ナスダック最高値、AIブームに2つの追い風 続く過熱感
株価の絶対水準だけ見るから過熱感があると思ってしまうが、そうは思えない。
ここもとの日米株高わっしょいに対して、警戒感を抱く人は非常に多い。
特に中途半端に金融市場に詳しかったり、マーケットに携わっていましたという人ほど足下の株高に対して行き過ぎだという警戒感が強いように思われる。
しかし、実際の過熱感はどうだろうかというのを今回は米国株の信用取引状況から確認したい。
株式の暴落というのは基本的に「借金で取引している人間(つまり信用取引)の追証」によって起こる。
そうでなければリーマンショック・ギリシャショック・人民元暴落・コロナ暴落などあんな馬鹿みたいな安値で資産売却に迫られるプレイヤーはいないのである。
その辺の考え方は下記記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
株価などの資産価格はなぜ本源的価値より非合理的に売られることがあるのか?
さてそういった考え方をした時に、現在の米国市場における信用取引状況というのはどうなのだろうか?
FINRAがそのデータを月次で開示しているので、確認していきたい。
FINRAのデータは概ね1~2ヵ月程度遅れるが、大まかな方向性を確認する上では問題ないだろうと思う。
(そもそも当方の投資スタイルがやや長めスパンであることを考えても目の前の統計だけで一喜一憂すべきではないわけで)
【FINRA信用取引統計データ】

https://www.finra.org/rules-guidance/key-topics/margin-accounts/margin-statistics
基本的にはDebit Balances in Customers'Securities Margin Accounts(青色の線)、つまりブローカーから資金借りて信用取引で買っている証券金額を見ればよい。
基本的には信用取引の増加→金融引き締めがぶつかってくる→株価爆落と追証というサイクルが発生する循環的なものである。
見ると、2021年12月をピークにして、その後のFRBの苛烈な金融引き締めでバチボコに追証食らって撤退させられている。
しかし2023年2月にボトムをつけて、その後は若干回復しているものの増加幅は限定的となっている。
これは買い方にとっては非常に都合の良い統計データだと思われる。
2023年2月時点で信用取引を解消していないプレーヤーは相当程度バッファーを持って投資していたことは確実で、ここで耐えられた人は既にここをボトムにしてS&P500ベースで40%以上高くなっている。
【S&P500のチャート】

さらにこの上昇過程でほとんど信用取引の純金額は増加していない。
こういうことを考慮すると現状相場が多少下がったところで強制追証にかかる投資家なんてのはほとんどいないことがわかる。
そういったデータがあるのに、靴磨きの少年がいるだのこんな高値は買えないだのといって、自分がポジションをほとんど持てていないことを正当化するのはすっぱいぶどう理論であり、短期的な上昇過熱感から調整はあるだろうが、そこは絶好の押し目であることは想像に難くないだろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
株価の絶対水準だけ見るから過熱感があると思ってしまうが、そうは思えない。
ここもとの日米株高わっしょいに対して、警戒感を抱く人は非常に多い。
特に中途半端に金融市場に詳しかったり、マーケットに携わっていましたという人ほど足下の株高に対して行き過ぎだという警戒感が強いように思われる。
しかし、実際の過熱感はどうだろうかというのを今回は米国株の信用取引状況から確認したい。
株式の暴落というのは基本的に「借金で取引している人間(つまり信用取引)の追証」によって起こる。
そうでなければリーマンショック・ギリシャショック・人民元暴落・コロナ暴落などあんな馬鹿みたいな安値で資産売却に迫られるプレイヤーはいないのである。
その辺の考え方は下記記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
株価などの資産価格はなぜ本源的価値より非合理的に売られることがあるのか?
さてそういった考え方をした時に、現在の米国市場における信用取引状況というのはどうなのだろうか?
FINRAがそのデータを月次で開示しているので、確認していきたい。
FINRAのデータは概ね1~2ヵ月程度遅れるが、大まかな方向性を確認する上では問題ないだろうと思う。
(そもそも当方の投資スタイルがやや長めスパンであることを考えても目の前の統計だけで一喜一憂すべきではないわけで)
【FINRA信用取引統計データ】

https://www.finra.org/rules-guidance/key-topics/margin-accounts/margin-statistics
基本的にはDebit Balances in Customers'Securities Margin Accounts(青色の線)、つまりブローカーから資金借りて信用取引で買っている証券金額を見ればよい。
基本的には信用取引の増加→金融引き締めがぶつかってくる→株価爆落と追証というサイクルが発生する循環的なものである。
見ると、2021年12月をピークにして、その後のFRBの苛烈な金融引き締めでバチボコに追証食らって撤退させられている。
しかし2023年2月にボトムをつけて、その後は若干回復しているものの増加幅は限定的となっている。
これは買い方にとっては非常に都合の良い統計データだと思われる。
2023年2月時点で信用取引を解消していないプレーヤーは相当程度バッファーを持って投資していたことは確実で、ここで耐えられた人は既にここをボトムにしてS&P500ベースで40%以上高くなっている。
【S&P500のチャート】

さらにこの上昇過程でほとんど信用取引の純金額は増加していない。
こういうことを考慮すると現状相場が多少下がったところで強制追証にかかる投資家なんてのはほとんどいないことがわかる。
そういったデータがあるのに、靴磨きの少年がいるだのこんな高値は買えないだのといって、自分がポジションをほとんど持てていないことを正当化するのはすっぱいぶどう理論であり、短期的な上昇過熱感から調整はあるだろうが、そこは絶好の押し目であることは想像に難くないだろうと思う。
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