当面は市場のテーマはこの流れが続くのかもね。

欧州でのエネルギー需給のひっ迫に伴って引き続きエネルギーセクターは相対的に高値維持をしている。

【XLEのチャート】
タイトルなし

エネルギーセクターの崩壊は新興国の成長率低下と過剰な開発競争に伴って2014年~2020年に原油価格の暴落に伴って起こったが、どうやら崩壊サイクルはこの期間で小さいエネルギー開発関連業者のデフォルトとそれに伴う複数年に渡る過少投資によって需給バランスが取れたことによって止まった。
その後、コロナ禍からのリベンジ消費とロシアのウクライナ侵攻に伴うロシアからのエネルギー供給減少からさらにこの需給を引き締める展開が現在も続いている。
それらを材料としているとなると、欧州の脱ロシアがかなり完了に近づくという目処が立つまでは相場材料的には維持できる可能性があるということになりそうだ。
欧州の脱ロシアは2~3年はかかりそうというのがコンセンサスなので、少なくとも来年いっぱいまでは材料的にはOKなのかという話になりそうだ。
ただ、裏でイランー米国の核合意が成立する可能性についても報じられ始めており、これが出るとやや下振れることもあるのは頭に入れておきたい。

もうひとつエネルギーセクターでいうと裏側で期待されているのは世界各地での原子力発電所の見直しである。
高すぎる原油・天然ガスでの発電を電力価格に全部転嫁するのは難しいし、先進各国とも経常収支の赤字や補助金の必要性にせまられていることから外からのエネルギー輸入を減らすことができる原子力発電所の再稼働は急務になりつつある。
ドイツでも運転延長が期待されているし、日本でも再稼働数の増加が見込まれ始めている。
これによってウランの需要が回復するということで、ETFでいうとURAがやや動意づいている動きとなっている。

【URAのチャート】
タイトルなし


この辺も少なくとも欧州が完全に脱ロシアを成し遂げるまではテーマでありつづけそうな気配がある。

一方でクリーンエネルギーETFは純粋にエネルギーセクターかというと難しく、中身を見ると機器設備メーカーは電力会社が含まれている。
これらは中国との過当競争や足下の欧州でのエネルギー価格上昇に伴う電力価格との逆ザヤに苦しんでいる会社も多く、純粋なエネルギーセクターよりもやや出遅れる可能性があることには留意が必要だ。
そのため純粋なエネルギー高に賭けようと思うとICLN・PBW・TANというのはやや不利なように思える。
またICLN・PBW・TANはPERが70倍とか80倍みたいなハイパーグロース的なPERとなっているわけなのだが、金利が当面高い状態が続くということを前提とすると少しでもネガティブニュースを見ると耐えられないのではないかという疑念が生まれやすいので注意が必要だと思う。

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