リチウム「先物価格」中国市場で急落

みんな市場の急成長に期待しすぎて、既に供給過剰による集団身投げになりかけている。

上記記事ではバッテリー材料であるリチウムの価格が2021年後半の高値からかなり速いペースで価格下落していることが報じられている。
その中でも、どうやらリチウムとニッケルに関しては供給過剰になることが予想されていて、既に価格が怪しい動きをしているということのようなので、今回はこれについて考えていきたい。

【リチウム価格の推移】
タイトルなし
https://tradingeconomics.com/commodity/lithium

電気自動車(EV)市場が成長するのは確かである。
しかし、どうもそれに対して過剰期待しすぎたプレーヤーがバッテリー材料周りに過剰投資をして、供給過剰になる未来を構築してしまっている可能性が高いように見える。
特に、問題はEV材料銘柄の中心が中国にあることにある。
中国プレーヤーは変に政府の補助金なども入ることもあって、ここにビジネス商機を見出していたために、リチウムやらニッケルなどの資源開発に着手するプレーヤーが大量出現した。
中国人の場合は比較的手っ取り早く資金が稼げるビジネスについては特に新規参入者が大量出現することもあり、特にリチウム資源開発会社が上場会社だけでも相当数の存在が確認できる。

中国だけでなく、世界でもリチウム資源開発業者の投資意欲は非常に高い。
最近だとアルベマールが同業のリチウム資源開発会社を買収しようと色々画策している報道なども見られている。
このように供給がこれでもかと増加する地合いは整っている。
これに対してEV市場は確かに成長しているものの、どうやら資源供給会社が期待するような成長率ではないようで、これが昨今リチウムやニッケル価格の下落を引き起こしているように見える。

そしてここからが最大の問題であるが、資源需要量が期待に届かなそうということが判明しつつある中でも、資源開発会社の方は気づいていないのか見て見ぬふりをしているのかはわからないが、未だ投資をやめていないのである。
逆に資源確保量で負けないために投資量を拡大させている観測さえある。
こうなると、もはやリチウム・ニッケルなどのバッテリー材料資源価格についてはさらに下を見る必要性さえありそうで、2014年にシェールガス企業が台頭したことによって原油価格が大暴落した悪夢を個人的には思い出す。

さらにリチウムは必ずしも希少資源ではなく、意外と地球上に存在する量は多いことがわかっている。
そのため、現在の投資ペースであればリチウムの供給過剰はほぼ必至であるという結論に市場は結論づけているようだ。
これが昨今リチウム開発業者中心に株価がかなり厳しい値動きになっている要因だろう。

【参考ページ】
EV電池材料リチウムは枯渇するのか?埋蔵量は200年以上存在する

先行きはどうなるだろうか?
こうなると、供給が伸びなくなる現象が見られない限り、常にバッテリー材料銘柄の株価下落は底打ちしないように思われる。
供給が伸びなくなるということは、今のEV熱狂具合を考えると、もはや投資していられないぐらいに財務を痛める必要性が生じるわけで、これは投資している人達の想定を上回る株価下落が生じる可能性は高いように思われるでの、注意が必要なように思われる。
結局中国勢が環境配慮を無視した乱開発がこのようなバブルとバブル崩壊を招いたんだなというのは、下記過去記事の考えに照らし合わせて考えればなんとなく理解できる話である。

【過去参考記事】
熱狂的バブル相場の天井を捉えるために見るべきモラルハザード・不正行為とは?

ここから得られる教訓として、中国企業が安易に大量に入ってくるようなビジネスはすぐに大量供給によって市場が飽和して、関連銘柄全員利益出なくなって株価が沈むというのが常態化するので、なるべくそういった中国企業の無秩序参入業種は避けようというのが投資の鉄板法則になりそうだ。

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