米マイクロソフト、1─3月期業績が予想上回る クラウド事業好調
業績目標必達でリストラしてるんだから、当然の流れ。
米国株決算シーズン真っただ中で、今回の相場で最注目となっていた米国IT企業の決算が出始めてきており、その先陣でマイクロソフトとアルファベット(グーグル)の決算が出てきた。
株価はこうした注目決算前日ということもあり、本当に決算は大丈夫なのかという不安感からリスクを落とす動きとなっていたが、結局両社とも決算を無事クリアし、アフターは株価上昇となった。
特にマイクロソフトのアフター株価上昇は8%以上におよび、もしこのアフター株価を維持できるなら年初来高値をぶちぬいてくる形になる。
【マイクロソフトのアフター株価】

個人的には今決算についてはそこまで不安視はしていなかった。
理由としてはマイクロソフトが追加リストラをしていないからである。
以前のブログ記事でも書いてきたが、米国企業は株主を最も高い地位に置いており、株主を満足させることができなければ容赦なく経営陣はクビを切られる世界である。
なので市場を満足させられるような決算を出すために血も涙もないリストラを断行する。
業績が好調なうちは従業員にとっては天国だが、一たび悪くなればまるでゴミクズかのようにリストラされるのは日常茶飯事のドライな世界である。
そして去年末あたりから米国企業は来年度の業績目標必達のために多くの企業がリストラを断行しており、マイクロソフトもその例外ではなかった。
マイクロソフトは新興企業ではなく、これまでITバブル・リーマンショックと2回の経済危機を乗り越え、コストコントロールに長けている老舗企業なわけで、もしまだ業績目標が達成できないというのがわかっていればおかわりリストラをするはずである。
しかし、その後はとんとおかわりリストラのニュースは出ておらず、それが意味することは今のところは業績目標を達成する確度が高そうだということを意味している。
こうした企業努力がようやく株価に反映される形で実を結び始めているのである。
このような企業努力にフォーカスした考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
なぜ株価は傍から見れば最悪な経済状況・タイミングで底打ちするのか
ただし、リストラの十分具合でやはり決算後の反応はかなり差があるなというのが正直なところだ。
同じように一応決算をクリアしてきたアルファベット(グーグル)は決算後のアフターの株価上昇率は1%台とマイクロソフトと比べるとどうもパッとしない。
これはオンライン広告ビジネスがChat GPTに食われる可能性があることや、足下のマクロ環境では広告がぱっとしないこと・オンラインプライバシー規制などファンダメンタルズ的な逆風がマイクロソフトより多いというのはあるが、それに加えてやはりリストラは本当にそれで十分なのかという疑念が持たれている。
同じようにネット広告で食っているメタは既に3回目のリストラを行っているし、ツイッターなんてイーロンマスクの指導のもとに大量粛清といっていいほどのリストラを敢行している。
それに対してアルファベットはまだ1回しか大規模なリストラを行っておらず、その規模も全従業員の10%にも満たない数値である。
究極的に言えば半分ぐらいの社員がいなくても同社の運営は回るはずなので、少なくとももう2回ぐらいはおかわりリストラができるはずである。
そしてアルファベット自体が比較的若い企業であり、スンダルピチャイ氏の逆境に対する決断力の低さを市場はかぎ取っていると言えよう。
このように事業自体はしっかりしているものの、2022年の金融引き締め逆風にさらされる形で不本意に株価が下落してきた銘柄については、リストラ効果できっちり市場を満足させられる決算を出してくるというのが本決算シーズンの流れだと思われる。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
業績目標必達でリストラしてるんだから、当然の流れ。
米国株決算シーズン真っただ中で、今回の相場で最注目となっていた米国IT企業の決算が出始めてきており、その先陣でマイクロソフトとアルファベット(グーグル)の決算が出てきた。
株価はこうした注目決算前日ということもあり、本当に決算は大丈夫なのかという不安感からリスクを落とす動きとなっていたが、結局両社とも決算を無事クリアし、アフターは株価上昇となった。
特にマイクロソフトのアフター株価上昇は8%以上におよび、もしこのアフター株価を維持できるなら年初来高値をぶちぬいてくる形になる。
【マイクロソフトのアフター株価】

個人的には今決算についてはそこまで不安視はしていなかった。
理由としてはマイクロソフトが追加リストラをしていないからである。
以前のブログ記事でも書いてきたが、米国企業は株主を最も高い地位に置いており、株主を満足させることができなければ容赦なく経営陣はクビを切られる世界である。
なので市場を満足させられるような決算を出すために血も涙もないリストラを断行する。
業績が好調なうちは従業員にとっては天国だが、一たび悪くなればまるでゴミクズかのようにリストラされるのは日常茶飯事のドライな世界である。
そして去年末あたりから米国企業は来年度の業績目標必達のために多くの企業がリストラを断行しており、マイクロソフトもその例外ではなかった。
マイクロソフトは新興企業ではなく、これまでITバブル・リーマンショックと2回の経済危機を乗り越え、コストコントロールに長けている老舗企業なわけで、もしまだ業績目標が達成できないというのがわかっていればおかわりリストラをするはずである。
しかし、その後はとんとおかわりリストラのニュースは出ておらず、それが意味することは今のところは業績目標を達成する確度が高そうだということを意味している。
こうした企業努力がようやく株価に反映される形で実を結び始めているのである。
このような企業努力にフォーカスした考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
なぜ株価は傍から見れば最悪な経済状況・タイミングで底打ちするのか
ただし、リストラの十分具合でやはり決算後の反応はかなり差があるなというのが正直なところだ。
同じように一応決算をクリアしてきたアルファベット(グーグル)は決算後のアフターの株価上昇率は1%台とマイクロソフトと比べるとどうもパッとしない。
これはオンライン広告ビジネスがChat GPTに食われる可能性があることや、足下のマクロ環境では広告がぱっとしないこと・オンラインプライバシー規制などファンダメンタルズ的な逆風がマイクロソフトより多いというのはあるが、それに加えてやはりリストラは本当にそれで十分なのかという疑念が持たれている。
同じようにネット広告で食っているメタは既に3回目のリストラを行っているし、ツイッターなんてイーロンマスクの指導のもとに大量粛清といっていいほどのリストラを敢行している。
それに対してアルファベットはまだ1回しか大規模なリストラを行っておらず、その規模も全従業員の10%にも満たない数値である。
究極的に言えば半分ぐらいの社員がいなくても同社の運営は回るはずなので、少なくとももう2回ぐらいはおかわりリストラができるはずである。
そしてアルファベット自体が比較的若い企業であり、スンダルピチャイ氏の逆境に対する決断力の低さを市場はかぎ取っていると言えよう。
このように事業自体はしっかりしているものの、2022年の金融引き締め逆風にさらされる形で不本意に株価が下落してきた銘柄については、リストラ効果できっちり市場を満足させられる決算を出してくるというのが本決算シーズンの流れだと思われる。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック