【MOVEインデックスのチャート】
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段々とボラティリティは落ち着いてきている。

投資をしている人の中でVIX指数を知らないという人はほとんどいないと思うが、一方で意外と知られていないボラティリティ指数としてMOVE指数がある。
VIX指数はS&P500のオプションボラティリティ(まあ結局実質的にはS&Pの市場推定年率ボラティリティになるわけだが)から計算されている株式のボラティリティであるが、一方でこちらのMOVE指数は国債金利のボラティリティを示す指数となっている。
まあ簡単に考えればVIXの債券版と考えて差支えはない。

MOVE指数はVIX指数よりも、より金融市場の円滑さを表していると言われている。
理由はそもそもMOVE指数の基となっている資産事態が米国債であることにある。
一般的に債券というのは低リスク資産カテゴリに入り、株のように顔を真っ赤にしたり真っ青にしたりして投げたり買ったりするものではない。
大多数の投資家は米国債については株よりもずっと長い期間保有する想定でいるわけである。
さらに言えば、そもそも債券の世界は機関投資家のテリトリーであり、より大きな金額を扱うプロが中心の世界であることも頭に入れておきたい。

このMOVE指数が荒れる時というのは、国債がぶん投げられている状態なわけであり、それは急速な利上げを行っていてキャピタルロスがどんどんでている最中か、金融機関が国債を投げ売ってまで資金繰りをつなげるために現金獲得に急いでいるかのどちらかである。

このMOVE指数が2022年に入ってから上昇しているのはご存じの通り米国金利が大幅に上昇したわけであり、2022年7月~2022年10月はまさに緊張感MAXで米国債が売られていたわけである。
この時は、結局米国債金利が一体どこが最終着地点なのかわからないという、居所の不明確さがボラティリティ上昇に拍車をかける形になった。

しかし、既にFRBの政策金利ピークは見えてきていて、みんなの米債居所の目線が揃い始めてきたこともあり、ようやくMOVE指数は落ち着きを見せ始めてきている。
ようはほぼFRBの言うことなんて、もうこれっぽっちも誰も耳を傾けていないのである。
最終的に本当に落ち着くには、このMOVE指数が50~60ぐらいまで落ち着かないといけない。
逆にいえば、そこに落ち着くまでは、これまで機関投資家が落としてきたリスク資産ポジションを再構築する期間であるわけで、それまではリスク資産は落ちそうで落ちない・じりじり上げる展開が続くのではないかと思う。

もちろんこんなん先行きインフレ次第やんけというのはごもっともな話なので、先行きインフレが上か下かの判断次第でそのスタンスは変わることに注意が必要なので、ブログ読者の方々は自分はどっちに賭けるのか考えてほしい。

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