https://www.newyorkfed.org/research/policy/cmdi#/interactive

普通の人でも見られる企業のファイナンスリスクの指標の一つになりそうだ。

ここもと話題になっているが、NY連銀がなにやらCorporate Bond Market  DIstress Index(通称CMDI)という指標を時系列で発表するとし、ホームページにそのデータをのせてくれている。

【時系列データ】
タイトルなし


これはいわゆる米国の社債市場の緊張感を表す指標で、具体的な計算方法は開示されていないが、解説ではプライマリーマーケット(いわゆる発行時のマーケット)、セカンダリーマーケット(いわゆる既発債の相対取引市場)の状態から計算しているということである。
おそらくだが、YoYでの発行金額・NIC(発行時プレミアム)・セカンダリーのビッドアスク・セカンダリーの取引表・スプレッドの絶対値などを参照しているように思われる。

このブログでは何回か書かせてもらっている通り、クレジットの状況悪化は直接的に企業の資金繰りに影響与えて資産の投げ売りや該当企業のデフォルト・さらに類似した企業への懸念にまで波及して関係ない企業まで資金調達ができなくなるといった事態に発展させる可能性がある。
この辺の考え方は下記過去参考記事を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
米ドル建てクレジット市場の構造と現実世界に与える影響についての基礎

株式投資において最も恐ろしいクレジットクランチとは何か?(リーマンショックなどの過去歴史の解説付き)

なので、上記指標はそうした緊張度を見る上で有用なツールの一つになると考えている。

なので、どれだけ企業(上記は主に米国企業が対象になっている)の資金調達難易度が上がっているかを見るのに非常に有用なものになると思うので、参考にしながら相場に取り組んでいきたい。
なお、最新データにおいてはまだ企業の資金繰りは引き続き緊張感がある状態となっているため、こうした相場の時は営業キャッシュフローから恒常的に発生する投資と借入金返済を除いた数値が余裕でプラスになっている企業は株価が耐えられるかもしれないが、営業キャッシュフローが貧弱かつ投資を全力で払ってそれを自転車操業のように様々なファイナンス手段で駆使しているような企業は先行き業容拡大のとん挫+場合によっては資金繰り難で倒れる懸念が生じるため信じられないレベルで株価が下がるので引き続き選別色が強い相場が続く見込みだ。
今は投資をガンガンするために資金が必要な企業よりも、資金が余っていて別にファイナンスしなくても引き続き高水準な株主還元をしてくれるという企業が選好されるステージになるため、こうしたことが小型ハイグロ株が死んでる原因の一つだろう。
 
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