ちょっと楽観的すぎないかと言われればそうかもしれないけどね。

ここもとの相場や経済の動きを見ていると、実質的なS&P500のボトムは6月の3700であり、10月の若干その水準を割れた部分はほぼノイズであったと個人的には評価している。

【S&P500のチャート】
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今回その理由を書いていきたい。

注目してほしいのは米国コマーシャルペーパー(CP)とTbill(短期国債)の利回り差である。
今回はFREDで取得できるデータで90日のAA格CPの利回りからTbillの利回りを引き算した数値を見てみたい。

【CP-Tbillの利回り差】
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去年3月から本格的に利上げ機運が高まっていたわけであるが、この数字が去年3月ごろから荒れっぱなしであった。
この数値が上にぶれている間というのは企業にとって調達環境が引き締まっており、資金を調達しづらいことを意味しており、多かれ少なかれ調達できない資金を手元資産の売却によって穴埋めする必要性が生じる。
そのため、まず去年3-6月というのが一つの相場が下落していた明確な理由がある期間であった。
以前の記事にも書いていた通り、実質的なインフレ高進懸念については去年の6月がピークであり、このCP-Tbill利回り差についても一旦去年6月をピークとして差が縮小する展開となっていった。
市場予想のインフレ率の上昇が止まったことから一旦CP-Tbill利回り差は20bpsと正常水準にまで戻ったものの、先行きインフレ懸念に伴うさらなる金融引き締め懸念が継続して再度CP-Tbill利回り差は荒れた。
しかし、この10月の荒れ方は3-6月と違い、実質的には市場のインフレ数値予想が変化しない中で荒れたということもあり、特段実経済の先行き予想が変化したことによるものではなかった。
その後このCP-Tbill利回り差は米国政策金利のピークが近付くにつれ、これ以上の金融引き締めはもうないよねという確認が進み始め、緊張感は下がっていき、既に利回り差は正常範囲に再び落ち着き始めている。
レバレッジドローン価格の上昇も見られていることから、企業の資金調達環境の緊張緩和が進み始めていることは確実だろう。
そのため、S&P500を見ると、10月は6月の底値を瞬間風速で割ったものの、すぐに6月底値水準から回復する形で動いた。
このことから、S&P500はどうやら3700が実質的な底であったと考えることができる。

利上げがもうほぼ終盤・残るは2月確定25bps・3月25bpsするかどうか不明と、もうそこらへんは誤差の世界だよねと認識されつつある中で、CP-Tbill利回り差は既に正常化しているという姿を見せていることから、再度インフレ率が大暴れしない限りにおいては、このS&P500の3700割れというのは基本的に可能性は低そうだと個人的には考えている。

ただし、これはすべてリーマンショックの時みたいに金融ショックはないという前提に立っており、なぜハードランディングしないのかという話については下記過去参考記事を読んでもらいたい。

【過去参考記事】
景気のハードランディングはどのように発生するのか?米国景気はハードランディングするのか?

もしハードランディングするという前提を立てているのであれば、全然違う立ち回りをする必要性があるので、それは各自がどちらにベットするか次第だろう。

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