The Real Reason That ARKK Continues To Sink

歴史は繰り返す。

足下でキャシーウッド率いるARKKの株価はひどい動きとなっており、多くの小型グロース株投資家も巻き込んで地獄に叩き落されている。

<ARKKのチャート>
タイトルなし


この流れは日本でいうとひふみ投信とほとんど変わらない。
ひふみ投信も2016-2017年にわたる中小型株バブルに乗っかったことに加えて、ひふみ投信自体への資金流入でばんばん自ら流動性のない株を買い上げて大株主になることによって株価を非合理的な水準へフレアさせていた。
FRBの金融引き締めが本格化すると同時に日本の中小型株バブルが終わり、身動きが取れなくなったひふみ投信はその後大幅に日経平均やTOPIXなどの大型株指数に劣後するようになり、結局あの時のひふみ投信のパフォーマンスは偶然かつ自分への資金流入で相場を押し上げていたことがバレてしまった。

ARKKも流れは同じだ。
超金融緩和と偶然小型ハイテク株がコロナ禍で急成長を評価されたことからARKKが保有していた銘柄が大幅に上昇しただけでなく、ARKシリーズへの資金流入で自分で買い上げて上昇させる流れが加速して2020年はまさにARKに敵なしといったところであった。
しかし銘柄がテスラを除けば逆にディスラプトされやすい・いつまでたっても黒字化しそうにないみたいな参入障壁がない・利益がでない銘柄でかつハイテク大手が逆襲しはじめたことや金融引き締めがぶつかって、ひふみ投信のように自分の売りで保有銘柄下落を加速させるまったく同じ展開になった。
さらに言えば銘柄入替をしたくても、ファンドがでかくなりすぎて小型なのに資金を入れすぎてしまったために中身を入れ替えられないという事情と、キャシーウッドの銘柄選定眼に疑念を持たれないようにしなければいけないことも裏目に出てしまっている。

では今後どうなるだろうか?
ひふみ投信から少しシナリオを考えたい。
ひふみ投信の場合は幸運にも運用の性格が基本的にはなんでもありだったこともあり、大型株にシフトしたり四苦八苦して日経平均程度のパフォーマンスを出すレベルにまでは回帰することができた。
(米株入れられるくせに日経平均ぐらいしかパフォーマンス出せてない時点で駄目だけど)

一方ARKKはそうはいかない。
ARKKはそのファンドコンセプトで「既得権益をぶっ壊すディスラプト銘柄を入れる」というのを大前提にしており、足下で耐えている既得権益ど真ん中のバリュー銘柄を買うことができない。
しかもARKシリーズはETFごとに投資で重複している銘柄が多く、お互いのETFからの資金流出がスパイラル的に保有銘柄の株価を引き下げる原因になっている。
しかも例えばだがARKKで売ってARKGで買ったりすることはレギュレーション的にも不可能で、全てのファンドで合理性を併せるように売買する必要性がある。
そして「既得権益をぶっ壊すディスラプト銘柄」というのは大半が小型グロースに所属するが、ARKKのポートフォリオを見れば参入障壁が低い銘柄ばかりが組み入れられており、下手するとテスラ以外全員株価がディスラプトされているような印象さえある。

そのためひふみ投信とARKKを比較した時にどちらがより最悪期がひどいかを考えると、ARKKの方がのたうち回っている期間は長いように思える。
あとはARKシリーズに組み入れられている銘柄は、大半がARKKの没落に巻き込まれるので注意が必要だろう。

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