パウエル議長「一過性」の表現撤回-早期利上げの可能性に道開く

久しぶりにボラが極端に高い状態。

足下オミクロン変異種とパウエル議長のタカ派転身ニュースが極端に相場のボラティリティを高めており米株もあっちにいったりこっちにいったりとどぎまぎした動きとなっている。

そういった中で足下の相場の動きで読み取れることは機関投資家が何を売って何を残すのかを選別し始めていることにある。
米株主要3指数でも明らかにナスダック>S&P500>ダウと2021年初旬から始まっていた売られすぎていたバリュー株を買っていた流れから、オールドセクター中心であるバリュー株売りが強まる流れとなっている。


これは単純にオミクロン変異種リスクと今後のアップサイドポテンシャルを考えるとこの辺が限界だろうという機関投資家の純粋な見切り売りの側面が強いように思える。
米国金融株が下がっているところを見ても、足下急にパウエル議長が謎のタイミングでタカ派に転身したことに対してかなり不信感が高まっていることは確かだろう。
タカ派転身するとすれば前回QE縮小時にその前提の発言をするべきであり、機関投資家はFRBのコミュニケーション姿勢に足下相当程度の不信感を抱いている。
個人投資家はまだ積極買いの動きの方が強いように思えて、現在の下げ主導はほぼ機関投資家の一旦見切り売りが原因となっている。

もう一つ動きがメタメタになっているのは、やはり偽グロースの駄目銘柄である。
売上ゼロ・利益ゼロのゼロゼロ銘柄や、一時的に高成長しているけど傍から見ると参入障壁ゼロだったり既に競合が台頭してきていたり事業の持続性に疑問を持たれていたりといった銘柄である。
意味不明・危険な銘柄であればあるほど・個人より機関投資家好みなところほど現在相場のダメージは深くなっている。
ARKKはファンドコンセプトで一部を除いては大半の投資ポジションがそうした一時的に業界ディスラプトしていても逆襲ディスラプトされちゃっていて、しかも大量保有しているために逃げられないポジションだらけになっている(ZOOMとかはその典型例)
ARKKは2月以降このブログでは何回か批評してきたが、下記のようなあまりにも無責任な発言をした挙句、昨日はどひどい下げ方を見せて投資者を非常に失望させる結果になったのは印象的であった。
下記ニュースのような顧客を変に煽るような発言する運用者は資金のつなぎ止めに必死になっていてついつい普段は口走らないような過激なことを言い始める傾向にあり、ARKはそのファンドコンセプトに合ったレベルに純資産が減少するまでは相場に対するアンダーパフォームが続きそうな気配である。

【参考ニュース】
キャシー・ウッド氏、ARKK顧客が底値売りで機会失う可能性を懸念

【ARKKのチャート】
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危険で博打でよくわからない銘柄よりも、安定成長の確信度が高い銘柄の安牌狙いが最も耐久力があり確実性が高い。
それは個人的には最も確実性が高いと思える銘柄であるマイクロソフトの動向を見ていればなんとなく感じるところだと思う。

【マイクロソフトのチャート】
タイトルなし


以上を鑑みればここから押し目買い狙いをするのであればコロナ禍以降も安定した成長を続けていて、きちんと参入障壁が高いと思える安牌銘柄を粛々と継ぎ足していくことが重要な局面であることに変わりはないだろう。
国ではやはり米国一択で、間違っても中国なんかにポジションは張れない。
銘柄の選別力が相当程度問われる展開であることは間違いない。

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