中国不動産大手の龍湖株、香港で一時45%安-会長辞任で懸念拡大

本当に底打ちなら、このタイミングで辞任しない。 

上記ニュースでは中国住宅不動産デベロッパーの龍湖(以下英語名ロンフォーで表記)の会長が辞任したということで、このロンフォーだけでなく、まだなんとか上場を維持している中国住宅不動産デベロッパーの株価を丸ごと暴落させた。

そもそもこのロンフォーという会社はどういう会社なのかというと、今や中国民営住宅不動産デベロッパーでまともに有利子負債を返せる最後の会社と見られていた。
そしてこのロンフォーの女性会長は超有名人物で、中国で女性としてはトップの資産金額を誇り、中国全体でもトップ10位に入る、超大金持ちとしてよくメディアで報道されるほどの人物である。
もちろん、その原資はこのロンフォーの株で構成されているわけであり、ロンフォーの運命とこの会長の資産金額というのは一蓮托生なわけである。
女性で不動産デベロッパーでトップで、大量に株を持っていて大金持ちなんて豪傑以外の何者でもない超やり手経営者である。

こういうプロフィールであることを考えると、もし中国不動産市場が近いうちに底打ちするのであれば、この段階で辞任するわけがないだろう。
年齢的にも58と経営者としてはまだまだ現役という年齢である。
それを考えればこの時点で辞任というのは、まだまだ底打ちしないし、その間にもう会社は利払いできなくなってぶっ潰れるという未来が見えているので辞めたと考えるのが普通だろう。
そうでなければ、最後のなんとか存続可能ではないかと見られていた不動産デベロッパーの会長を辞めるわけがない。
(もしかすると習近平に逮捕される可能性とかそういうのはあるかもしれないが)

このロンフォーの会長辞任は以上の理由からこいつが潰れるならもう生き残れるところは国営系トップ数社しか残らないと投資家は簡単に想像できる、そしてまだまだ中国不動産デベロッパーの苦境が終わることはないだろうという想像が働いたのか、国営系のChina Overseas LandやVankeの株価暴落も引き起こしており、ようは中国不動産市場がこの時点で底打ちするなんて夢見させるようなこと言ってんじゃねえよという話である。
中国株・香港株が上昇するには不動産市場の底打ちは必須であり、それがなければひたすらハードランディングの道のりを中国・香港株は進むしかない。
現在その道を突き進んでいるので、香港ハンセン指数は既にピークから50%以上の株価を失っているわけである。

【香港ハンセン指数のチャート】
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この辺のなぜハードランディングが起きるかの概念は下記を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
景気のハードランディングはどのように発生するのか?米国景気はハードランディングするのか?

とにもかくにも、もう最悪期で底打ちなんじゃないかと淡い期待を持っている人達をさらに絶望に落とすニュースとなったことは確実だろう。

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