https://recruit-holdings.com/ja/ir/
↑リクルートHDのIRページ

米国雇用統計は確かに中々減らないものの、金利を強烈に引き上げるほど強くないこともリクルートHDの決算を見る限り確かだろう。

足元で米国金利が高水準にあるのは、米国雇用統計が堅調ということが理由となっている。

【米国債10年金利のチャート】
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しかし、その考え方は本当に合っているのだろうかは検証していく必要性がある。
そこで、多くの市場参加者がヒントとして見ているリクルートの決算説明会内容を確認したい。
なぜ市場参加者がリクルートの決算説明会を確認しているかというと、リクルートは米国の就職あっせん会社大手のIndeedを子会社として持っており、直接的に米国雇用統計の現状を知る企業だからである。

決算説明会でもこのIndeedから見た米国雇用状況についての 質問が数多く殺到していたので、その内容を確認していきたい。

まず雇用の状況についてはピークを越えて平準化しつつあるという見解が述べられている。

【決算説明会書き起こし抜粋】
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加えて確かに求人件数自体はしっかりしているものの、有料求人広告数はマイナス33%と激しいマイナスになっているとのことだ。
これはレイオフが盛んに報道されていて、中小企業が強く景気後退懸念を感じている中、予算をかけてまで雇用はしないという話になっており、確かに統計上はまだ強く見えるが、明らかに賃金上昇させるような強さでないことは明白化しつつある。

次の書き起こしも確認していきたい。

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リクルートはJOLTS求人を見ながら見通しを述べているわけだが、まず今のJOLTS求人数1100万件という数値は持続はしないだろうとみているとのことだ。
過去の書き起こしなどを見ると、2~3年かけて700万件といった過去の水準に回帰するという見方がメインシナリオのようである。
そういった意味では何か金融ショック的なことが起こらない限りにおいては、労働の担い手である移民が少ない中で人手不足感は長期化しそうだという話を述べている。

以上から考えることは確かに米国雇用統計の雇用者数だけ見れば堅調なことは確かな一方で、高い給料を払ってまで積極的に雇う気はない程度には冷え込んできており、現状の金融引き締め水準で時間はかかるものの、雇用水準の正常化パスはかなり見えてきているという見解になるのだと思う。
いわゆるソフトランディングシナリオである。

この決算結果を受けてリクルートの株価は極めて軟調推移になっている。

【リクルートHDの株価チャート】
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つまり米国雇用統計については確かにダウンサイドは少ないものの、少なくともアップサイドもないと見られていると考えるのが自然だと思う。
もし、本当にFRBがさらに金融引き締めを市場がびっくりするレベルでやらなければいけないとなれば、現段階でこの株価の動き方はやや違和感があるように思う。
米国10年債金利についても一部でテクニカル分析だけで5%を超えていくような動きをするでしょうというてきとーぶっこいている投資インフルエンサーみたいなのがいるが、これを見る限りそうはならんやろという結論でよいと思うし、債券金利をテクニカルだけで話すのはまず間違っているという話については下記を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
債券金利をテクニカル分析だけで判断することにはほとんど意味がない理由

基本的には経済はソフトランディングに向けて動いているという前提で引き続き問題ないようには思うが、この辺は各々がどうなるか考えていってほしい。

【過去参考記事】
景気のハードランディングはどのように発生するのか?米国景気はハードランディングするのか?


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