくてよくなった。
内容もフルタイム減少のパートタイム増加とデフレーショナリーなものとなった。
総じてみれば米国雇用統計は順調にソフトランディングっぽく緩やかに需給緩和されているというのがわかった、今年の利下げに向けて極めて順調な統計結果となった。
一方で米債金利の動きはいかにもショートバイアスが強いという動きになった。
雇用統計はもはや人数の多少の上下はほぼ誤差であり、普通に賃金の伸び率鈍化・正社員減少のパート増加・求職者増加からの失業率増加で6月利下げ開始を十分に正当化するものであった。
しかも前回の雇用統計の39.5万人が改定されて22.9万人になっており、前回の意味不明に強かった雇用統計が全く幻想であることが判明した。
しかし、市場参加者の多くは前回CPIの数値をトラウマ的に捉えており、ショートバイアスが強いせいもあって、雇用統計発表30分ぐらいは金利がブルスティープしたのだが、最終的にツイストスティープ的になった上に短い年限の金利の下がり方も甘い形になった。
既にFRBメンバーのタカ派芸人達が年3回の利下げをほぼ確約してくれている状況で、年4回利下げがベースシナリオ・ワンチャン5回というのが見えていて、そこからは中立金利パスまで金利が順繰りに下がっていくと考えると長期ゾーンはもっと金利下になってもおかしくない、中立金利2.5%なら最終的には10年3%ぐらいへの低下は十分あるだろと思っているが、変に米国景気は利下げしないぐらいに強いというバイアスがかかっている人が多いのか一直線にそうなっていない。
【米国5年債金利のチャート】

株については今回は全く別物の動きであった。
株は既にオーバーラン気味に過熱していたこともあり、雇用統計自体は利下げを支援するものであったので寄ってからしばらくはわっしょい祭り的な形で上昇した。
しかし、エヌビディアのワンチャンファーコールがインマネしたところから利益確定が一気に飛んできてガタガタに相場が崩れ、これまで興奮気味に買われていた銘柄ほど崩れる展開となった。
そういった意味で株はこれからの金利がどうなるかと関係ない領域にいて、少し調整して落ち着くべきというところにいるのは確かだろうと思う。
ただし、買い気が強いということもあってなんとなくだが本格押し目になるにはここから1ヵ月以上かかりそうな気がしており、それまで変に高値ジャンピングキャッチをしないよう自制心を保つことが肝要だと思う。
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