【参考書籍】
タイトルなし
野生の経済学で読み解く 投資の最適解 日本株で勝ちたい人へのフォワードガイダンス

時代が変わりましたので。

ここもとの相場では米国でも日本でもそうなのだが、ひたすらに中小型株が大型株に劣後している。
そのため、中小型株ストックピッカー的なファンドは運用成績に非常に苦しんでおり、例えばひふみ投信とかはここもとずっとTOPIXに負け続けていて、あいつ存在価値あるのかよという感じになっている。

ではなぜ中小型株が大型株に劣後しているのかというのは、まだしっかり言語化しておらず、どうしたら言語化できるかなあと考えていた。
そんな時にいつもYoutubeで相場解説をしている岡崎良介氏の新著書が発売されていたので購入して読んでいたら、「今はヒト・モノ・カネが集めにくい時代になっている」と書いてあった。
この「ヒト・モノ・カネが集めにくくなる時代」というのを見た時、これまで感覚的にだけしか中小型株が大型株に2021年以降劣後していると感じられなかった部分が言語化できそうたと感じ、その後少し考えて以下のようにまとめてみた。

正確にいつだったかは思い出せないのだが、とあるスタートアップベンチャーの社長が「今の時代はカネ・モノはいつでも集められる時代であり、ヒトさえ集まれば成功する時代である」と言っていたのを思い出した。
実際にこのデフレ時代+ベンチャーキャピタルバブルの時に出版された書籍をいくつか読んだ時に、どれだったかは思い出せないが、同じように「カネ・モノが潤沢にある時代に、最も重要なことはどうヒトを集めるか」と書いてあったのを思い出した。
それだけ2010~2020年というのはモノが余っているデフレ時代だったし、それを背景にゼロ金利+量的金融緩和がぶちこまれていてカネも余っていた時代であったということが思い出される。
実際に、当時はカネ・モノなんてのは簡単に集まるんだから、まずカネはきっちり使い切って成長しよう、そして将来キャッシュフローを鉛筆なめなめして決まればこれだけ高いバリュエーションがつきますよというのが平然と下記書籍に書かれていた。

【参考書籍】
スタートアップ投資ガイドブック

企業に何十億ドルものバリュエーションが付く理由 ──企業価値評価における定性分析と定量分析

しかし、昨今の先進各国の過去と比べれば高いインフレ率からわかる通り、再びカネとモノが集めにくい時代に変わってしまった。
この辺は下記過去記事を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
デフレからインフレへなぜ世界は大きくレジームチェンジしたのか?

カネ・モノというのは基本は大企業が持っているものである。
いや、下手するとヒトでさえ大企業が持っているものである。
そうなるとこれまでカネ・モノはいくらでも集まるから中小型株優位という時代から、カネ・モノを持っていることに優位性が生じるという大企業優位な時代になっているということになるわけである。

ここまで来てようやくなぜ現在中小型株が大型株に劣後しているかがわかっただろう。
当面はカネ・モノを持っている企業ほど優位なわけであり、そのような時代にわざわざ不利な立ち位置にいる中小型株を買う理由なんてないのである。
この事態が再び逆転するには、カネ・モノが余る時代にならなければいけないわけで、それにはデフレっぽい傾向や、それに伴う利下げというのが必要であるが、その辺は逐次状況を見ていかないと判断はできないので、その辺を観察しながら考えていきたいと思う。

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