円、日銀変心で強まる先高観 投機の買い125円で加速か

手元に何かドル円を動かせる材料がない。

これまでドル高円安についてはFRBの苛烈な金融引き締めと日銀の金融緩和継続による短期金利差を材料として進行してきた。
しかしFRBの金融引き締めが止まり始めているということに加えて、為替介入と件のYCC修正ショックによってドル円は150円から132円まで修正がかかっていった。
そうしたことからこれまで円安!円安!と騒いでいたメディアが急速に今度は円高!円高!と全く逆方向への心配を急にし始めた。

【ドル円のチャート】
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しかしYCC修正ショックが起こってから2日たつが、当初は事実上の利上げだとすごい騒ぎ方をしたものの、10年国債をピンポイントでYCCで抑えるのではなくカーブ全体を日銀が国債買い入れを行って10年の歪んだカーブの修正とカーブ全体の金利を抑える方向になったということで、金融引き締めというよりYCCからQEに先祖返りしただけではなかろうかという話が徐々に浸透し始めてきている。
ようは過度に金融引き締めというのが意識されすぎだと思う。
一旦YCC修正をかけてきたことから、次になにか金融政策を変えるには先行きFRBの金融政策が変わりそうという中で日銀が決断するとは思えないし、そもそもそんな資金需給がひっ迫するほど銀行の貸し出し増加が預金増加に追い付いていないのが現状だ。

ただ、もちろん為替も気にかけていたということもあるのでドル円を円安方向に攻めると日銀の金融緩和修正が追加で働きかねないという考えをみんなが持つようになるため、先行きについては米国の短期国債金利で上下するような状態ということになりそうだ。

総合的に見れば新しいドル円を動かすカタリストが現在ない状態なように思われる。
日銀から新しい材料が提供される可能性があまりなさそうと考えると、FRBの金融引き締め策の減退待ちとなる。
しかし、それは来年の後半ごろみたいな話であり、一気にFRBの金融引き締め撤収を織り込んでドル円が急速に円高に傾くということも少し考えづらい。
一方で137円台より上でドル円をアホみたいにロングして強制追証を受けた個人投資家はかなり多く、当面円安方向に攻めるプレイヤーも今のところ見当たらないというのが現状だ。

以上から当面は130円前後を挟んだかなり狭いレンジ でのドル円の動きになると想定される。
藤巻氏みたいな円紙屑論者の言動も間違っているし、この前まで円安騒ぎをしていたメディアが急に120円を下回る円高を今度は騒ぎ立てるのも過剰としか言えないだろう。

ようは当面為替についてドル円では新しい材料は出てこなさそうだということである。


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