米FRB、再投資停止中心に資産圧縮へ 売却の可能性薄らぐ

極めて政治的な金融政策の動きを考えれば、やはり再投資停止だけで済ます可能性が高いか。

昨日のFOMCについて色々考えていたが、やはり個人的にQT(バランスシート縮小)において再投資停止でやっていくという基本路線がでたことは大きい材料だと思う。
ではなぜFRBは償還前での債券売却は含まない予定なのか?

これは中途売却はキャピタルロスが生じる可能性があるからだ。
現在FRBのポートフォリオは全体で見ればもちろんプラスだろうが、コロナ禍以降にバンバン買い入れたものについては3-10年あたりの金利を見るとキャピタルロスを生んでいることは確実だろう。
これに対して無理くり中途売却をかましにいくとキャピタルロスを小さくするために売っているはずなのに、自分の売りで市場を壊しかねない。
あとは中途売却においてもどの年限をどのように売っていくのかを市場に浸透させないとイールドカーブを変に歪める可能性があったり、間違ったメッセージを送りかねないというのもあるように思う。

バランスシートを縮小させるのは非常に重要なのだが、キャピタルロスを出せば後の歴史の汚点になったり、政治責任を追及される可能性があり、だったら満期まで保有して償還させるのが政治責任的には一番無難だろうということだろう。
もしキャピタルロスが出るような売却をすれば共和党はここぞとばかりにそれを選挙材料に利用するだろう。

去年後半からの急激なFRBの方針は極めて政治的な側面が強く、そうなるとキャピタルロスを出しながらのQTによる債券売却は後の政治責任に発展するわけなので、結局政治にふりまわされっぱなしのパウエル議長はその決断は難しいだろうということになる。
そもそも今回の急速な金融政策の方針転換は極めて政治的圧力が強かったものであり、各々の金融政策においては政治的メリットがあるかないかが判断基準になっているようにも思える。

昨日のFOMCミーティングでも基本方針は自然償還であると明言しているわけで、変に中~長期金利に突発的な売り圧力がかかる可能性は低くなったことから、これにより米債の全ての年限は概ね2~2.5%前後(30年ブレイクイーブンらへんかも)に収斂する方向になると見ているが、短期的にはややツイストフラット的な動きになると思う。 

LINE FX 新規FX口座開設&1取引で現金5000円がプレゼント

LINE証券 新規口座開設で3株分の購入代金がもらえるお得なキャンペーン