レバレッジETF・投信はガチホしてても内部でひそかに損切りされる仕組みになっている。

足下の厳しい相場環境下でレバレッジETF・投信についてガチホをしていればいつかは戻ると考えてさらに傷口を拡大させるようにレバレッジ積み立てをしている人を未だ見かける。
しかし、このレバレッジものというのは実は下げ相場では内部で実質的に自動的に損切りを行う仕組みが内在されている。
仕組みはこうである。

レバレッジETFや投資信託は大体はベンチマークとしている指数に対して日々2倍あるいは3倍の変動をするようにポジションが組まれている。
具体的に言うと顧客から預かった資金を証拠金として先物で2倍・3倍、先物が使えなければ別途デリバティブやノンレバETFを2倍・3倍ポジションを建てて、レバレッジ連動を実現する。

しかし問題は日々の連動に対して2倍・3倍というところにある。
これは毎日相場の引けでポジションの調整が必要なことを意味する。
例えば下げ相場で対象指数が−5%となったとき、2倍レバレッジものなら-10%になる。
このときレバレッジでノンレバよりもはみ出てしまった分は元本である証拠金が削られることを意味するため、それに応じて引けで建てていた先物やデリバティブ取引を閉じなければいけない。
もしそのままポジション調整しないと翌日の価格変動に対して約款で決めていた2倍・3倍連動を実現できなくなってしまう。

レバレッジものは相場が上がっている間はどんどんポジションを建てるだけなのでいいのだが、下げ一直線のときは上記で説明した通り毎日保有ポジションが削減される。
そのためこうした仕組みを知らないがためにレバレッジものを触ってて天井を高値づかみしたにもかかわらず、強烈な下げを食らってもアホールドすればそのうち戻ると勘違いしている人がいる。
もちろん少し程度の下げであれば削減されるポジションは少ないので、再び相場上昇すれば取り返せる。
しかし、既にWEBL、CWEB、SOXL、TECL・TQQQともピークから70%近く下がってしまい、天井で掴んでしまった人の残ってる元本は30%程度しかない。
元の値段に戻るにはベンチマークが+100%みたいな数値にならなければいけなく、ノンレバがとっくに高値更新してるのに未だマイナスでくすぶり続けることになってしまっている。
そして政策金利上昇によるレバレッジをかけるためのコストも高くなっていることを考慮すると既にレバレッジもので夢を見た人の夢ははかなく消えてしまったというしかないだろう。
ちなみに以前にブログ記事にさせてもらった通り大和レバレッジナスダックはそこにさらに為替ヘッジをしているのでドル円の為替ヘッジコストがかかるわけなので、下げ相場の中で毎日損切り+レバレッジかけている分の金利負担+為替ヘッジコスト負担という状態で金融引き締め環境下で少なくともノンレバETF・投信に対してコスト面で年率5%以上はハンデを背負っていることは忘れてはいけない。

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