【参考書籍】
ウーバー戦記:いかにして台頭し席巻し社会から憎まれたか
PE・VCは過去のような投資スタンスは保てないだろう。
上記ウーバーの回顧録的な書籍を読んでいたのだが、今から考えると2010~2020年の低金利シリコンバレー起業バブルの功罪というのがわかり、これを読んで何を感じたかまとめていきたい。
顧客に価値を与えている自分達は神だから何をしても許されるといった文化がウーバーでは当初から根付いていた。
そもそもは既存タクシー業界の不便さを打破するべく立ち上げられた企業ということもあり、州の法律・規制を顧客拡充で政治的に却下できないように持ち込むという強引さで拡大してきた企業である。
これはビジネス自体の性格とCEOのカラニック氏の攻撃的な性格の両方が合わさってできたものであった。
この法律・規制を自分達の力で捻じ曲げるという成功体験は最終的に同社を苦しめる結果となった。
まず海外事業に進出した時に、同じように当地の法律・規制を捻じ曲げる形で強引にシェア拡大を狙ったものの、米国ほど他の国は寛大ではなく、ことごとく政治的な問題を引き起こして事業縮小あるいは撤退を余儀なくされた。
さらに同社はカラニック氏を実質神として経営が動き、かつカラニック氏の攻撃的政策を是とする文化であったことから、社内では出世競争に加えて、カラニック氏から気に入られればパワハラ・セクハラなど何をしても許されるというとんでもない巣窟となっていった。
そして企業が拡大していくとともにカラニック氏が乱痴気パーティーを開くとともに、さらに社員のタガは外れていき、外から見ればまともな人間は一人もいないんじゃないかと思えるような事態となっていった。
小さい企業のうちは衆人の注目には晒されなかったため許されていたが、企業が大きくなるにつれ徐々にその世間一般の目から見るとあり得ないようなカラニック氏・社員のスキャンダルは許されなくなっていった。
そして最終的にカラニック氏にとどめを刺した事件が、カラニック氏がウーバーのドライバーを起こしたひと悶着がドライブレコーダーで撮影され、これがリークされたことにあった。
なぜこのようなことが許されていたのかを考えていくと、低金利に基づいて高いリターンを求めたお金がPEやVCに流れ、PE・VCの過度な拝金主義が出資を受けるIT企業に対して儲かるなら何をしても良いという勘違いを許してしまったと考えることができるだろう。
そのピークにあった企業がウーバーであり、今から振り返るとウィーワークもそれに該当する話であった。
低金利自体が終わり、かつ2018~2022年にかけての醜悪なシリコンバレースタートアップ企業の爆死はこうしたPE・VCの雑投資が見直される転機となっただろう。
昨今のESG投資という観点でも、こうしたまるで人権を完全に無視したような企業文化はソーシャル面でもはや許容されず、投資される可能性も大きく下がってしまっただろう。
なのでやはり2018~2022年に醜悪な形で上場してきたスタートアップ企業については投資は避けるべき銘柄だろうというスタンスで行きたい。
【ウーバーの株価チャート】

日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
ウーバー戦記:いかにして台頭し席巻し社会から憎まれたか
PE・VCは過去のような投資スタンスは保てないだろう。
上記ウーバーの回顧録的な書籍を読んでいたのだが、今から考えると2010~2020年の低金利シリコンバレー起業バブルの功罪というのがわかり、これを読んで何を感じたかまとめていきたい。
顧客に価値を与えている自分達は神だから何をしても許されるといった文化がウーバーでは当初から根付いていた。
そもそもは既存タクシー業界の不便さを打破するべく立ち上げられた企業ということもあり、州の法律・規制を顧客拡充で政治的に却下できないように持ち込むという強引さで拡大してきた企業である。
これはビジネス自体の性格とCEOのカラニック氏の攻撃的な性格の両方が合わさってできたものであった。
この法律・規制を自分達の力で捻じ曲げるという成功体験は最終的に同社を苦しめる結果となった。
まず海外事業に進出した時に、同じように当地の法律・規制を捻じ曲げる形で強引にシェア拡大を狙ったものの、米国ほど他の国は寛大ではなく、ことごとく政治的な問題を引き起こして事業縮小あるいは撤退を余儀なくされた。
さらに同社はカラニック氏を実質神として経営が動き、かつカラニック氏の攻撃的政策を是とする文化であったことから、社内では出世競争に加えて、カラニック氏から気に入られればパワハラ・セクハラなど何をしても許されるというとんでもない巣窟となっていった。
そして企業が拡大していくとともにカラニック氏が乱痴気パーティーを開くとともに、さらに社員のタガは外れていき、外から見ればまともな人間は一人もいないんじゃないかと思えるような事態となっていった。
小さい企業のうちは衆人の注目には晒されなかったため許されていたが、企業が大きくなるにつれ徐々にその世間一般の目から見るとあり得ないようなカラニック氏・社員のスキャンダルは許されなくなっていった。
そして最終的にカラニック氏にとどめを刺した事件が、カラニック氏がウーバーのドライバーを起こしたひと悶着がドライブレコーダーで撮影され、これがリークされたことにあった。
なぜこのようなことが許されていたのかを考えていくと、低金利に基づいて高いリターンを求めたお金がPEやVCに流れ、PE・VCの過度な拝金主義が出資を受けるIT企業に対して儲かるなら何をしても良いという勘違いを許してしまったと考えることができるだろう。
そのピークにあった企業がウーバーであり、今から振り返るとウィーワークもそれに該当する話であった。
低金利自体が終わり、かつ2018~2022年にかけての醜悪なシリコンバレースタートアップ企業の爆死はこうしたPE・VCの雑投資が見直される転機となっただろう。
昨今のESG投資という観点でも、こうしたまるで人権を完全に無視したような企業文化はソーシャル面でもはや許容されず、投資される可能性も大きく下がってしまっただろう。
なのでやはり2018~2022年に醜悪な形で上場してきたスタートアップ企業については投資は避けるべき銘柄だろうというスタンスで行きたい。
【ウーバーの株価チャート】

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