オプション売買動向見ると、一旦落ち着いたと思いたいが。

金曜日の米国株は久々に大幅反発ということで、一旦相場に落ち着きを見せる兆しが見え始めている。
特に下記CBOE公表のオプション売買動向を見ていると、相場の安定化に期待したいと思うところである。

【参考ページ】
プットコール取引高・残高

なぜオプション売買から見て相場安定化が期待できるかというと米国機関投資家はオプションを多用するからである。
特に下げ相場の時は活発にオプションを活用する傾向にある。
理由は保有している現物をどのように最小の損失で売りぬくかということを考えた結論がそこにあるからである。

仕組みはこうだ。
機関投資家の現物保有量は一般的に大きく、一日で捌ききれない量保有していることなんてザラにある。
なので無理くり売ろうとする下手すると自分の売りで相場をぶっ壊してしまう可能性がある。
なので平常時は何日も慎重に相場を壊さないように売りを入れていくが、相場が緊急時に陥ったらそうも言っていられなくなる。

そうなるとどのような手段を取るか?
オプションを活用するのである。
相場下落時に自分の保有しているポジションをなるべく損失少なく売るには、プットオプションを買うかファーのコールオプションを売るかのどちらかである。
近いプットオプションを買うとコストがかかるのでややファーのプットオプションを買い、その後自分の売りをぶつけてストライク価格まで持っていくというのは想像に難くないだろう。
あとはファーのコールオプションを売るというのも実際に行われている。
これは自分の売りでどうせ相場が崩れるんだから、ファーのコールオプションがストライクする可能性なんてほとんどないということでプレミアムタダ取りみたいな形で売って、損失補填に使うというわけである。

実際にファーのコールオプションを売ってから現物株の売りをぶつけるという手法は下記書籍でも言及されている。

【参考書籍】

成長株投資の神

そしてCBOEが公表しているオプション売買動向を見ると、さすがに乱暴なプット・コールオプション売買は一旦落ち着いており、無節操な売りというのは第一波は終わったものと推察している。
FRBのかなり速いペースの金融引き締めはかなり気になるところだが、現状利上げでは長期金利に影響を及ぼすことは難しく、QTがカレンダー通りの減少しか進まないこと、米国の貿易赤字がFRBの金融引き締め効果を和らげてくれることを考えると長期金利が上に跳ねることは原油価格爆騰以外ではやや考えづらく、ここらへんで一旦止まるのをみたいよねというやや願望チックだが見ておきたいと思っている。
(もちろん第二波の可能性だって十分にある)

最終的には米国債イールドカーブが逆イールドになるまでは引っ張れるだろうと考えている。
イールドカーブ変化が株価・実経済に与える影響は下記を参考にしてもらいたい。

【過去参考記事】
国債イールドカーブ変化が株価・実経済に与える影響(Pythonで米国のイールドカーブ動向が見れるコード付き)

ただ、繰り返しになるがこういう時は小型株バブルは完全に崩壊してしまったのでひたすら大型株に玉を集めることが重要で、去年前半と同じような投資スタイルは残念ながら上手くいかないので気を付けてほしいと思う。

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