日銀の資金拡充でスワップ金利低下 攻防、国債以外にも

いよいよJGBショート勢がダラダラ焼かれる展開に。

日経新聞でも上記の通り共通担保資金供給オペについての報道が増加してきて、OIS・共通担保資金供給オペともに知る人が増えてきたイメージが強まってきた。

【過去参考記事】

日銀金融政策決定会合後の日銀とショート勢のバトル動向について振り返り

日銀怒りの共担オペ追加を決めた金融政策決定会合


日銀怒りの2年物共通資金担保オペのおかわり追加


昨日は5年物1兆円14.5bps程度の共担オペをいよいよ投入しはじめてきたことから、どうやら日銀はJGB5年を10bps台にとどめておきたいというシグナルを強く市場に発しており、スワップ金利とのさやを取りたい銀行にはいくらでも取らせてやるよという、銀行に対してどうぞショート勢をお焼きなさいという資金を供給してくれている。
ちなみに昨日の落札結果は下記である。

【オファー結果】
https://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba230123.htm

この共担オペは色々報道を見ていると、おそらく毎回1兆円程度・レート動向にもよるが最大月10回行う可能性があるようである。
この共担オペについてはいつまで実施を続けるのかを明言しておらず、 細切れに市場に投入してくる予定(しかもいつ投入してくるかよくわからない)ことから、海外ショート勢をダラダラと焼くように調整されている。
そしてこれまで海外ショート勢が狙っていたのは5-10年のJGBゾーンであったことから、ここに陰湿円債村の面々が群がり、10年JGB367・368シリーズがワンタッチ18bpsと余裕で12月YCC修正前を超える値上がりをショート勢は真正面から食らう形になった。


ドル円もそうだが、コミュニケーションはともかく日銀や政府の介入は比較的うまいところで仕掛けをしてくれているのがうかがえる。

今回の共担オペも銀行勢は買う資金は持っている一方で、単に先行きボラティリティが怖くて手を出せないというだけで、じゃあ先行きボラティリティをヘッジしてくれるツールさえ出してくれれば喜んで資金出しますよと一気に邦銀勢が動いたことは疑いの余地がない。

しかもドル円を130円前後の位置にキープしながら共担オペの資金供給を続けていることから、日銀の金融緩和政策はJGBを真正面からショートしているプレーヤー以外は「特段問題ない」と思っている状態である。
以前に記事にした通り、為替で圧力がかからない限りにおいては日銀が金融緩和を継続するのには何も障害がないわけであるので、いよいよ海外JGBショート勢はこのダラダラと焼かれる展開を甘んじるべきなのかどうか決断をさせられる時期にさしかかっている。

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